ライフハック大全【bookノートB】

ライフハックとは、楽しい生活を送ることなどを目的とし、自分の人生を使ってさまざまな実験を行うことだ。

人生を変えたいと思ったとき、最も速い方法が、「時間の使い方を変える」ことだ。

仕事の仕方でも余暇の過ごし方でもよいので、時間の使い方を極端な方向に振ってみよう。

たとえば、テレビ視聴に使っていた時間をすべて「あるジャンルの古今東西の映画の視聴に使う」といったことでもよい。

平均的な時間の使い方からは平均的なことしか生まれないのである。


まずは小さなことでよいので、時間の使い方を変えてみよう。

その革新によって、やがて大きな変化も可能になるだろう。

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私たちは日々、大小さまざまな決断をしている。

ある程度の情報を集めて、これ以上は決断するだけという点にやってきたらその瞬間に決めてしまうほうが、

あれこれと吟味するよりも、自分の決断に満足する傾向があるという。

なお、どうしても決断できず悩んでしまう場合には、コイントスで決めてしまえばよい。

コイントスによって導き出された結論に対する自分の気持ちを確認し、納得できない場合には、逆の選択肢を選べばよいのだ。

決断を速くするには、「同じ判断は2度しない」ことも重要だ。

決断する際のルールを決めてしまう。

決断を速くすれば、もっと多くの決断ができるようになる。

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大きな目標があったり、人生を大きく変えたいと思ったりしている場合であっても、実行できるのは小さな行動からだ。

大きな目標を「鍵習慣」と「サポート習慣」の積み上げで実現する。

「健康的に生活する」という鍵習慣があったとすると、

「体重計に乗る」

「食前に水を意識的に飲む」

といった、目標をサポートする、簡単かつ複数の習慣に同時に取り組む。

習慣によって、効果的な実践の頻度は異なるので、すべてのサポート習慣を毎日実践する必要はない。

習慣を積み上げ、目的に近づいていけばよいのだ。

小さな行動、小さな習慣を実践すること自体が「小さな勝利の感覚」になれば、

毎日を楽しむことができる上、その習慣が未来への扉を開いてくれる。

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プロジェクトが大きければ大きいときほど、開始「直後」に「大量の時間」を割り当てて、作業を一気に進めるのがよい。

これをロケットスタートという。

たとえば締め切り直前に徹夜するよりも、プロジェクトの開始直後に徹夜レベルで作業時間を注ぎ込んで進めたほうが、全体の作業量の見積もりが正確になる。

ロケットスタートでは、本来必要な時間の20%を使って80%の作業を完了させることを目標にしよう。

100ページの書類を1カ月で作成しなければならない場合、最初の3~4日間、締め切り前のように時間を注ぎ込み、80ページ分を作ってみるのだ。

あらかじめ作業量を見積もっていても、実際に作業してみると、予想していた以上に時間がかかることが多いものだ。

その場合でも、ロケットスタートで最初の加速ができている分、調整が可能になる。

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大きな仕事や取り組みは、毎日少しずつ削るようにして進めていくしかない。

こういった重要な仕事とは、最も集中力が高まっている朝に実行するのがベストだ。

朝一番に実行する仕事を「ファースト・タスク」という。

たとえば本の原稿を書いている場合、ファースト・タスクとしては「1000字書く」といったものでもよい。

1000字を半年間積み重ねれば18万字、つまり1冊分以上の文字量に到達する。

ただし、ファースト・タスクは、必ずしも完了させなくてもよいことに注意したい。

先述の例で言えば、1000字の原稿は最終稿に入らなくともよい。

ファースト・タスクを実行したという小さな成功を毎日繰り返すことで、より長期的な成功を導くという意味があるからだ。

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私たちの日常の行動のおよそ45%は習慣が占めているという報告がある。

つまり、人生を良い方向に変化させたいなら、単発の大きな行動を起こすよりも、毎日の習慣を変えるほうが近道だといえる。

ただし、「習慣は必ず継続しなければいけない」という考えは捨てよう。

新しい習慣を身につけるとき、はじめは「行動」できるかどうかが問題なのだ。

継続よりも、行動をゼロにしない、「やめない」ための工夫を試してみよう。

ゼロにしなければ、そのうち継続できる方法や条件の組み合わせが見つかるはずだ。

「やめない」ためのコツは、「行動を、努力ややる気などに依存しないところまで小さくする」ことだ。

30分走ることから始めるのではなく、

5分だけ歩いてみよう。

運動着に着替えるだけでもいい。

小さな行動を開始できたら、その回数を増やせるように調整してみよう。

ただし、無理は禁物だ。

毎日記録しつつ、ゆるやかに増やすことができればよい。

習慣を定着させるためには、トリガーとなるきっかけを設計するのが重要だ。

ランニングを習慣づけたいなら

「ランニングウェアを玄関にかけておく」

読書なら「ベッドの上に本を置いておく」

などがきっかけになるだろう。

毎日必ず発生する行動をトリガーに設定し、その流れで実行する行動を入れ替える作戦が効果的だ。

このときのポイントは、

「朝8時」と恣意的な時間を設定したり、

「夜に必ず」と自分に言い聞かせたりするよりも、

「朝食後にその流れで」

「最寄り駅に帰ってきたらその足で」

などとトリガーになる行動を選んでその後の行動を変えることだ。

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人生を楽しく変えるためのおすすめの方法ひとつが、「30日チャレンジ」だ。

「30日チャレンジ」とは、人生でやってみたかったことを30日間だけ取り入れてみるというもの。

このチャレンジによって日々が印象深いものになるだけでなく、新しい行動を始めているうちに自信がつく。

30日という期間は、新しい習慣が身につく境目だともいわれている。

30日続かなければ、やめてしまえばいいのだ。

30日続けられたものは、その後も残るだろう。

「小さな目標を次々に達成してゆく」ことは、

幸せに生きるためのテクニックであり、

目標を立てて実現するマインドを育てる手段でもある。

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「101個のライフゴール=人生の目標」を立ててリストにしておき、実行してゆく。

「フィンランドに行ってみたい」といった旅行の計画や

「カヤックをしてみたい」といった冒険心を試すもののほか、

「雨の中を散歩したい」のような、

機会と少しの意思があれば実現できるような目標を入れてもいいだろう。

つまり重要なのは、行動さえすればかなう目標をリスト化しておき、その実現を期待しながら毎日を過ごすということだ。

101個の目標を達成したら、次の101個を考えてみよう。

「ライフハック大全」 掘正岳 著
KADOKAWA

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