男性育休を取得しました
第二子の誕生に伴い、男性育休を取得しました。異動直後なのでちょっと遠慮して、1ヶ月程度の期間となります。今回は、大きい企業(製造業)での育休の取りやすさを感じた自身の事例と、少し考えたことを書いていきます。
男性育休の取得に悩むサラリーマンと、育休取得KPIの存在する職場のマネジメントが読んで少しでも助けになれば幸いです。
育休取得について
取得手続き
休業開始の1ヶ月前に電子フォーマットに記入し、上司の電子承認をもらって拠点人事に回付しました。想像より簡単に取れてびっくりしました。簡単に感じたのは、主に以下の二点です。
手順の容易さ
マニュアル完備。電子システム上での承認完結。法律の仕組みを一切知らずとも申請ができてしまう、大企業の完成されたフローがありました。元々上司とは相談していたものの、申請を億劫に感じて後ろ回ししておりましたが、いざやってみると1日で全ての承認と手続きが終わりました。この辺りの電子化は非常にありがたいですね。とはいえ、回覧フローの登場人物が皆迅速に回してくれたのがスピード感の最大の要因と思われます。
電子回覧なので人事・労務の担当者とはメールのやり取りすらなく 顔もわからない状態で申請が完了します。この時は軽い気持ちでご挨拶がてら担当者にチャットを送ったのですが、このおかげか後々いい感じにバックアップをもらえることになります。やっぱ仕事は人間関係やな なんて。
推奨の土壌
会社の方針として育休推奨があり、(表立ってはいないが)育休取得率のKPIがあるようです。上司も、人事・労務担当も全ての人が応援してくださりました。ここで反対があると、たぶん取れないですね。上司がアラサーの頃は到底育休なんて取れる風土ではなかったはずですが、部下に推奨できるなんてすごいなあと思います。何故こんなに土壌・組織文化が変わったのか?については非常に気になるのですが、現時点で情報が足らず想像だらけの考察になってしまうので、今回はスルーで。
一般従業員目線での育休
軽い気持ちで取得できるくらい、制度と組織文化が確立していることは非常にありがたくん感じます。働きたければ働いてよし、家庭に注力したければ、してよし。
雇用保険のおかげで育休中の手取り収入も変わらず〜多少下がる程度で済み、まとまった休業ができるメリットに比べたら屁みたいなもんです。
逆に言うと
上に述べた簡単さ2点:手順の容易さと推奨の土壌があるからこそ、私は育休取得できました。逆に言うとこれら 特に後者の育休推奨の土壌が肝で、上司の風当たりや昇進への影響が明示されていれば取得はできなかっただろうと思います。
これをもう少し分解すると、今回育休取得したのは以下の①と②の大小関係を比較し、①の方が大きいと感じたからです。
①育休取得することで得られる家庭への貢献(その後の関係性含む)、育児を通じた自分の経験や知見の広がり
②仕事を継続することで得られる金銭(その後の昇格分含む)、仕事を通じた経験や知見の広がり
本件で難しいのは①がやってみないとわからない要素が多いことです。家庭に関しては、成果や結果がわかるのが十数年後になってしまうことも多く 家計の稼ぎの主たる男性は、②目先の仕事の方が成果や評価が落ちないことを優先するのが妥当な判断となり、育休推奨されない組織や上司の下では尚更②の方が大きくなるのが当然だろうと思います。
先ほど①の方が大きいため育休を取得する選択をしたと述べましたが、厳密には職場風土のおかげで②が低くなったおかげで私は取得できた感じです。
この辺の感覚次第で育休の期間も決まる感じかなと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
最後に
色々述べましたが、本業の育休は今日からスタートです。せっかくの機会なので、こどもとあそぶ中で色んなことを考えていきたいと思います。