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「ヤバい」から「スゴい」へ

 首が痛い。もげそうだ。明日は湿布生活を送ることになりそうだ。久々にこんな汗をかいた。暑すぎ。もう冬に差し掛かる時期だというのに。マジで痩せた。

 ご機嫌よう。今日も今日とて書いていこう。
 私は今日、Zepp Osaka Baysideにいた。本日、
「ミオヤマザキ Zeppツアーやるってよ 大阪編」
がそこで行われており、私は参戦したのだった。

 ミオヤマザキという歌手はみなさんご存知だろうか。ミオラー歴(ファン歴)わずか1年ちょっとの私が恐縮ながら紹介させていただく。
 Vo.mio, Gt.taka, Ba.Shunkichi, Dr.Hang-Changの4人からなるロックバンド。2013年、彼女らのプロモーションアプリ「マジヤミ彼女」が大ヒットし、一躍有名となった。代表曲は「民法第709条」「メンヘラ」「ノイズ」など。女性の恋愛観について核心をついた歌詞が人気を呼んでいる。

 申し遅れたが、私は男性である。勿論、1年前、初めて彼女の曲を耳にした時は衝撃的で、言葉を失った。「ヤバいやつだ」と思った。が、そのメッセージ性のある、人間味が全面ににじみ出ている歌詞に、私は徐々に惹かれていったのだった。

Plaza's point ① "人間味のある人がカッコいい"

 そんなミオヤマザキさんのライブ(通称:スレ)に今日私は行ったのだった。
 結論から言おう。最幸で最凶のスレだった。
 今回はツーマンライブとしてゲストに阿部真央さんが呼ばれていた。少々の知識しかない状態でライブに臨んだのだが、無事阿部真央さんの歌詞や歌声の虜となってしまった。阿部真央さんもまた、自身の思いをまっすぐと伝える歌詞を書かれていて、僕は当然の如くハマってしまった。
 その後、ミオヤマザキへ。カッコ良すぎた。普段から聴いていた曲は勿論カッコ良かったが、今回のライブでは未発売のアルバムの新曲をライブで先に披露するというミオさん流の観客に対するドSをかましてきた。しかし、初見の曲でも私含めミオラーは全員ブチ上がっていた。最幸だった。
 ミオさんのライブは観客がジャンプしたりヘドバンしたりとかなりアクティブなものである。私はテンションが最高潮のままヘドバンをし続けた。そのため、今冒頭に記したような状態になっているのだ。最凶だったね。

 そんなライブも終盤に差し掛かり、ミオさんはふと、語り始めた。

 「私、来年1月に、横浜アリーナでワンマンやるんだよね」

 横浜アリーナはキャパ12,000人。今までのミオさんのライブの中で最大規模のものだ。ちなみにZeppのキャパは2,000人程だろう。

 そして続けたミオさんの言葉がこちら。

 「私は今までいろんなことを言われてきた。『ヤバい女が出てきた』とか、『ファッションメンヘラなんでしょ』とか、『死にたい死にたい言うなら死ねばいいじゃん』とかさ。ミオラーのみんなはどう?ミオヤマザキを好きなだけで『気持ち悪い』とか『病んでるんでしょ』とか多分言われてきたんだと思う。私はそんな中、ミオラーのみんなに『好きなもんは好きって言って欲しい』って言い続けた。そんなヤバい私らがさ、来年横アリやるんだよね。」

 最初は誰しもに「ヤバい」と思われていたミオヤマザキ。私も、そう思っていた。しかし、自身の活動を曲げずに続け、徐々にその声は応援へと変わり、今日の活動規模に至ったのだ。

 さらに彼女は、思いを語った。

 「別に横アリが埋まらなくたって、私はやめるわけじゃない。そんなダサい真似したくないし、なにより、私がやめたら、ミオラー、死ぬでしょ。本気でそう思う。今まで信じてついてきてくれたみんなのためにも、私は歌い続ける。ま、横アリは埋めたいけどね。」

 ミオラーさんとミオさんは太い線で繋がっている。ミオさんは自身の思いを歌詞で真っ直ぐに表現し、その歌は、現在多数の人から必要とされている。僕はこのライブという場で、それをひしひしと感じた。

 ひとしきり語り終えたミオさんは、ライブが終わるまで、ミオラーに愛をぶつけ続けたのだった。

 現在横アリのチケットは、約3分の2が売れたらしい。横アリの成功が目前に迫っている。私はいつしか、自分を貫いて人から必要とされる、ミオヤマザキのことを「スゴい」と思うようになっていたのだった。

ここまで読んでくださった方、感謝感激雨あられ。

長すぎ。

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