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ようやくLUNARiA終わらせたので感想書いてく

どうもお久し振りです、彩斗です。

今日はですね、去年の12月に買ってからずーっと家で眠らせて放置していた、「LUNARiA」をようやく終わらせましたので、感想書いていきたいと思います。ネタバレありますので、未クリアの方はプレイ終わってから見て下さい!

あらすじ

『Skyout』それは最新鋭のVRバトルアクションレース。
“T-bit”は高校生ながら、向かうところ敵無しの天才ゲーマー。
来る日も来る日もSkyoutにログインしては、賞金を荒稼ぎしていた。

そんなある日、彼は不思議な空間に迷い込む。
誰もその存在を知らない月面サーバー『ルナーワールド』。
そこで出会ったのは、“LUNAR-Q(るなきゅん)”と名乗るAIアバター。

なんでも彼女は月面開発事業のボツマスコットキャラで、ひと目地球を見てみたいと言うが…

LUNARiA -Virtualized Moonchild-公式HP


シナリオについて

天才ゲーマーの「狼代旅人」とAIアバターの「LUNAR-Q」の恋愛模様を描いた今作。舞台は近未来の地球で、月面開発により、AI、VR、AR、IoT等の分野がとても発展しており、凄く魅力的で羨ましい世界設定でした。

序盤はキャラクター、世界観の設定等の紹介の為、細かく説明をしてくれるおかげで物語にすっと入り込む事が出来ました。
キネティックノベルという事で選択肢は無いのですが、そのおかげで各キャラクター達、とりわけ主人公「狼代旅人」とヒロイン「LUNAR-Q」の性格や生き方、信念等が分かりやすく描かれており、すぐにキャラ達に感情移入できました。

中盤は、旅人とるなきゅんが正式にチームを組み、破竹の勢いでレースを勝ち進みます。更にるなきゅんに地球の生活を体験させる為に、五感センサー内蔵のうさぎ型ぬいぐるみ「らびっちゅ」を開発し、るなきゅんと地球デートしたり、それでは飽き足らず高性能アンドロイドにるなきゅんをインストールさせ、人間の身体を使ってのデートをしたりと、2人の甘々の恋愛模様がじっくり描かれます。

2人の幸せな生活がこのまま続くと思いきや、終盤に入ると太陽フレアの影響で通信施設が大打撃を受け、2人の距離はあっという間に引き裂かれます。更にそこから始まる怒涛の衝撃展開はもう開いた口が閉じなかったですね。まさかるなきゅんが人間だったなんて…。
確かにモノを説明する時の口調や、レース中の超演算処理など、AIだとミスリードさせるシーンは多々ありましたが、るなきゅんが描かれるシーンで1番印象深く伝わってきた事は、只々地球に憧れる1人の女の子だという事でした。

ここのるなきゅんが人間だと判明するシーン、るなきゅんの母親「雨宮美優」がボイスメッセージを残しており、静かで、それでいて力強い声で淡々と起こった出来事を語っていくのですが、るなきゅんへの想い、我が子への愛が声からしっかり伝わり、更に最高のBGMとの相乗効果で涙腺が崩壊します。

その衝撃的な事実を知った旅人達は、月にいるるなきゅんこと「雨宮希優」を救う為、様々な手を尽くし、様々な人に助けられ、ようやく旅人は擬似的に月に辿り着きます。月面施設をバーチャライズし、施設内のロボットを遠隔操作で操り、希優を脱出ポッドまで救い出したのです。
その際用いられたのが、旅人が今まで鍛えてきたドライビングテクニックです。ヒロインを救う為、主人公の持つスキルで困難に立ち向かう…。こんな熱い展開で燃えない人はいないでしょう!

こうして希優を月から救い出し、希優を乗せた脱出ポッドは宇宙空間に飛び立ちます。これで希優は地球に帰還、旅人と結ばれてハッピーエンド!めでたしめでたし!

とはならないのがkeyなんですよね。

希優を乗せた脱出ポッドは太陽フレアにより、地球への帰還軌道から外れてしまいます。修正プログラムも通信障害により起動出来ず、もう手の施しようが無いとの事。これからの未来を語り合い、希望に満ちていた2人の間にはもう笑顔はありませんでした。
旅人は希優を励まします、レースはまだ終わってない、このままあきらめていいのか?と。しかし希優は悲しみに満ちた声で言い放ちます。

『どうせ……失われる希望なら、もう……持ちたくない……』と。

このシーンの希優の声が本当に切なくて悲しくて、涙無しには語れません。
ここまでしてくれて、地球に誘ってくれて、希望をくれてありがとうと感謝するシーン、旅人に諭されて自分の本当の想いを吐露するシーン、2人の思い出がフラッシュバックで映し出される中、希優の言葉が流れるシーン。もう涙が止まらなかったです。結局、希優は助ける事はできず、太陽フレアの影響でポッドとの通信も確立できなくなり、希優は闇に飲み込まれ消えていきました。

これで終わりかと思ったのですが、エピローグがあり一安心。これで終わったら悲し過ぎるバッドエンドですからね~。
希優を救えなかった旅人は、何気無くらびっちゅを起動します、らびっちゅには希優からの遺言が残っており、
『もう一度、ビットさんといっしょに、レースがしたいです』と希優の最後の望みが語られていました。
Qがあらかじめ様々な状況に対応できるよう様々なデータを用意し、それをAIが選択する。そんなQの最後の努力の結晶が詰まったボイスデータと旅人はレースを駆け抜け、最後にはT-BITお得意の逆転劇でレースを制します。
勝利インタビューが行われていた最中に、あるニュースが飛び込んできました。空から希優を乗せたポッドが降って来たのです。旅人は急いで空から降って来た希優の元へ向かいます。希優はぐったりこそしていましたが、生きており、最後の最後でハッピーエンドとなり、大円団で物語は締めくくられました。


このシーン、再起動したらびっちゅがうるふんの中にあるルナーワールドと繋がり、その繋がりを辿ったうるふんがポッドの起動を修正したという展開なのですが、ここでこの2つのアイテムが役立って来るのかと感心しましたね、狼と兎で2人の事を表すアイテム位にしか思っていなかったのでこの綺麗な流れは凄い興奮しました。


そこからのED、最高の物語の余韻に浸りながら聞く『Swing by』がエモ過ぎました!これで終わりでも全然文句無いんですけど、地球に帰還した希優とのイチャイチャ生活、完全無欠となったQ-BITでのレース等、見たかったなと思うシーンがあったので、いつかその2人の未来を観てみたいですね!


キャラクターについて

・狼代旅人(T-BIT)
今作の主人公、天才レースゲーマーであり、一匹狼。
初めはなんか鼻につくキャラだなと思ったのですが、物語を進めていく内に好きなキャラになりましたね。やっぱり信念がありそれに突き進んでいくキャラは良いですね。ヒロインの為に全て投げ出したりカッコいいシーンも多かったですしね。

・雨宮希優(LUNAR-Q・るなきゅん)
今作のヒロインであり主人公を恋に落とした張本人。
最初に出会った頃のあのハイテンション、レース中的確に指示する格好良い姿、レース勝利した後のはしゃぎよう、地球の様々なモノに触れて興奮したいる様子、ポッドの中で別れに涙を流す姿、ぜーーーーーーーんぶ大好きです、もう本当に最高にヒロインでした!!!

・市ヶ谷百狐(百ヶ咲こん・ガヤ)
今作の主人公の親友ポジション、バ美肉少年。
初代T-BITの相棒であり、旅人の親友というkeyには欠かせない存在、やっぱり良い役割してますわ。ITスキルに他にも経営の才能が有り、将来は大企業の社長にでもなってそうですね。ガヤ√待ってます

・イリヤ・ロジェストヴェンスカヤ(ミャウ・ミャーフ)
今作の報われない系女の子、好きな人は取られるわ、親の会社は事故を隠蔽してるわ散々。とっても可愛そうなキャラだけど、この子にも曲げられない信念があり、好きな男と友達を助ける為に色々手助けしてくれるとっても良い子。いつか報われて欲しい…。ミャウ√待ってます


曲について

どの曲も最高に良かったんですが、私が一番好きなのは『I.D.』ですね。
これ物語のクライマックスに流れてたんですが、これ聴く度にラスト思い出して泣けます。さらに作曲家さんによる解説もされており是非読んで頂きたいです!!!!!!!!

他にも『プリズムのお姫様』や『Swing by』等、最高の楽曲の数々でしたね、更に折戸伸治さん作曲の『SKYOUT FOREVER』も今までの作曲してきた曲とはイメージが違くて感動しました、こういう曲も作曲できるとは…流石折戸さんです!

まとめ

『キミと駆ける。奇跡だけを信じて』のキャッチコピー通り、旅人と希優が奇跡を信じ、駆け抜けた作品でした。シナリオもキャラクター達も楽曲の数々も全てが綺麗に絡まり最高の作品として完成されておりました。keyには珍しいSFでしたが、ノベルゲー初心者にも取っ付きやすい作品だと思いますので是非プレイして頂きたいですね。
やっぱりkey良いですね。キネティックノベル最高!!!

ここまで読んで頂いた方本当にありがとうございました!次回も何を書くか未定です。遅くならない様にしますので、お待ちください!それではまた!

『LUNARiA -Virtualized Moonchild-』
シナリオ  :19点
・キャラクター:18点
・楽曲    :20点
・CG                  :15点
・お勧め度     :18点
   
           計90点

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