見出し画像

セーム革ができるまで(やさしいセーム)

こんにちは!craft8店長の田中です。
今日は花粉症の影響も少ないので、じっくりやさしいセームの製造工程を
ご案内したいと思います。

やさしいセームに使用している原皮は、ヨーロッパ方面からの輸入鹿や国内のニホンジカやエゾジカを使用しています。
これらの原皮は、食肉用や害獣としてやむなく駆除された動物の皮。それらはもともと大量に廃棄をされていました。それらを無駄にせずやさしいセームとしてとして仕上げています。

1.鹿原皮

鹿原皮は、主にピックル状態(塩漬け)や冷凍で入荷してきます。
それを水洗いをして加工ができる生皮の状態にします。

これからセームに変身していきます

2.フレッシング

表面の毛や裏面の余分なカスを専用の機械を使用して、綺麗に除去します

職人さんがカッコいい

3.薬品処理と乾燥

フレッシングにて余分なものを除去した生皮をドラムに入れ、薬品処理をしていきます。
工程としては主に、
①脱脂 ②脱灰 ③鞣し ④加脂
の工程です。
薬品処理工程を終えた革は、干場にて1~2日程度乾燥させて、一旦は白革に仕上げます。
やさしいセームは通常のセーム革とは別に、特別は薬品処理工程を行うので乾燥の時点から色味の違う特別感が漂います。

大きなドラムが回転する様子は圧巻
特別な薬品処理でお肌にもやさしく仕上がります
菟田野の山間のやさしい空気で乾燥中
白革になり仕上げにはいります

4.油なめし・乾燥・洗浄・仕上げ

白革をドラムに入れて、油(鱈油)にて再鞣し作業を行います。
脂鞣しを行った革は、約30日間天日干し☀
乾燥中に革に浸透した脂が酸化し、革が淡く黄味を帯びてセーム革の色になってきます。
乾燥した革はドラムにて3日かけてよく洗い、乾燥ドラムにて乾燥させます。

じっくりと乾燥させセーム革に変化していきます

乾燥させたセーム革は漉割機(すきわりき)にて革を漉いて厚みを調整します。
そして、革の表面をロールペーパーできれいに整えます。
その後、網ドラムでほこりを飛ばします。


漉割機で程よい厚みに調整
やさしい肌当たりになるようにロールペーパーで仕上げます
せっせとホコリを飛ばす網ドラム君

5.アイロン・型抜き

ホコリを飛ばした後は、アイロンをかけて生地を仕上げます。
その後は、やさしいセームこだわりの20㎝×20㎝角の型枠を用いて、一枚ずつ丁寧に抜いていきます。

これでやさしいセームが出来上がります

型抜きが終わったものは、検品を行いパッケージに入れてやさしいセームの出来上がりです。

完成

おわりに

やさしいセームのできるまで、いかがでしたでしょうか?
生産地や製造過程を見ることでより安心してお使いいただけます。
今後も、やさしいセームに関する素敵な情報をお伝えしていきます。


お買い求めは下記のショップへ

BASE店


square店



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?