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令和に家族計画をプレイするの巻

お久し振りです彩斗です!前回の投稿から早1ヶ月、寒さも本格的になってきましたね。

今回は、前回言っていた通り『家族計画』を遊んできたので、プレイした感想をつらつらと書いていきたいと思います!

それでは行きましょう!

家族計画

『家族計画』:各個人が抱える問題を「家族」という形態をとることにより各個撃破する相互扶助計画。
本作は、この家族計画を通じて七人の社会のはぐれ者達が、本当の家族になっていく物語である。

そんな家族計画の中心人物が本作の主人公でもある高屋敷司(本名:沢村司)、年齢20歳。排他的な性格をしており、他者を寄せ付けず1人を好んでいるが、何故か周りには人が集まってしまう難儀な男。

主人公司を通じて、巡り合う個性豊かな登場人物

高屋敷家父親役 高屋敷寛(本名:広田寛)
家族計画を提案した張本人。混沌とした性格で、素性は謎に包まれている。
事あるごとに司と喧嘩をするが、毎回司を完封してしまう実力者。

高屋敷家母親役 高屋敷真純(本名:板倉真純)
司が自殺寸前の真純を救い出してから関係が始まる。気が弱く、1人では生きられないと嘆き、司を毎回困らせる。なんとギャンブル関係では天賦の才を持っており、雀荘のおじ様相手に無双した過去がある。

高屋敷家長女役 高屋敷青葉(本名同じ)
家族計画の舞台となる高屋敷家の所有者。大企業の令嬢だが、家族からは疎まれている。基本的に他者を寄せ付けないオーラが滲み出ているが、家族計画の生活を送っている内に、段々と物腰が柔らかくなってきた…はず。

高屋敷家次女役 高屋敷準(本名:大河原準)
高校生時代、司と体の関係だった過去を持つ。ひょんな事から司と再開し、いつの間にか家族計画に参加させられていた。謎多き女であり、あまり自分の事を話したがらない。ある目的の為に金を稼いでるようだが…。


高屋敷家三女役 高屋敷春花(本名:春花王)
裏路地で行き倒れている所を司に救られた。母親を探す為に日本に不法入国してきたらしく、謎の中国人グループに追われている様子。基本的に明るく、自由奔放で、純粋無垢を体現した様な女の子。その笑顔に何度救われた事か。

高屋敷家末っ子役 高屋敷末莉(本名:河原末莉)
誰にでも懐き、いつも笑顔を絶やさない女の子。家事を率先して行う頑張り屋だが、無理して倒れがちなのが玉に瑕。家族というモノに非常に執着しており、当時家族計画に反対だった司に体を張って説得してみせた。

彼女らと紡ぐ物語

○高屋敷青葉√
青葉√は今作で初めて攻略しました。彼女の毒舌と司以上に干渉を嫌うあのツンとした態度に惚れ、いつの間にか青葉√に一直線に向かっていました。
青葉√の内容は、幼少期に高屋敷家で祖父と過ごした思い出の品を探し出すというもので、共通√や他√でも何かを探している姿は確認できる。
終盤では、祖父は自分を愛してはいなかった、高屋敷家には何も無かったと勘違いする青葉に、祖父の真意と彼の不器用な愛を伝えるあのシーンは落涙物でした。やっぱり親の愛、家族愛を知るシーンは泣けますね、自分そういう系に弱いっス…。
ラストは祖父が用意してくれた田舎の家で司と2人で、家族計画の皆と再開する日を待ちながら暮らすというハッピーエンドで終わりました。
他の√では皆再び集合してるが、この√では集合しておらず少し寂しい。
司と結ばれた後の青葉はとても頼もしく、襲撃に来たマフィアを返り討ちにしてしまう姿に惚れ直してしまった。自分の家族(所有物)に危害を加えるモノには容赦の無い青葉姉さん最高だぜ!

○高屋敷末莉√
次に攻略したのは末莉√。7人の中で一番最年少でありながら家族計画を始めるまでホームレス生活をしていた中々の猛者(不憫で可哀そうな娘とも言う)。
彼女は人一倍家族というモノに思い入れがあり、司にそれを求めているが序盤はウザがられる。段々と司も末莉の気持ちに負け、お兄ちゃんという関係を超えてしまいそうになるが相手はロリー。理性に歯止めを効かせて耐えていたが、同棲が始まると半年で手を出してしまった。
末莉√は結構胸糞悪い展開が多く、今の時代ではこんなにしっかりとした表現ではできないだろうなと思う所が多々あった。真純の300万で末莉を毒親の元から救い出したのは家族計画の中で一番スカッとした場面ではなかろうか。鬱屈とした思いが溜まりに溜まり爆発しそうになったが最後のCGで許した。この√では高屋敷家を建て直すのに10年も掛かっており、みな年を取っているが、全員高屋敷家に帰ってきている。これからはまた家族と、司と幸せになってくれ末莉…。
実は末莉√には後日譚としてFDが作られており、それもまた近日中にプレイしてみたい。

○高屋敷真純√
美人だが気が弱く、ガツガツ来る人間に弱い。そのくせ他人には甘く、自分を頼ってくる者を放ってはおけない質。そのせいで結婚詐欺に遭い全財産を失い、母親が死ぬ前に結婚する事が出来ずに自殺しようとしてしまう心底ついてない女性。
彼女の√はその結婚詐欺師の元から離れ、司と本物の愛を享受していくというシンプルなストーリーなのだが、この結婚詐欺師がとにかく嫌な奴で、出てくる度腹が立ちましたね。終盤では真純に愛想尽かされ、説教され捨てられており、痛快この上なかったです。
ラストでは高屋敷家に皆が帰ってきており、そこには司と真純の子供の姿も…。なんやかんやありつつ最期にはみんなこの家に帰ってくるんだなぁと感動。

○高屋敷準√
司の高校生時代の彼女?であり、卒業後ヘルプを頼まれたホストで偶然再会する。人見知りが激しく、青葉以上に自分の事を話したがらず謎が多い。初めは家族計画の皆ともギクシャクしていたが少しづつ気を許していく姿は見ていて微笑ましい。
準√では少しづつ準の過去が明かされ、幼少期のトラウマ、妹景との決別など様々な悲しい話に鬱りかける。準が何故あそこまでお金に執着するのか、何故手料理を食べる事ができないのか、涙ながらに話す準はとても見ていられなかった。
ラストには司や家族計画の皆によってトラウマを克服し、真純お手製オムライスを涙を流しながら食べる最高のシーンで幕を閉じる。ここのCGは家族計画の中で1、2を争うレベルで泣けるので是非プレイしてみて欲しい。ちなみに俺は号泣した。

○高屋敷春花√
母に会う為、はるばる中国から不法入国してきたわんぱく娘。司と春花が出会う事により家族計画が始まったといっても過言ではない。
いつも笑顔で明るく、太陽の様な女の子。カタコトで話す日本語が可愛くて純粋に一番好き。
皆過去に何かしら抱えているが、別ベクトルで一番やばいのが春花であり、家族計画終焉の原因も春花である。泣きながら司に謝るシーンは何度見ても心に来る…。
春花√では母親と再開するも、真実を口にする事は叶わなかった。司の計画により手料理を食べさせたり、マッサージを母親にしてあげたりする事までは出来たが、それでも自分の事を説明できないあのシーンは辛く悲しい場面でした。既に日本で幸せな家庭を築いている母親に遠慮してしまう、あまりにも愚かで尊い行為に涙が止まりませんでした。
ラストには劉 家輝の策略により春花が中国に強制送還させられるが、今度は司が春花の元へ会いに行き、魔法の紙(婚姻届け)を手渡し、日本で待つ家族の元へ、高屋敷家へ帰るという所で終わりとなります。ここの最期のCGが本当に綺麗で美しくて泣けます。ここの再開シーンは2023年で一番泣きました。←2023年始まったばかりだが

まとめ

2001年に山田一先生によって手掛けられた家族計画。様々な過酷な運命によって虐げられてきた社会的弱者達が、1つ屋根の下助け合いながら生きていくこの作品で色々考えさせられました。家族とは何なのか、血の繋がりが全てなのか、人を愛するとはどういう事なのか、とても考えさせられ気づかされました。こんなに笑えて、深く考えさせられるような作品を手掛けられる山田先生には脱帽です。又BGMやOP、ED曲どれをとっても素晴らしく、特に好きな曲は「夏の情景」、「夕凪」、ですかねぇ。普段の日常生活で流れていたこのBGMは、何も起こっていない幸せの象徴みたいな感じがあって好きです。

こんな素晴らしい作品に出会えて本当に幸せです。記憶無くしてまた一から遊びたいと切に願います。

ここまでご拝読ありがとうございました!今後もADVの感想や映画の感想書いていきますのでよろしくお願い致します!

ではまた!

『家族計画』
シナリオ  :19点
・キャラクター:19点
・楽曲    :19点
・CG :19点
・お勧め度  :20点
   
       計96点

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