FIREに関する本を読みまして
こちらの本を読みました。
お恥ずかしながらこの本を読んで初めて"FIRE"の意味をちゃんと理解したのですが、意外に馴染のあるコンセプトだなと思いました。
というのも私、20代の頃に脱サラし、フリーランスから起業しようとチャレンジしたことがありまして、その時の失敗談を書く事がそもそもnoteをはじめたキッカケです。
こちらにまとめてあります。
私が会社を辞めてフリーランスなり起業したのも、FIREにも通ずるところがあったなと思い興味深かったです。
・「好きでもない仕事で人生の20代~50代を過ごしたくない」とか
・「健康な20代~50代を好きなことをして過ごそう」とか
そういった目的、目標であると認識しています。
私も20代の頃、本当に心の底からそう思いました。
なんのために毎日満員電車に揺られてるんだよ?
大して能力が高そうでもない上司の言うこと聞かされ、お客からの理不尽な要求を受け入れて振り回されて最悪。
そんなことを思う日々でした。
でも御年35歳の私。
仕事に関する考えは20代の頃に比べて大きく変わりました。
なのでFIREのコンセプトを聞いて一番最初に思ったのは「仕事するのそんなに嫌か?」ということです。
確かに私も20代の頃は仕事を定年まで続けていくなんてありえないと思っていました。
でも30代になってからは働きたい業界・働きたい会社を見つけることができたし、20代の頃にあれこれ試行錯誤した結果、「こういった仕事なら定年まで続けていきたい」と思えるようになりました。
その一連の流れはこちらにまとめてあります。
だから「そこまでして早く退職したいのかな?」というのがFIREに対する印象でして、語弊を恐れずに言うとFIREのコンセプトに魅力を感じる人は相当今の仕事がうまくいっていなくて、不満があるんじゃないかなと思った次第です。
今回読んだ本はFIREを達成した人(FIRE中の人という言うべきでしょうか?)による経験談ですが一連の経緯を読ませて頂いたところ
・元々貯金の習慣があった
・40代になり外資系の超大企業に転職することになり収入が爆上がり
・この転職のタイミングで副業も軌道にのった
・貯金、投資が順調且つ副業に遣り甲斐を感じていて副業を本業にしたくて会社勤めを終わりにした
・1億円以上の貯金を切り崩しながら作家業、講演料などで生計を立てている
※かなりざっくりなので一部誤りがあったらすみません・・・
というという一連の流れだったと認識しています。
なので「サラリーマンなんてやってられない」という考えはあまりお持ちではなかったのでは、という印象です。
むしろ20年近くメーカーに勤められていて、ずっと平社員だったとのことですが年収が750万円程だったとのことで、なんてご立派なんだと驚きました笑
平社員でそんなに行くんだ・・・すげぇ・・・
営業は肌に合わない一方で、その後配属になった部署での仕事は遣り甲斐があったそうです。
なので巷で言われる(と勝手に思っていますが)「健康で若い年ごろをサラリーマンなんかして無駄にしたくない!」という考えは持たれていなかったのでは?と思います。
といった事をこの本を読みながら感じたのですが、「それじゃ俺が今一番関心があることはなんなんだ?」と考えてみました。
一番関心があるというか「これが出来たら一番うれしい/安心することはなんだ?」という感じでしょうか。
そして思ったのが「住宅ローンを完済できる保証、子供を育てるお金全額の確保、老後資金の確保」と言ったことでした。
別に30代、40代をサラリーマンとして働くことに不満はありません。
そりゃ嫌なことだってあるけど、別に構わないです。
営業だから外出だってできるし、変な話しある程度サボることだってできます。
そうやって時々ガス抜きしながらサラリーマンやっています。
だから「早期退職したい!」とは思わないのですが、それよりなにより家だったり子供の方が心配な訳です。
これらが無事に完了できるのであれば定年まで喜んで働きますよ!というのが、今の私の本音だと認識しました。
そして「家、子供、老後を無事に終えるために一番の有効手段はなんだ?」という問いの答えが会社勤めなので、日々お仕事していますよ、ということですね。
本の話に戻りますが著者の現在の一日のルーティンが円グラフで載っていたのですが、この過ごし方に私ビックリしまして。
日中の大半が「友人・家族とのお茶/食事」だったんですよね。
もちろん価値観は人それぞれなのですが、自分だったら人との食事、お茶、飲みにそこまで情熱を持てないなと思いました。
でも99%の確率で著者の方も私が情熱を持つ草野球やトレーニングに関しては無関心でしょう。
しかし仮に私がFIREしたとして、彼の「お茶・食事」の時間帯を全て「草野球、トレーニング」に置き換えてずっと過ごせるか?と考えたのですが・・・
いやーいい生活ですね笑
とは思いつつ、んー--仮に40代前半でその生活を始めたとしていつまで面白みを感じるかな?というのはちょっと疑問です。
でも著者のFIREに対する考えは私の例で言うと「FIREして趣味の草野球を年がら年中やりませんか?」ではなく
「FIREして情熱を持てる仕事をしつつ、趣味の草野球をたくさんできるようになる生活はいかがですか?」ということだと思います。
上述の通り私は20代の頃に会社勤めを辞めて、ライター業や音楽エンジニア業で食っていこうとしました。
しかし、十分な貯金もなければ事前に十分なお客も確保していなかったので当然軌道に乗らず、貯蓄が無くなる前に精神的に参ってまた再就職しました。
でもFIREの場合はたー--くさん貯金があるので、軌道にのせるのに時間が掛かっても大丈夫だし、精神的に参ることはないってことですね。
まぁその場合、切迫感がないので仕事頑張れないんじゃないかな?とちょっと思うのですが、仮にそれで仕事が上手くいかなくても、ある程度の稼ぎで大丈夫だと。
ただ今日現在で言うとそこまでして本業にしたい仕事ってのはないですね・・・
だったら今の仕事で十分です、と。
そしてそれよりも何よりも住宅ローンや子供の養育費の方が心配です、と。
だから仕事及びNISA頑張っています、という我が人生です。
以上、初めてFIREに関する本を読んだ感想でした!
それではまた!