見出し画像

初めてのウズベキスタン旅行:一人旅 🇺🇿|Day7 タシケント(最終日)

ウズベキスタン旅行もついに最終日(2024年11月14日)となりました。
悔いを残すまいと、最終日の1日でかなりアクティブに巡ったせいかもしれませんが、ウズベキスタンの食の豊かさ、旧ソ連の影響を受けたモダンな建築群、歴史を紡ぐ美しい装飾文化、また日本との歴史的関係に魅了された、大満足の最終日となりました。


タシケントの巨大市場「チョルスー・バザール」

この日のスタートは、タシケントの台所・ドーム状の建物が有名な「チョルスー・バザール」です。ホテルからタクシーで向かい、朝9時前に到着。

いやぁ〜、ここはびっくりしました!もの凄い広さと豊富な食材、そしてその活気!

ドームは肉や惣菜等の生鮮品の1階とドライフルーツや紅茶等の乾物品の2階に分かれており、写真は2階から撮影しました。目に入る全てのお店がお肉屋さんだったり総菜屋さんだったりするのです。「開いた口が塞がらない」とはこのことです。2階から眺めるお惣菜屋さんは、まるでパッチワークのよう。1週間くらい滞在して、このお惣菜を食べつくしたい〜!

チョルスー・バザール:20mmの広角レンズでも入りきらないドーム内。
チョルスー・バザール:お肉屋さんがびっしり。でも不快な臭いは全くしない。
チョルスー・バザール:こちらはお惣菜屋さんコーナー。
チョルスー・バザール:いろいろな野菜が並ぶ。美味しそう。
チョルスー・バザール:絶対美味しいやつ。
チョルスー・バザール:2階から写真を撮っているのが見つかった。
チョルスー・バザール:これは豚足かな。イスラム教なので、豚は珍しい。
チョルスー・バザール:2階は紅茶やドライフルーツ。いい香り。
チョルスー・バザール:鳩にとっては天国…
チョルスー・バザール:ドームの周辺も市場が広がる。
チョルスー・バザール:根菜コーナー?
チョルスー・バザール:プロフに使うと思われる細切りのにんじんを大量生産中。

「ホテル・ウズベキスタン」で感じる、旧ソ連時代のモダニズム

市場を後にし、今度は、旧ソ連時代の面影を残すモダン建築のフォトスポット「ホテル・ウズベキスタン(1974年開業)」へ。

このホテルの特徴は、なんと言ってもその外観。曲線的なファサードと全面に配された幾何学模様の装飾のかっこいいこと。朝日に照らされて輝く「HOTEL UZBEKISTAN」の看板は、今回のウズベキスタン旅行の最初のブログの表紙に使わせていただきました。タシケントには、この他にも旧ソ連時代の面影を残すモダンデザインの建築が数多くあるそうで、建築を目的とした観光も見所が多そうですね。

アミール・ティムール広場。
ホテル・ウズベキスタン どーん!
ホテル・ウズベキスタン どどーん!
ホテル・ウズベキスタンは普通に営業中。
美しい街並みのタシケント(アミール・ティムール広場周辺)。
もうどこだか覚えてないけど、かっこいい建物があったのでパシャリ。
味のあるベランダ。
子ども達がボールを蹴って遊んでいる広場。タイル画が華やか。

メトロに乗って、どこまでも… 乗り鉄観光

中央アジアでは初の地下鉄として1977年に開業した「タシュケント地下鉄」。「世界一美しい駅」とも評されるメトロです。しかも、入場料がどこまで行っても14円程度(クレジットカードのタッチ決済で入れます)という激安ぶり。私は1回の入場で下記の駅を見てまわりました。なんて安上がりな観光スポットなのでしょう…。

  • アミール・ティムールヒヨボニ駅(Amir Temur Hiyoboni)

  • ムスタキリク・メイドニ駅(Mustakillik Maydoni Station)

  • パフタコール駅(Paxtakor Station)

  • アリッシャー・ナヴォイ駅(Alisher Navoi Station)

  • ウズベキスタン駅(O’zbekiston station)

  • コスモナフトラル駅(Kosmonavtlar station)

タシュケント地下鉄の乗り方は、こちら↓のブログを参考にさせていただきました。

アミール・ティムールヒヨボニ駅(Amir Temur Hiyoboni):天井の装飾は立体的なレリーフ。
ムスタキリク・メイドニ駅(Mustakillik Maydoni Station):ゴージャスなシャンデリア!
パフタコール駅(Paxtakor Station):壁のタイル画が美しい。色もあって華やか。
乗り換え。本当に14円でいいのかな…と思いつつ、駅をうろうろ。
アリッシャー・ナヴォイ駅(Alisher Navoi Station):普通に人が多くて観光客の自分は気が引ける。
アリッシャー・ナヴォイ駅(Alisher Navoi Station):壁の煉瓦が美しい。東京駅を思い出す。
ウズベキスタン駅(O’zbekiston station):ウズベキスタンの名産品・コットンがモチーフの駅。列車もレトロで可愛い。タシケントの地下鉄は第三軌条方式(電車が走るレールの横に電力供給用の第三のレール(第三軌条)がある)でパンタグラフがない。
コスモナフトラル駅(Kosmonavtlar station):宇宙がモチーフの駅。
コスモナフトラル駅(Kosmonavtlar station):多分、ユーリ・ガガーリン。

レストラン「Afsona」でランチワイン

さて、お腹が空いてきたのでランチタイムです。
実はここ、ウズベキスタン初日の夜にも訪れたリピート店「Afsona」。とても美味しかったのと、ウズベキスタンのワインが飲みたかったのとで、ラストランチはここに決定。初日に食べて感動したマスタバに白ワイン、葡萄の葉で包んだお肉料理に赤ワインを合わせました。お会計は、217,108.50UZS(2,700円)です。

バギザガンというメーカーの白と赤をいただきましたが、どちらもとっても美味しかったです。白は結構あっさりしていて味も薄め。ディナーだと少し物足りない感じですが、ランチワインにはぴったり。赤は口当たりが柔らかく、しっかり感じる果実味と樽のような熟成香が結構好みでした。料理に合わせるには少し甘いかなぁ〜と感じたものの、何だかんだで美味しくいただいてしまいました。

日照時間が長いウズベキスタンのブドウは非常に甘く、一般的にはスイートワイン向きと言われる。〜 中略 〜「バギザガン」とは「鳥の庭」という意味。14世紀にサマルカンドに王朝を開いたアミール・ティムールの所領地だったと言われている。この地はゼラフシャン川とパミール山脈(高原)に挟まれ、川の湿気と冷気が南の山脈で受け止められるブドウ作りに適した土地だ。

JETRO:消費者の好みに対応、「ティムール大帝のワイン」へのこだわり守る
Afsona:マスタバ × 白ワイン
Afsona:ブドウの葉の肉包 × 赤ワイン。本当はビールも飲みたかったけど、酔っ払いそうで断念。

日本人捕虜が建設に関わった、ナヴォイ劇場

ナヴォイ劇場(アリシェル・ナヴォイ国立学術ボリショイ劇場、Alisher Navoiy nomidagi opera va balet teatri)は、第二次世界大戦後、シベリア抑留となった旧日本軍捕虜457名が建設に携わった劇場として有名です(1947年完成)。1966年のタシケント大地震では唯一無傷で残り、避難所として使われた事から、その手を抜かなかった仕事ぶりが後年讃えられたそうです。劇場の側面には、建設にあたった日本人捕虜の功績をたたえた記念プレートがあります。ナヴォイ劇場は今でも現役で使われている劇場で、その悠然とた佇まいに、当時の日本人の面影を思ってグッとくるものがありますね。

ナヴォイ劇場:淡いピンクベージュが可愛らしい雰囲気の劇場。
ナヴォイ劇場:天井や壁のレリーフが細かくて美しい。
ナヴォイ劇場:建設にあたった日本人捕虜の功績をたたえた記念プレート。

見るだけプロフ「ベシュ・コゾン(Besh Qozon)」

さて続いては、全然お腹は空いていなかったのですが、見ないわけにはいかない。ウズベキスタン・プロフの聖地「ベシュ・コゾン(Besh Qozon)」へ!大鍋で豪快に炒められ、どんどん運ばれるプロフ工房は圧巻!ノンも焼きてたてで良い香り。きっと美味しいに違いありませんが、今回は見るだけで!

ベシュ・コゾン(Besh Qozon):定番記念撮影スポット。壁に飾られているのはお皿。
ベシュ・コゾン(Besh Qozon):大鍋と薪の火で豪快にプロフを作る。
ベシュ・コゾン(Besh Qozon):この鍋は小さい方。大きいものはお掃除中。
ベシュ・コゾン(Besh Qozon):にんじんは、きっと甘くトロトロに違いない。
ベシュ・コゾン(Besh Qozon):盛り付けテーブルも大忙し。
ベシュ・コゾン(Besh Qozon):焼きたてパンはいい香り。

ぷらぷら散歩 TV塔とか公園とか

「ベシュ・コゾン(Besh Qozon)」の近くにはTV塔がある他、綺麗な公園や、少し歩くと日本庭園と日本人の慰霊碑があるとのことで、少しだけ散歩。

タシケントTV塔。国旗カラーになっている。
Memorial to the Victims of Repression in Tashkent(タシケントの弾圧犠牲者追悼碑)
平和を重んじるウズベキスタンの人たちの思いが、この国の安定を守っている。
TV塔と池。実はここは日本庭園の一部。
日本人死亡者慰霊碑。日本庭園の入り口のすぐ近くにある。
落ち葉を片付ける。ここは遊園地のよう。

美しい装飾品を見るならココ!ウズベキスタン国立応用美術館

ラストは、ホテルの近くにあって気になっていた「ウズベキスタン国立応用美術館(Davlat Amaliy san'at muzeyi)」に立ち寄ってみました。ウズベキスタンの伝統的な装飾品が展示されています。織物、貴金属、木製品などの手の込んだ調度品が展示されており、館内はそれほど大きくないのですが、かなり見応えがあります。お時間があれば、是非行ってみてください。お勧めです。見終わった後、隣接のカフェで最後の一服をしつつ、ウズベキスタンの豊かな文化に想いを馳せるのでした…。

ウズベキスタン国立応用美術館
ウズベキスタン国立応用美術館:天井の装飾がすごい。
ウズベキスタン国立応用美術館:伝統織物のスザニ。いろいろな柄があって近くに寄るとその緻密さに驚く。
ウズベキスタン国立応用美術館:こういう所に皆んなで集まってお茶するのかな〜
ウズベキスタン国立応用美術館:生地に模様を織り込む。
ウズベキスタン国立応用美術館:絨毯のような質感もある。
ウズベキスタン国立応用美術館:手縫いなんだと思うけど、とても美しい。色も鮮やか。
ウズベキスタン国立応用美術館:こちらは筆で書いた絵。実はこれ、とても小さい絵で、線の細さがすごい。
ウズベキスタン国立応用美術館:金属装飾品も細かい。王族が身に着けていたのだろうか。
ウズベキスタン国立応用美術館:金属を叩いて模様を作る伝統工芸はブハラやサマルカンドでも見たけど、こちらはさらに立体的ななっていてすごい。
ウズベキスタン国立応用美術館:チェスかな。可愛い。
ウズベキスタン国立応用美術館:イスラム教徒が被るグーフィー帽子というものらしい。凝っている。
ウズベキスタン国立応用美術館:金属装飾が施された衣装箱。
ウズベキスタン国立応用美術館:細かっ!
ウズベキスタン国立応用美術館:併設のカフェで一服。この手前のクッションカバー、結構本気で欲しかったけど我慢。ブルー系の配色がとっても好み。
ウズベキスタン国立応用美術館:併設のカフェでまったり。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
これにて、6泊7日のウズベキスタン旅行記は終了です。

友人や同僚に「ウズベキスタン旅行に行くよ」と話した時は、「ウズベキスタン?どこにあるの?危なくないの?」と言われるくらい、私にとっても謎多き国でしたが、訪れてみて、本当に皆さんにお勧めしたい国となりました。

ウズベキスタンは、シルクロードの要衝として栄え、豊かなイスラム文化を育み、近代には旧ソ連の構成国としての歴史を歩み、1991年に独立を果たしました。「〜スタン」という名が付く国で戦争や内紛のイメージが強いため混同されやすいですが、ウズベキスタンは非常に治安の良い穏やかな国で、女性の一人旅でも安心して楽しむことができる、初心者にもお勧めの旅先だと感じました。また、食事も日本人の口に合うものが多いと思いますし、物価も非常にリーズナブルです。

「見たことのない景色を見る」が私の旅のテーマですが、今回は、前述のウズベキスタンが辿った多様な文化背景を残す街並みが、私にとって、とても新鮮な経験となりました。

次の旅先はどこにしよう?
そんな時は、是非、ウズベキスタンを候補に入れてみてください♪

ウズベキスタン最後の夜(2024年11月14日)は、満月だったらしい。


いいなと思ったら応援しよう!