人に「聞く」という事。

毒親幼稚園児編は多分あと1回くらいになります。

今から書いていく話は毒親に育てられた弊害です。

私、人に聞くということが凄く苦手でした。
今はある程度克服済ではありますが、ここまでなんとか来れたという感じです。

毒は私に1度に何個もの命令をしてきました。子供の頃から。
当然ですが、いくつか忘れてしまうんですよ。
そうすると鉄拳制裁か何時間にも渡るネチネチが待っていた訳です。
お陰で今でもマルチタスクはほぼ無理な状態で、かなり萎縮してしまいました。
ビクビクしながら生活していました。

私が短大を出てすぐに働いた幼稚園もこの手の先輩が多く、失敗すればなじる(子供の前で)、怒鳴りつける(勿論子供の前で)etc...
ここの話もかなりひどいので、いずれかは書きたいなとは思っています。
そんな訳で毒にされた事を毎日職場でもやられていました。当然聞く事は許されず、1度で覚えろ!という環境にいました。
ここで働いた経験から、二度と保育に関わる仕事はしないと強く心に誓い、今も継続中です。
あんな所なら二度と働きたく無い!

それもあって人に聞くという行為が物凄く怖い事に自分の中でなってしまい、これがかなり後まで尾を引く事となります。

その後結婚し、チビが産まれ、学校に通うようになってパートに出て、最初に働いたホームセンターで出会ったOさんに
「わからなかったら、どんどん聞いていいんだよ、黙ってたらこっちもわからないんだからね」
と言われ目から鱗。
そうか、聞いていいんだとやっと納得するも、その後体調を崩し1年で退職。その後は派遣や短期で働きながら家の事中心にし、すぐ終わるような内容だったので、人に聞くという事も頻度は少ないながらもやっていました。

転勤から戻ってきて、いくつかの職場を転々とした後、今も働く職場に10年前に就職。
最初の部署が短大出てすぐの幼稚園みたいで、聞く事ができない部署でした。
取り扱う事案が毎度違うので、なかなか覚えられない等あり、同じ案件が次に来たのが何ヶ月も後でぶっちゃけ覚えていられない、1つ終わったら次に即取り掛かれ!という感じで、一度立ち止まって考える時間が全くありませんでした。
これのあるなしで、自分の仕事の正確さが左右されている事を知るきっかけにはなりました。
確かにその部署にいる時は人一倍ミスが多い上に、先輩から言った言わない程度の事をミスとして被せられたりの嫌がらせもありました。

入社して9ヶ月目にその被せてくる先輩と遂に衝突。同部署の社員は先輩の肩しか持たず、こちらの言い分は全く聞き入れてもらえず、同期もおかしいと反論。同期共々結局別部署異動で落ち着きましたが、ここではゆっくり振り返る時間を取る事が出来、ミスも格段に減っていきます。
ただ、例の衝突した先輩からちょくちょく言った言わない程度の事を相変わらず突かれてました。

遂に社員のCさんから
「何でこんな言った言わない程度の事毎回突っついてくるの?これ、もういいし、こっちから言っておくからね」

この後からその先輩の嫌がらせのような突きはなくなり、少しづつ仕事も覚え、しばらくしてからまた更に別部署の手伝いとかもするようになりました。
そこは今私が所属している所ですが、前2つの部署に比べ風通しが良く、ミスしてもじっくり考えさせてくれるし、先輩方も個性的な人もいますが、基本皆親切です。

私はやはり弊害の「聞く」ということが今の部署に来た5年前はまだ上手く出来ず、失敗すると隠してしまうという状態でした。これも全て毒に育てられていた頃からの事です。
後、固まってしまうのも多分弊害なんだろうなと思います。

ある時一部数字が違っていると先輩のEさんから指摘を受けました。
実は私はこの部署に来てEさんが一番苦手でした。それもあり固まってしまっていた所、
「別に直せばいいだけなんだから、正直に話してよ」
と言われ、一度この人は本当に大丈夫なのだろうか?今まで関わってきた人は平気で嘘をついたりする人も多かった。Eさんの目を見ていたら、もしかして大丈夫じゃないか?と思えて来て、正直に話す事ができました。
Eさんからは
「話せるならちゃんと話してね」
で終わり。毒みたいにネチネチされたり、最初の部署の先輩みたいな事はされない、むしろEさんとはその後話す機会も増え、色々教えて貰えるようにもなりました。

まだまだ「聞く」という行為に抵抗はなくなった訳ではないですが、少しづつトラウマを解消させていきたい所です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?