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【北国のP】ミリオンライブTC03『クルリウタ』ついて

皆さん、こんばんは。
P的には"おはようございます"なのでしょうが、こんばんは。

季節は夏。
長きに渡る雨が開き、みずみずしい青が空を覆う季節。
食、風習、文化 様々な風物詩がありますね。
どれもが夏という季節とともに歩んできた知恵や歴史なのでしょう。

さて、皆さん
『クルリウタ』ってご存知でしょうか?
この記事は『クルリウタ』という楽曲&それに付随する情報を改めて整理し、その感想を書き連ねたいという欲で筆を運ばせている記事となります。

視聴状況、概要理解度、本編内要素認知度など

ご自分の状況に合わせてご覧いただけると幸いです。

1.『クルリウタ』とは

2020年7/29に発売された「アイドルマスターミリオンライブ」THE@TER CHALLENGE (以下、TC)シリーズ3枚目の表題曲です。(なんと、アイドルマスター15周年直後に発売されたCDでもあるのです。驚きですね、いろんな意味で。)

そして作中劇『誰ソ彼ノ淵』にてメインテーマとして用いられている楽曲でもあります。

『クルリウタ』

語感からして狂気が滲み出てますね。良いですね。最高ですね。

因みに、この楽曲が実装されている「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ」内のジャケットはコチラ

絶妙なジャケットですね。素晴らしいです。ほんと…

劇中劇内の配役は投票により決定
この投票イベントがTHE@TER CHALLENGE!!(通称TC)です。
TCでは今回三種の題材が用意されたました。

①孤島サスペンスホラー
②おとぎの国の物語
③近未来アウトサイダー

このTC03『クルリウタ』こそ、①孤島サスペンスホラーにて勝ち取られたメンバーによる歌唱楽曲なのです。(諸般の事情により実装&発売順が前後しました。詳細は各自Go●gle先生等にお聞きしましょう。)

※孤島サスペンスホラー配役
主人公役:野々原茜(CV 小笠原早紀)
友達役:島原エレナ(CV 角元明日香)
先生役:桜守歌織(CV 香里有佐)
館の女主人役:二階堂千鶴(CV 野村香菜子)
メイド役:北沢志保(CV 雨宮天)

そして、このTC「孤島サスペンスホラー」は様々な意味で念願となる一枚でもあります。

配役メンバーのほとんどがこの投票企画系で初戴冠しているのです。

詳細だけで1記事書けるため、ここでは割愛させて頂きますが、このお話も検索するとすぐ出てくるものなので、一度調べてみると楽しいかと。

前提条件で押さえて頂きたいのは"数多の念願が叶った一作"ということです。

※備考URL※
・公式PV(https://www.youtube.com/watch?v=SNzY9Cily2M
・公式商品ページ(https://www.lantis.jp/imas/release_TC03.html

2.『誰ソ彼ノ淵』について

これは劇中劇(映画)のタイトルです。

CD内では
ーーーーー
・プロローグ
・本編(『誰ソ彼ノ淵~島/夢/森』)3本
・エピローグ
ーーーーー
といった5本構成になっております。

ここで軽いあらすじを。

~あらすじ~
学校行事の為、生徒のエレナ 
教職員の歌織、教育実習生の律子含む
学校の面々は船で移動中、嵐に巻き込まれる。 
 
4人は孤島に流され、
一命を取り留めるも遭難。  
  
周りに人の気配はなく、
状況打開のため島を散策することに。
 
散策中現れたのは大きな屋敷。
そこには片目に眼帯を付けたメイドの志保
そして屋敷の女主人である千鶴と、
千鶴の娘伊織
  
遭難した事情を聴き、打開策を提示するも
「夜は危ないから」と満身創痍の4人を 
千鶴は屋敷へ歓迎する。  
 
混乱と焦燥
そして拭えぬ疑念が入り混じりながらも
4人は屋敷へ足を運び入れ
歓迎に応じることに
 
そしてー
悲劇の幕が上がるのです。

私の駄文で申し訳ございませんが、あらすじは以上です。

既に「孤島サスペンスホラー」という前提でお話を聞いているだけに、不穏な空気でいっぱいいっぱいですね。

ここで押さえておくべきことは
サスペンスホラーという前提であったことです。

サスペンスとは、ある状況に対して不安や緊張を抱いた不安定な心理、またそのような心理状態が続く様を描いた作品 だそうです。

これで概要のまとめは終わりです。

3.注意喚起(要閲覧)

ここで、感想に流れる前にご注意を。

この『クルリウタ』/『誰ソ彼ノ淵』は各方面でのレビューや口コミ情報からご察しいただける通り、ホラー系、特に心理的な圧迫や、グロテスク方面が非常に繊細かつ巧妙に描写されております。耐性のない方や、共感能力が高い方にお勧め出来かねます。
中には途中で棄権、視聴後の食欲減退が見られるケースもあるそうです。

当記事では本編内容に即してお話を進めますが、過度な描写演出は行わない方針です。

ですが…人の想像や好奇心というものは、時に自分の意思を離れ、自動的かつ機械的に処理されます。

これはこの記事だけではなく、この作品そのものの視聴注意喚起でもございます。あくまでも、自分の可能な範囲で

ご説明はしました。

それではー

この記事の本編である感想編に参りましょう。








4.感想(閲覧注意/3.注意喚起必読)

3.注意喚起 で仰々しく申し上げてはおりますが、この記事ではそこまでメンタルに損耗を与えるような内容は書かないかと思います。(たぶん…)

何故なら!
私、ホラー苦手だからです!

さて、感想ですが
一言でいえば"虜"です

聞き終わりヘッドホンを外した瞬間の解放感と高揚感、そして充足感。
この感覚は夜想令嬢以来です。

担当贔屓上等。
この仕事を持ってこれて本当に嬉しかった。
終始千鶴さんは役に染まっていた。

物語の素晴らしさ、役に染まるアイドル、迫る恐怖や形にできない不穏な空気を演出するBGM、そして恐怖に染まる悲鳴と絶望に満ちた断末魔 を演じる演者さんたちの本気。

最高のエンターテインメントがこのCDにはありました。

夏特有の湿った風に当たりながらというのも有りますが、冷や汗と鳥肌が最後まで続きました。

素晴らしい。。。
この物語を読んでから、私は毎日のように「クルリウタ」でTwitterをサーチしては考察と解釈を読み、あの物語に“触れた”人がなにを思い、なにを感じ、どこに流れているのか。
見ているだけでゾクゾクしてしまいます。

悪に理由と救いを求めるものの、そこにあるのは酷く現実的な理不尽。
救いようのない普通という名の狂気。 

Happy End主義に対するアンチテーゼ
Bad EndではなくUnhappy End

最低で、大変失礼な物言いにはなりますが、きっと他のメンバーだとしたら、ここまで物語に没頭せず、話題にも敏感にならず、一ゲームの劇中劇、イベント楽曲の範疇を越えず、私はこの作品に大きなエンターテインメント性を見出せなかったでしょう。
(この物語自体このメンバー用に用意されたというのもあるでしょうが。。。)

ifでは有るものの自分の最低な卑屈さにびっくりです。
(一方で自分の担当が受からなくて逆に良かった。という意見もあるみたいなので、割と何とも言えない感じではありますが)

話は変わり。
この作品内で出てくる生粋のサイコ(異常者)っておそらく「女主人千鶴」だけなんですよ。
私はその手の物語を多く見聞きしていないので、もしかすると「それは違うよ!」と言われるかもしれませんが。

同僚Pたちの考察を読んだ際に、カニバリズムの一因は自己の悪い部分を補うために他者(ないし他生物)の同一部分を食すという記事を読みまして、ちょうどこの記事を書く直前に見ていた別作品(虚構推理)でも似たような説明がありました。(虚構推理はカニバリズムではありませんが)

これは解釈という問題なのかわかりませんが、私は女主人千鶴に上記のような執着を感じなかったのです。

他推察では
娘という役を配置する=子ども(娘)という役柄には固執がある=子どもに固執する理由は?⇒子どもが欲しかったのでは?⇒子を成せない身体から起因か?

起因はそうだったのかもしれません。
理解もできるのです。

ですが、何か別なものを感じたのもまた事実。
壊れたというよりも、そもそもが違うような違和感。

人外ではなく、人として
破綻してるわけでもなく、完成した
他者からみた狂気のような
彼女にとって普通で普遍で

そして、彼女は俗に言う“悪”ではない
なぜなら。
“悪”とは一定の枠に収まってる人間が枠から外れたもの。
元々枠が別なものに対して、“悪”なんて言えないと思いませんか?

おそらく、この解は出さなくてもいいのかもしれません。

その解を出して理解した時、それはすでに一線の外に、ある枠から出たことに値するでしょう。

これがきっと私が最高のエンターテインメントだと語った理由なのですから。

※他のメンバーについても感想がまとまったら追記したいですね。
 出来たらいいな。

※追記日
R2.8.8

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