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xを蹴ったり√2を打ったり

スポーツに縁がない。

昨日、『OSPORTS』という大喜利ライブがあった。
「大喜利をスポーツとして捉え直す」というコンセプトのもと、出演者全員がスポーツに関する衣装を纏い、スポーツのようにガッチリしたルールで最終的に表彰台に乗る3人を決めるライブだ。
ライブ自体はめちゃくちゃ楽しく、自分も鳥のように大喜利を飛び回ることができ、銅メダルをもらえた。他の参加者も、特に吉田さん田口アナも面白すぎたし、何よりラジクロ全員で決勝行けたのがとてもアツい( `o´ )
だからこそ、登場時に必要以上にスポーツ緊張をしてしまい、自己紹介で「僕はテニスです」という中1の英語テストの誤答のような発言をしてしまったのだけ悔やまれる。

ただ、大喜利はスポーツではない。

セシオン杉並の和室で座りながらやるスポーツなんてこの世に存在せず、「警備員 81点取って」という横断幕もない。野球のことを「Yスポーツ」と言わないし。あと大喜利がスポーツだったら、俺の青春にもっと太陽が出演していたと思う。

スポーツは、学生以降てんでやってない。
中学の頃は『テニスの王子様』に影響されて軟式テニス部に入ったものの、テニス部をズル休みして友達とテニスに行ってたことがバレるという、いま思えばテニスが好きすぎる理由で辞めた。
その後はサッカー部に入ったものの、すぐさま不登校に転部。サッカー部のみんなが実家の庭に集まり、ベランダの俺に「学校来いよ!」「みんな待ってるぜ!」と投げかける、アラバスタ編のビビみたいな経験をして卒業した。

高校ではとにかくスポーツから逃げようと、対極に位置する数学研究部に入部し、xを蹴ったり√2を打ったりした。
この数研こそが俺の青春であり、毎週水曜日の活動や季節に一度の合宿にはできる限り参加していた。進学校なので人間の雰囲気が近く(部員の8割がメガネだった)、合宿で夜通し数列の問題を解く、という拷問と紙一重みたいな時間も幸せだった。楽しすぎて部内カップルが結構いたのだけちょっとグロかったけど、卒業時に数研の後輩から貰った寄せ書きは、今でも部屋に飾っている。
あと雅楽部にも入り、「笙」という見慣れない漢字の割に実物は絶対に見たことある楽器を担当していた。そこでも、好きな先輩と二人で笙を温める(笙は演奏する前にコンロで温めなければならない)という青春を過ごした。RTAのバグ技のトリガーみたいな青春だな。

お題と数式と笙で青春を過ごしたので、スポーツにはてんで縁がない。
とはいえ、仲の良い人とやるスポーツは大好きなので、機会があったら是非誘って欲しい。

以下、生きているだけで偉いのかという話。
急ハンドルでスマソ。実在の人物の賞罰ではなく俺の死生観とかです。

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