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①告知を受けた日

2020年10月1日
検査結果としての告知はこの日でした。
というのも、すでに目視できるほど
右胸には異様な凹みが出来ており、
「あぁ、完全にそうだからね」
検査針を刺しながら主治医が呟かれたのが
ホントの告知  でした。
「えっ、告知ってもっと神妙な面持ちで、家族を呼んでとかじゃないの?」と30年以上も昔のドラマのワンシーンを思い浮かべながら、
今、我が身が置かれている景色とのギャップに
「そんなに悲観的にならなくてもいいのかもしれない。医療も治療法や薬も日進月歩!とにかく、今、受けられる治療をしっかり受けよう。」
不思議と悲しみの感情は湧いてきませんでした。

『感情』のことで言うと
当時、電車通勤をしていたのですが
告知後、なぜか、軽い閉所恐怖症のような感情に襲われることがあり、スマホゲームで気を紛らわせながら電車に乗っていたことを思い出します。
あと一歩で過呼吸  なことも何度かありました。
今思えば、悲しいとか恐いとかいう
『後ろ向きな私』もきちんと受け止めてあげるべきだったのかもしれません。

告知の時に出なかった涙が
初めて流れたのは、職場へ報告した時でした。
どちらかと言えば、周囲に迷惑をかけてしまう、申し訳ない、こうなるまで放っておいた自分が情けない、そんなに感情がメインだったように記憶しています。


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