【初投稿】アウトプットしてなんぼ。
はじめまして。KEUともうします。初投稿らしく、はじめましてと書いてみましたが、この記事を読んでくださっているかたのほとんどは、おそらく私のSNS経由で来てくださっていると思いますから、ご存じの範疇でしょう。
私について。
「趣味でピアノ弾く男子中学生です」からずいぶんと月日が経ち、現在は社会人一年生になってしまいました。はたらきたくないでござる。
インターネット上では主に、ピアノを弾く人として活動してきました。2010年にYouTubeを開設して以来、細々とアップロードしていたのですが、これといってバズることもなく、チャンネル登録者がすこし増えては喜び、減ってはヘコみ・・・とアナリティクスをみながら一喜一憂しています(苦笑)
YouTubeに「動画」としてアップロードするということは、いわば自身の作品を公開するということ。これがなっかなか公開できないものなのです。私の場合、納得するものが仕上がるまでにとてつもなく時間がかかるのです。動画に仕上げてから最終的にクオリティが自分の許容できるものでなかった場合は、やはり却下してしまうので、公開にまで至らなかった動画が山ほどあります。何度も繰り返し視聴されることを想定して作るわけですからね。
年に数本ペースでゆっくりぼちぼちスタイルで動画を投稿していた私ですが、今からだいたい3年前にちょっとした気の迷いからあることをはじめて活動に転機が訪れます。そう、ライブ配信です。はじめて私が配信をしたプラットフォームは現在はTwitter社に買収された「Periscope」でした。
これがすべてのはじまりでした、って書くとちょっとカッコいいな。
腰が重たい私に、軽はずみにアウトプットできるきっかけを与えてくれたのが、「生配信」でした。「自身が発信した”その場”に視聴者が居て”その場”で消費される」こと。凝った編集をする必要がなく(できない)、また過度にクオリティを求める必要もない上に、”同じ時間を共有するという視聴する側との一体感が生まれる”こと、これが私にとっては最適解でした。生配信だからこそ起こり得るトラブルやリスクよりもはるかに上回ったのです。過去も現在も配信続けていられている理由であり、裏を返せば、アーカイブを極力残さない理由でもあります。その時いる人で楽しんでくれたら、それでいいのです。
ストリーミング配信をすることはYouTubeに動画を投稿することとは全く違います。生配信は「今」をそのまま発信して、そこにリアルタイムで参加する視聴者と、双方向にコミュニケーションすることです。そこに生じるレイテンシー(遅延)は配信サービスにもよりますが、大体が2~5秒以内。自身の演奏が数秒後には視聴者に伝わり、コメントとなって返ってくるわけです。プラットフォームは広告と投げ銭の中間マージンでマネタイズしているため、会場利用料はいつでも無料。好きな時に好きなことを発信できるわけです。
私が配信をすることにハマるかハマらないかくらいで、今度は私の配信にハマる人が出てきました。Periscopeや少し前のLINE LIVEには視聴者とのコミュニケーションとして、コメント以外に画面タップで画面内に表示されるハートを送るという機能が実装されており、これには視聴者と私にとって大切なコミュニケーションを図る一つの機能でした。ハートを送った数は集計され累計表示されるため、獲得数で競い合ったり、キリ番号を見届ける配信などは大変な盛り上がりを見せたものです。プラットフォームが独自に用意した配信を楽しんでもらえるための仕組みをうまく利用し、工夫凝らしながら楽しんだものです。私も視聴者も、配信がもつ双方向性の特性にすっかりとハマってしまったわけです。
Periscopeで配信の味をしっかり占めてからというもの、ツイキャス、LINE LIVE、YouTube LIVEと様々なプラットフォームを梯子し、今では旬のプラットフォームを日々渡り歩いています。旬の見分け方ものちほどご紹介しましょう。収益化をするにあたって重要な還元率や、それぞれのプラットフォームの特性を踏まえた収益も出るの組み方なども包み隠さずお伝えしようと思います。それはちょっと有料記事にするかもしれませんが。
動画を投稿していただけの頃よりもはるかに積極的で熱心なファンを獲得できています。人間味が出るからに他ならないと思います。配信を続けて思うことはコンテンツの質も勿論大事ですが、何より大事なことが私自身を好きになってもらえることだと思います。最終的に人なんです。人。ピアノのうまいへたはあんまり関係なかったりします。ぴえん。
私は偶々ピアノがメインコンテンツでしたが、元来表現することが大好きな人間です。配信ではピアノ演奏はもちろん中心ですが、トークや、ちょっとしたモノマネやネタを取り入れて試行錯誤をしながらやってきましたらば、ネタが面白いとウケ、コメントで一緒に盛り上がれるコンテンツが誕生し、今ではネタ系配信者に両足をツッコもうとしています。
ここに詳細を書くのもアレなので割愛しますが、配信3年の歴史分だけの様々なコンテンツが生まれましたよ(笑)
配信環境とか、変遷とか。
ネット生配信といえば、ドワンゴ社の『ニコニコ生放送』が元来有名なプラットフォームでした(だったはず)。当時のネット文化としての生配信というものにクリーンなイメージがあまりなく、自分がその分野にまさか参入するなんて夢にも思っていなかったのです。当時はまだスマホひとつで配信ができるような恵まれた世の中ではありませんでしたから、高性能なパソコンやオーディオインターフェイス等を用意しなければならず、専門的な知識も要する分野であるため参入に際して、敷居が今よりもずいぶんと高かったことでしょう。
ちなみに私が配信活動を始めたころは”iPhone 6S”ひとつでやってました。スマホ一台だけでやってたんです。iPhone内蔵マイク+電子ピアノのスピーカー+地声の組み合わせでした。鍵盤カタカタもしっかり拾ってましたし、表通りを救急車が走れば、コメントが盛り上がっていました(笑)
その後、Roland社から『GO:MIXER』というLightningケーブルで接続する簡易オーディオインターフェイスが販売されて早々入手。電子ピアノのライン出力+SM58の組み合わせで配信を試みたのですが、当時のiPhoneのSoC性能からして処理が間に合わなかったのか、安定した配信を行うことが難しく、難航の日々でした。iPhoneの内蔵マイクで拾う声とダイナミックマイクSM58を通した声では私の声質もずいぶんとかわって聞こえるらしく賛否があったことを覚えています。今から思えばしらんがな案件ですが。
今のiPhoneなら、しょぼこいそこらへんのパソコンよりも上等なSoCを積んでいますしUSB3カメラアダプターを使用すればUSBハブを用いて、MIDI鍵盤とUSB接続して、アプリ内で音源を鳴らしてオーディオインターフェイスに送り込んで、マイクとミックスした音声を配信アプリに戻し込むなんてこともできるわけですから、時代の進化すごいなと思うわけです。
いろいろ途中変化がありましたが、現在の第一スタジオ(別名、実家)ではハードウェアとしてCASIO製ハイブリットグランドGP-500をMIDI鍵盤にし、配信のためのMacBook ProとWebCamとメインのオーディオインターフェイスとしてAG03、ダイナミックマイクにSHUREのSM58を使っています。ソフトウェアはピアノ音源としてIvory Grand+配信ソフトにオープンソフトウェアであるOBS Studioを利用しています。最もオーソドックスな組み合わせではありますが、それでも落ち着いた運用ができるようになるまでには紆余曲折がありました。配信をパソコンで行うならば、決して少なくない専門的な知識を必要とします。ご覚悟を~~。
外出自粛、テレワークの影響も相まって、配信界隈も段々賑わいを見せてきています。最もわかりやすいのが配信機材とその関連商品が軒並み品切れしているということでしょうか。もちろん、配信だけでなくテレワーク、オンライン会議等、多岐にわたる用途で調達されているわけですが・・・。特に上でも書いた、YAMAHAから出ている配信用に最適化されたオーディオインターフェイスである、AGシリーズ(AG03およびAG06)は生産ラインが死んでいるのか供給が間に合わないのか、入手困難な状態が続いています。
配信はだれでも簡単にはじめることができ、むつかしいことを要求しなければ冒頭で書いた通りスマートフォン一台から簡単に始めることができます。ただ、用途と目的によってはスマホ一台で解決しない場合も多く、機材を用意したほうが良いケース、しなければいけないケースが出てきます。
特に有料配信やそれに準じる配信を行いたい場合、つまりビジネス展開する場合には機材の準備は必要不可欠です。私のnoteでは、配信サイトに関する情報から、配信機材まで実際に購入し使用しているモノを実際に紹介しながら記事に書き起こしていきます。配信をこれから始めたい人、収益化したい人にとって、参考になりますように。