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つわりへの恨みつらみについて

この文は妊娠初期〜中期にかけてスマホのメモに書き連ねた悪阻に対する恨みです。
アップするにあたり推敲はほぼしていません。
散らかったありのままの文章で、なにより内容がいかにつわりがクソだったかの感想なので、読んでもあまり良い気分にはなりません。


が、つわり真っ只中の時、ネットのあらゆるつわり経験談を心の支えにしていたので、私もほぼノーカットでお届けしようと思います。
※本文中の週数は書いた当時のままにしています
それではどうぞ!↓


ーー

つわり、それは進化の段階で淘汰されず、現代にまで残ってしまった人体反応の中でもトップクラスのクソオブクソシステム。

妊娠初期段階は胎児の発育に特に重要な時期のため、下手なものを口にしないよう嗅覚を敏感にし、強い吐き気や倦怠感で母体を強制的に休ませるため…というのがつわりの理屈らしい。

医療が劇的に発達したのはここ数十年の話だし、清潔で安全な食事がとれ、安心して身体を休ませられる環境が整っているのなんて、世界の状況からするとまだ少ない方なのだろう。
「我、日本の妊婦なんでもうつわり要らねっす」
と言って
身体『りょっ!次回からその機能つけるのやめとくねー!』
とはならないだろうね。そりゃそうなんだけどさ。



現在私は妊娠14週3日、
5週終わりくらいから始まったクソシステム(※つわり)で2ヶ月以上ほぼ寝たきりの生活。
今だに続く吐き気やマイナートラブルに心底嫌気がさしウンザリしている。

私のこの経験が時が経つにつれて「そんなことまあったなぁ」と無かったことになるのがあまりにもムカついてきたので、同じくつわりで苦しむ誰かの心にほんの少しでも寄り添い、一瞬でも「自分は1人じゃない」と思える何かになれたらと思い、備忘録としてここに書き連ねておく。
めちゃくちゃ長くなってしまって、どんだけつわりを憎んでるんだと我ながら恐ろしくなったが、
書いてしまったので投稿する。





始まりは突然だった。
8月末、うっすらとした気持ち悪さに、強烈に嗅覚が鋭くなった。特に困ったのが通勤時の電車の臭いで、汗の臭いや電車の揺れで気持ち悪さが増長されるようになった。

船酔い、胃もたれとは良く言ったもので、まさにそんな感じで一日中身体がだるいしなんとなく気持ち悪い。
食べたいものも謎に無くなってる…
吐きはしないもののずっとなんとなく気持ち悪い。
気持ちが沈む。
普段飲んでいる麦茶の味がとてつもなく不味く感じて、強烈に飲みたくなったオレンジジュースで水分をとるようになった。

数日後に私の誕生日と結婚記念日を兼ねて美味しい焼肉を夫が予約してくれていたが、その日に食べられるかヒヤヒヤしながら当日なんとかいけそうだということで無理やり向かった。

幸い、誕生日補正と好物補正もあってか?
焼肉は美味しく食べられたし、いつもは大好きだけど食べたくなくなっていたナムルなんかは夫に食べてもらってなどして穏やかに過ごすことができた。

「やばい、食べすぎてお腹はち切れそうやw」と話しながら帰ったが、残念ながら帰りは気持ち悪さが深刻気味だった。食べ過ぎの気持ち悪さと一緒に、ほんのりいつもと何かが違う…何かとはうまく説明できないけれど、何かこう、何かが(何よ)
とにかく何か変な気持ち悪さだった。勿論焼肉はめっちゃ美味しかったなぁ…という喜びもあって、時間も夜だったし、早く寝るしかないという気持ちでその日は眠りについた。

翌日から本格的な地獄が始まった。
あれ、なんかやばいくらい気持ち悪い気がする…
ちなみに前日の焼肉は吐かずに通常通り排出されたからそれはよかった。(?)

数日間体調が良くなる気配がなく、これまでの人生で考えられないほど続く気持ち悪さに驚き、半年違いで妊娠中の友人Pちゃんに思わずLINEをした。


私「Pちゃん、つわりって結構一日中気持ち悪い?なんか最近いきなりきたかもで戸惑ってる」 

Pちゃん『私は一日中気持ち悪かったけど、特に夕方からがきつかった。どんな気持ち悪さ?』

私「なんか胃もたれ的な感じ。うぷってかんじ。転がるしかできなくて時間が勿体ない。一日中なんやなぁ残念玉」

Pちゃん『それはつわりかもねー、転がるのが仕事と思うしかないよ。食べられんかったら無理せずに少しずつ食べて』

私「ありがとう。私のTwitterにしてしまった、
転がってオレンジジュースで生きていくね」

Pちゃん『いいよ、叩かれないTwitterよ。ひゃくいいね』


薄々気づいていたが、どうもつわりらしかった。


母も姉もつわりはほぼなく元気な妊婦だったと聞いていたので、まさか自分が…?という気持ちだった。

望んでいた妊娠で、検査薬が陽性になったときはすごく嬉しかったし、これから始まるであろうゆるふわ★キラキラマタニティライフに心をときめかせていた矢先のことだったから、それはもう落ち込んだ。


当時勤めていた会社は家からも遠く、時期によってはハードな肉体労働の業務もあったため、妊娠してすぐに退職することを伝えていた。

人数の少ない会社のため予想通りあまり良い顔はされなかったものの、実際迷惑かかるし仕方ないよなと思い、せめてなるべく引き継ぎがスムーズにできるようにと黙々と仕事をこなしていた。


つわりが始まってからというもの、本当におはようからおやすみまで毎日が地獄の日々だった。
特に平日は電車通勤があり、ドアtoドア1時間(電車は30-40分くらい乗る)の通勤はまさに修行。

真夏でもマスクは手放せないし、そもそも新品のマスクの匂いが無理すぎてマスク消臭スプレーが手放せなかった。

使いすぎて無くなってしまい、フラフラしながら近くのドラッグストアを数軒はしごするも見つからず、結局セブンで10枚入りのギャッツビーの汗拭きシートを買ってマスクに擦りつけて臭い対策をするも、ギャッツビーのシートの臭いがマスクに移って(当たり前や)悶絶し、
(しかもさらに当たり前だけどスースーする。冷感で)
途方に暮れて結局ハンカチで鼻を押さえながら帰ったこともあった。


仕事中はほとんど座っていられるし、アドレナリンが出るのか?我慢できるくらいの気持ち悪さだったので、なんとかこなせていた。
これまではバッチリメイクで髪は必ずコテを通し、気に入った服を着て仕事をするのが日々の楽しみの一つだったような私が、


つわりが始まってからは、

シャンプーやトリートメント、肌につける化粧品の臭いもすべて無理、
身体を締め付けると吐き気が増すので締め付け無しのキャミワンピとTシャツワンピをローテーション、
髪もボサボサのまま、すっぴんで通勤するようになっていた。

あまりの豹変っぷりに、バイトさんからは毎日のように「体調めちゃくちゃ悪そうですね」「本当に大丈夫ですか」と心配されていた。


仕事を終えて帰った後は「つかれた、気分が悪い」とだけ言い残し、文字通り屍のようにベッドに転がり、起き上がれるようになったらすかさず口にできそうな物を適当に少量食べ、夫に「もうお風呂に入らなきゃいけない時間だよ」と声を掛けられたら死に物狂いで風呂に入り、雑に髪を乾かして寝るという生活だった。

風呂のシャンプー全般の臭いも厳しかったため、入りたくない気持ちを抑え、毎日歯を食いしばって入っていた。
歯磨き中の水は不味いし、歯ブラシで毎回必ず何度もえずくようになっていたため、歯磨きさえ満足にできないようになっていた。


大好きだったおしゃれもメイクも出来ず、身体のケアも全てが雑にせざるを得ないのは、気分が落ち込む原因の
大きなポイントだったように思う。



日々の食生活の変容っぷりもこれまた大きな落ち込みポイントだった。

「朝何食べよう♩昼は何食べよう♩夜は何かな♩明日の朝は何食べようかな♩」と毎日の食事にかなりの喜びを感じるタイプだったので、つわり中の食事はものすごく辛かった。


一汁一〜三菜の健康的な食生活から、
唐突に、毎日食べられる物を探す生活に変わってしまった。

これはいけるかも!と思った物を買いだめしては
「あっこれもう食べたくない(食べられない)…」となって食材をダメにすることを懲りずに何度も繰り返した。(繰り返すな)
生き残った冷凍焼売はまだ冷凍庫に大量に残っている。

いけた物すべて書く↓
[飲み物]
•オレンジジュース
•ぶどうジュース
•りんごジュース
•爽健美茶
•緑茶(カフェイン気にしつつ飲んでた)
•コーヒー牛乳
•飲むヨーグルト

[食べ物]
•フルーツゼリー、ヨーグルト
•コンビニのレタスサンド
•ツナマヨおにぎり
•たくあんとわかめのおにぎり
•チーズトースト
•春雨スープ
•粉末コーンスープ
•ファミマのハムチーズサンド
•ハムエッグ
•冷凍ピザ
•ふりかけごはん
•海苔ごはん
•冷凍焼きおにぎり
•マックのポテトとハンバーガー(※吐くこと前提)
•冷凍のエビ焼売
•アイス全般
•せんべい


ピークの数週間は3食ほぼこれで生きてた。羅列すると結構あるけど、ここから特定の食べ物飲み物を2,3日周期で毎食食べ続けないと吐いてしまうので、この時の食事は私にとってはただの栄養摂取でしかなかった。

基本的にほぼ米かパンしか食べられなかったため、アイスでなんとか気持ちを保ってた。(ミルク系以外は行けた)

たまーにお菓子を食べることもあったけど、大体気持ち悪くなって後悔して食べるのをすぐやめてた。
毎日チョコを食べる女だったのにね、、、


肉魚がとにかくダメで(14週の今もまだ微妙)
ゆえに手作りの家庭料理みたいなのは軒並みだめだったし、料理の臭いもきつくて食事は夫と別でとっていたからそれも悲しかった。孤独。


気持ち悪かったけど、持ち前の食い意地で、できる限り量を食べるようにしていたし、なにせ炭水化物ばっかり摂ってたし、吐くのは1日につき0〜2回くらいだったので、体重はトータル3キロくらいの減少で済んだ。

妊娠悪阻(おそ)と呼ばれる、ケトン体が出て点滴や入院が必要なほどのものでは無かったものの、これまでの人生で精神的にも肉体的にも最も長く、辛く、苦しい経験だった。


毎日毎日気持ち悪い中、同じようなものを食べるしか出来ないため、食の喜びが皆無で囚人のような気持ちだった。むしろ囚人の方がおかずとか食べられるし良いのでは…?って本気で思ってた。


寝つくまで気持ち悪いので、横になって寝るまでも辛かった。幸い、ホルモンの影響で通常時より眠気が強く寝付き自体は早かったものの、吐き気で悶々としながら横になって身体を丸めながら寝付くまで耐えるしかないのがかなりしんどかった。

また、喉に物が詰まったような不快感(通称喉つわり。めちゃくちゃ気持ち悪い)が不定期であったり、動悸で心臓がドクドクして(イメージは1人登山)息がかなり苦しかったりするため、夜が来るのも朝来るのも嫌で仕方なかった。
また、いざ寝ついてもホルモンの影響でトイレが近く、夜中や早朝にトイレで目が覚めるのも辛かった。気持ち悪い中また寝なきゃいけないしで。



ここまで述べてきた症状をもとに、
1日の流れを書くと、下記のとおり↓

朝起きた瞬間から吐き気を催し、
フラフラとトイレに立ち悪臭に耐え、
キッチンのシンクの小さな汚れでえずき、
洗面所で不味い水で口をゆすぎ、
息を止めて冷蔵庫を開けて水分をとり、
ボサボサの頭を適当にくくって
ブラトップの締め付けにえずき、
着たくない実用性重視の服に着替え、
えずきながら歯磨きをした後家を出て、
悪臭と揺れに耐えながら電車で通勤し、
コンビニで特に食べたくもないその日の食事を買い、
重いものが持てずやや肩身が狭い仕事をこなし、
帰ってから屍のように横になって、
ただ時間が過ぎるのを待ち、
時がくれば最低限の食事と風呂や歯磨きを済ませ、
吐き気と息苦しさに耐えながら寝る
(夜中はトイレで起きる)


という生活が仕事を辞めるまでの丸1ヶ月間続いた。
あまりにも吐き気が強く、家を出るのが遅くなったり、途中で電車を降りて職場に向かったりしていたので
頻繁に遅刻していた。

これまで有休以外の遅刻欠勤はしたことがなかったし、顔色が悪過ぎる(まるで土だね、とよく言われていた)ということもあって、上司から「倒れられても困るし、しばらく休んだら」と声掛けがあり、10日ほど休みをもらった。


休暇中や土日など、休みの日は専らU-NEXTで海外ドラマやアニメを見ていたが、吐き気で話が頭に入ってこないうえ、映像と吐き気がリンクしてしまい、BGMや役者さんの姿でさらに気分が悪くなってしまうという最悪の状況になってしまったため映像作品を見ることは早々に断念してしまった。
受験の時に聞いていた音楽もトラウマで聴けないので、記憶と結びつけやすい気質なのだろう。


仕事を辞めた後も残念ながらつわりはいっこうに治らなかった。
仕事の疲れやプレッシャーも原因だろうし、辞めれば良くなるだろう…と思っていただけに、一向に良くならない体調に毎日絶望していた。
前述の1日の流れから
電車や通勤、仕事のくだりを除いて、
概ね同じような生活を送っていたが、
着替えや身支度、移動の必要がないので
かなり幸せを感じた。

犬並みの嗅覚(匂いつわり)は仕事を辞める頃には治まっており、吐き気と偏食、喉つわりや動悸と闘う日々、という感じだった。

仕事を辞めてからは益々1日の時間が経つのが遅く、
寝たきりかつ映像作品がNGだったため
時間を潰すのにかなり苦労した。
横になってしていたことといえば

•LINE漫画を読む
•辻希美ちゃんのYouTubeを見る(聞く)
•瞑想
•「つわり いつ終わる」「つわり 辛い」で検索

の、無限ループだった。

仕事が終わったくらいに、1-2日程度あれ?
調子良い⁇となった日があり、
ついに…!ついに終わったか…!と
姉達にに喜びの電話をかけた。
支えてくれてありがとうと感謝を伝え、
ものすごく喜んでくれた。
母子手帳にも経過を書くほど浮かれていた。

♡マークが空しい



が、その後夕方には何事も無かったかのように
症状がぶり返した。
終わったと思っていただけに本当に絶望感がすごかった。
つわり期間中、調子が良かったのはその1-2日程度と
1日の間にごくまれに起こる数10分程度(天国の時間と呼んでいた)で
トータルしても3日もなかったように思う。



苦難の最中において、つわりについて
本当に知りたかったのは
漫画やドラマで早送りされる
幾多の苦難を乗り越え〜紆余曲折あり〜
のまさに紆余曲折の部分だった。

つわりはいつか終わる、そんなことは分かっている。
対処法は時が過ぎるのを待つしかないんだけど、
それでも、渦中はどんな様子で、
どう対処していったのか、その時の気持ちを
とにかく誰かと分かち合いたかった。

数多くのイラストレーターや発信者の皆さんの
赤裸々な体験談には
本当に励まされたし、心の拠り所になっていた。
苦しんでいるのは私だけじゃない。
今巻き起こっているこの状況はおかしいことじゃないんだ、
確かに経験した人が他にも居るんだと思えたからだ。
体験談の多くに救われたので、
私も1人のつわり系妊婦として
書いておこうと思ったのだ。
あと文章を書くと時間が経つのが早いのだ。




このブログを書いた目的はもう一つあって、
つわり中に優しくしてくれた人達への感謝を
忘れたくなかったから。

つわり期間中、特にピークの数週間のほぼ毎日と、
ぶり返してから数日、家では泣き喚いていた。

「つらい」「しんどい」「もう嫌だ、いつ終わるの」
「気持ち悪い」「いつまで続くの」
「いつまで頑張ればいいの」
「妊娠なんてしなければよかった」
「こんなこと思うなんて私は母親失格」
「こんな私の元に生まれてくるなんて子どもが可哀想」
「消えたい」「私の人生をなかったことにしたい」
「楽になりたい」「もう妊娠やめたい」
「赤ちゃんは殺せない。私だけ殺してほしい」
「悲しい」「全然幸せじゃない」「こんなはずじゃなかった」
「生き地獄だ」「解放されたい」


こういった言葉を毎日延々と無限にリピートし
夫に聞かせていたし、喚かなくとも、
私がしくしく1人で泣いていると、
『どうしたの』と声をかけ
『俺には言っていいからね、つらいね』と側について、
落ち着くまで根気強く励ましてくれた。


殆ど寝たきり状態だったので
家事はほぼ丸投げしていたし、
唐突に食べたいものが出てきたら
必ず買いに走ってくれた。
「毎日毎日泣き言を聞かされて嫌になるでしょう、ごめんね」と伝えると
『俺のことは気にしなくて良いって言ってるじゃん』と笑って答えてくれた。


これまで沢山喧嘩もしてきたけれど、彼がくれた優しさを考えれば、そのすべてを許せるくらいには手厚く支え励ましてもらった。


また、きょうだいや友人にも精神的にかなり支えてもらった。

夫が出張で不在にする時には、雑談をすると気が紛れるという話をしていたためか、兄が気を遣って「あんたは1人やと泣くだろうから」と毎日のように電話をかけてくれた。


姉も定期的に「大丈夫か」とLINEや電話をくれ、気が紛れるといいけどとおすすめのLINE漫画を送ってくれた。元気で可愛い甥っ子達の様子を共有してくれたり、自身の病気の体験談を話してくれたりと、とにかく気持ちを分かち合い気遣ってくれた。


もう1人の姉と電話した際には、つわりがあり状況を伝えると「つらいよね」と、まるで自分のことかのように泣いてくれた。「あんたは笑顔が似合うから、笑顔を思い浮かべて、早く治るように毎日願ってるからね」と言ってくれた。


Pちゃんと電話した時には、つわりあるあるに花が咲き、「つわりって最悪よな。ほんとメンタルやられるししんどすぎるよね」と、実体験を共有でき、笑うことができた。


他にも両親や職場の人、
電車で席を譲ってくれた人等
妊婦というのはあらゆる人から支えられて
生きているというのを身を持って体験した。
自分が苦しい時に差し伸べてもらえる手は
言葉に言い表せられないくらいに有難く、
この気持ちを絶対に忘れたくなかった。


辛かった経験を読んでも
気持ちの良い物ではないだろうと思うけれど、
こうやって「書きたいな」という思いが湧いて
書くものには何か意味があるのかもしれないし、
たとえ無くても、少なくとも
私にとっては意味があるのだ。



最後に、私が当時の私や今苦しみの最中にある人に
言葉をかけるとするなら、ということを考えてみた。



今は、とにかくつらくて仕方ないよね。
長すぎて、しんどくて、もう嫌だと叫びたいでしょう。
いつ終わるの、誰か代わってよって思うよね。

今感じている貴方の苦しみは絶対に無駄じゃないし、
貴方は1人じゃない。
終わる日はきっともうすぐだよ。あと少しです。

どんなに挫けても、泣いても、
世界を呪っても良いから、
どうか自分を責めないで。
貴方は立派に闘っているお母さんだから。
お腹の赤ちゃんに伝わるとしたら、
苦しいという気持ちではなく、
「それでも貴方を愛しているよ」という気持ちの方なのだと私は思う。

何も頑張らなくて良いから、ただ待っていてね。
もうすぐだから。


妊娠5週の終わりから突如始まったこの憎きつわりは、17週頃にようやく終わりを迎えた。

メインで語った気持ち悪さや吐きづわりは、だいたい15-16週にかけて海の満ち引きのように本当に少しずつ収まっていった。
16-17週にかけてはこれまでの嘔吐による食道の痛みに加え、喉つわり(ヒステリー球)と呼ばれる喉の詰まり感と息苦しさ、にかなり苦しめられた。
が、これも姉がシェアしてくれたYouTube動画を毎日繰り返すことでなんとか乗り切った。

まじで全部こまめにやってた。姉にも整体師さんにも感謝しかない。



つわり真っ最中には他にも、細菌性膣症になって膣錠を入れることになったり、つわりピークを過ぎた後にはただの風邪が治るのに丸1ヶ月かかったり、盛大な便秘からの壮絶な下痢(お腹が激痛で死ぬかと思った)を経験したりといったように、妊婦のマイナートラブルという名の洗礼を次々に味わった。


21週の今はすっかり落ち着き、頻尿と食べ過ぎ時の胃もたれ、子宮の伸びによる腹痛がたまにある程度で、絶好調とは言えないものの、つわり期に比べればまるで天国にいるような、大変穏やかな心持ちである。



このブログがどこまで読まれるかは分からないけど、
どうか、つわりで苦しんでいる人にしかるべきタイミングで届きますように。つわりが終わったらとりあえず天国味わえるよ。毎日気持ち悪くなくなるよ!

私の体験談は、これで終わりです。
読んでいて気持ちの良い物ではなかったと思うけど、
最後まで読んでくださり本当にありがとうございました。
泣き叫び消えたかった当時の私の想いも、
これで成仏することでしょう。


この世からつわりがなくなるor特効薬が開発され、苦しむ妊婦が1人も居なくなることを心から願って。