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ご縁!その2

その2

大阪でのバッタリから2週間後の10/29&30。今度は福岡でワークショップがありました。小学生クラスと大人クラスを2回ずつ開催しました。


大人クラスの生徒さんの1人にとても動きのいい女性がいて、ダンスをやってらっしゃるとのこと。なるほどと思って見ていましたが、どうもパントマイムがうまい。技術と言うより、パントマイム的な見せ方が上手。

「ん?」と思って、「どこかでパントマイムを習ってました?」と聞くと「小学生の頃に」との答え。

さらに「んん?」となった。「先生のお名前は?」と聞くと、「本多愛也さん」だと言うので本当にビックリ!!

本多愛也さんは、僕の習っていた東京マイム研究所の少し上の先輩。当時の僕や同期にとってはアイドル的な存在でした。のちに、国内外のフェスティバルでもご一緒させて頂くようになりました。ところが、7年前の10/28、まだまだお若いのにあの世へ旅立たれてしまったのです。マイム界全体が喪失感に覆われました。


後出しジャンケンのようで、ツイートしなかったのですが、この間の10/28にふと愛也さんのことを思い出していました。その2日後の、10/30。小学生の頃に愛也さんからパントマイムを習った人に会えるなんて、驚きだし、感動でした。


しかも、驚きはそれだけではありません。


2000年代、先輩方が小倉の北九州芸術劇場で「北九州パントマイムフェスティバル」を開催していました。そのフェスティバルの一環で本多愛也さんを含む先輩方が地元の有志にパントマイムを教えていました。何週間かに渡りパントマイムを習ったみなさんが、フェスティバルの第1部でそれぞれの演目を発表し、第2部はプロが公演するという企画がありました。

その第2部に、が〜まるちょばとして何度かお招きいただき、もちろん、第1部は客席でみなさんの演目を拝見していました。その中に、心に刻みつき、今でも忘れられない演目がありました。10歳の女の子が初めて一輪車に乗れた瞬間を演じるものでした。技術は未熟ですが、初めて一輪車に乗れた時の、その子の嬉しい氣持ちが観客の心を鷲掴みにしたのです。やっぱり技術よりも氣持ちが大切だよなと再認識した瞬間でした。

この話は、折に触れ、HIRO-PONともしていましたし、自分の友人たちやWSでも話したことがありました。

10数年前、何年かにわたって何人もの演目を見ていた中、僕が覚えている唯一の演目を演じた少女本人に、10数年後に再会できるなんて、何て幸運なことでしょう!きっと愛也さんのイタズラなんじゃないかな。愛也さん、ありがとう!


ちょっと、説明がうまくできなくてみなさんに伝わったかはわかりませんが、とにかく感動の再会でした。そして、そんなご縁をつないでくれた諸先輩方に大感謝です。また、今回のWSを運営してくれた福岡市文化芸術振興財団、インプレサリオのみなさん、ありがとうございました!

ご参加のみなさん、ありがとうございました!

そして、一輪車の少女、ありがとう!!


ケッチ

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