昇進の仕組み
この度、ありがたいことに昇進しました。
でも色々と苦労があり、学んだことがあったのでここに記したいと思います。
今年で35歳の私、ある程度社会のことを分かっていたつもりでしたが、まだまだ知らないことがあるんだなと痛感した次第です。
昇進ってこちらから交渉するものなのか?
元々私は昇進というのはこちらから交渉するものではなく、仕事の成果を上司や幹部が見て、あちらから提示してくれるものだと認識していました。
こちらから交渉しないといけないなんて、結局は自分の成果不足じゃないか?
こちらから働きかけて昇進してもらうなんてカッコ悪くないか?
そんな風に考えていました。
しかし今回、結論を言うとこちらからかなり強く掛け合って昇進が実現したのですが、もしかすると私と同じ考えをもっているがために昇進の機会を逃している人が案外いるんじゃないかと言う気がしました。
ちなみに私、以前働いていた会社ではこちらから一切働きかけず、ある日「昇進ね」と言われたのですが、今振り返るととあるプロジェクトを仕上げたタイミングで、しかも社長の肝いりプロジェクトだったので、その影響だったのかなと思います。
それに第一子も生まれて、そのあたりも考慮してくれたのかな、と。
いずれにせよ自分からは一切掛け合わなかったので、「やっぱ昇進っていうのは会社から動いてくれるのを待つもんなんだな」と当時は思ったのです。
でも違う状況はたくさんあるはず
しかし、今私はちょっと特殊な環境で働いています。
こちらで根掘り葉掘り書いたのですが・・・
3年程前に今働いている会社から転職をオファーされ、条件を聞いたのですが「すみません、その年収だと無理です」と断りました。
しかし「2-3年内には元の水準まで給与をアップできるはず」という話と「本来の給与体系にちょっとプラスアルファで優遇する」という話で決着し、今働いている会社への転職を決めました。
そして時が流れるのは早く、転職先で働くのも今年で3年目です。
よくわからない手当で少しずつ年収は上がっていたのですが、未だに転職前の年収には達していませんでした。
でも「上司はこの状況を把握していて、幹部に話をしてくれているはず」と期待していたのですが・・・
面談で驚愕の展開
年度末ということもあり、上司と面談することになったのですが、ここで驚愕の展開が待っていました。
「昇進はするけど給与は据え置き」とのこと。
というのも上述の「従来の給与体系にちょっとプラスアルファで優遇」という話は昇進時の手当を平社員の状態でも付与するということで、今回昇進させるけど元々給与はその分アップされているから据え置きね!という話です。
ややこしい話ですね、分からなければスルーで結構です。
とりあえず給与は上がらないとのこと。
いやいやいやいやいやいやいやいや、話が違いすぎるでしょ?
とは思ったものの、やはり人間だもの様々な考えが頭を駆け巡ります。
・それは自分のここ1-2年の仕事っぷりの反映じゃないか?
・ここでわがまま言ったらこの先働きにくくないか?
・そもそも十分な仕事っぷりだったらあちらから昇進させてくれるだろ?
等々等々。
とりあえずその場は引き下がり、週末を過ごしたのですが落ち着いて考えれば考える程、腹が立ちました。
どんだけバカにされてるんだよと。
当初の話と違うじゃないかと。
元の給与水準と並んだ後は仕事っぷりで評価されて当然だけど、そこに並ぶまでは上げてもらうのが筋じゃないか?と思ったのです。
とどめの一発
この状況にとどめの一発を食らわせたのが他社からのオファーです。
今の会社に転職した後に「転職したばかりだけど、もし合わないようならうちにこないか?」とオファーしてくれていた会社がありました。
良いお付き合いをさせてもらっている会社なのですが、いかんせん家から遠いし、色々と環境的には喜んで行きます!とは思えないところです。
でも最近またその会社からも連絡をもらっていたし、ちなみに給与は?と聞くと条件は余裕でクリアとのこと。
色々と不満がある中、他社からもオファーがある状況なので、上司に改めて話し合いの場を設けさせてもらいました。
2回目の面談の内容
私の考えを全て上司に伝えました。
・2-3年で元の年収水準に上げるという話だった
・ここ2-3年の年収差の影響で既に大きな年収差額が生じている
・この先もこの状態が続けば年収差額がどんどん大きくなる
・他社から以前の年収よりもアップでオファーがある
主にこれらの話をしました。
すると上司から意外な話が。
それは上司は私の正確な年収を把握していなかったということ!
それってどうなのよと、ちょっと腹立つ部分もありますが、上司は様々な仕事を兼務しているし、管理している部下の数だってかなりの数だし、致し方ないかなとも思いました。
上司としてはてっきりもう元の給与水準に戻っていると思っていたので申し訳ないと。
それに他社に移られるのも困るので幹部に掛け合うよと言ってくれました。
結論
満額アップは無理だろうと思っていたのですが、ありがたいことにほぼほぼ満額満たす形となりました。
とはいえこれだけ自分の言い分を聞いてもらったので、ここからは頑張れよという圧力を勝手に感じています。
それと今回の出来事を通じて思ったのが「昇進するには自分から掛け合うことも時には必要だ」ということです。
一通りの昇進のアナウンス後、昼休みになるとあちらこちらで昇進に関するコソコソ話が聞こえてきます。
まぁ要は皆さんの不満ですね。
でもそれってあなた達から交渉したんですか?
あなたは有利に交渉できる材料をもっていなかったんじゃないですか?
それってあなたがただ待っているだけじゃないですか?
そんなことをメチャクチャ思うのです。
そもそも会社から昇進のオファーをもらえず、且つ自分から交渉する材料がなければ昇進できなくて当然じゃないかと。
そんな状況に何を文句言ってるんだ?という話です。
まぁ物価高騰に対して賃金が上がらない今の世の中の不満というのはあるかもしれませんが。
私は色んなことを考え、何度も何度も伝える内容を練り、オファー先の会社とも改めて話合ったし、それを踏まえて一生懸命自分の想いや状況を上司にぶつけました。
そんなことをした結果、幹部から下記の件も相まって生意気なやつだと思われているかもしれません。
でもそうやって勝ち取った昇進です。
文句や不満を垂れている人達には「自分から昇進を掛け合う」という視点が欠けているだろと感じました。
上述の通りもしかすると私は幹部から生意気だと思われているかもしれないけど、それでも必要な存在のはずです。だからまだ雇ってもらっているはず。
「あいつ前は調子よく昇進の交渉してきたけど、その後は大人しいよな」と思われるとカッコ悪いので、ここからはしっかりと成果を出さなければと思っています。
そんな昇進にまつわる出来事の話でした。