IDmって何なのか?【継続更新】(少し技術的な内容と存在理由を解説)
IDmを調べているということは、ICカードに関する事を検索しているのではないでしょうか。
IDmとは
IDmはカードリーダーとFeliCaカードが通信する時、カードリーダー側が特定のカードを指定して通信をするために、カードに書き込まれたユニークな文字列。
IDmを具体的に説明
FeliCaチップ(ICカードやキーフォルダーなど)にしか存在しない。
Mifare(Type-A)の場合はN-UID(NUはノンユニークの意)が類似の文字列として扱われます。
16桁の英数字 で構成されています。
現時点で、FeliCaカード(ICカード)では重複していない。FeliCaチップを搭載しているFeliCaカードとしては、文字列が重複しないよう管理されているが、今後も重複させないという保証はされていない。
昨今(2020年7月時点)では、スマートフォンによるFeliCa機能によりIDmを任意の文字列にできる可能性が出てきている。
=既にあるICカードのIDmと同じ値をスマートフォンで用意できるという「なりすまし」の可能性
そもそも、カードリーダーと通信を始めるための使うために存在するのがIDm値であるため、
読出しはコマンドで容易に可能。
スマートフォンのフリーアプリでも読出し可能なアプリも存在する。
IDmを読み取り、その値をシステムで認証(持ち主の特定など)に使う事については、そのシステムの開発メーカーが責務を負うという状況です。
FeliCaを製造、管理しているメーカーでは、あくまでIDmは通信開始を行うための要素としてのみ存在している立ち位置で説明しています。
IDmの利用法
本来は上記の通り、「FeliCaカードとカードリーダの通信のため」だけに用意されたものであるが、その読み取りやすさ、カードのユニーク性の確保といった面から簡単な「認証」に使われているの現実の状態。
例
・電気錠を開けるときにかざすキーカードとして
・出社や退社を記録する出退勤システムの個人カードとして
・複合機の個人認証用カードとして