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蓄積スコーラーの使い方



1. 蓄積スコーラーができるまで


9/16発売「魔覇革命」
強力なカードが大量に世に放たれたので新デッキを作ることにしたが、逆に強力なカードが多すぎてどのカードから手を付けるか迷っていた


そんな発売日に自分が見落としていた強力なカードがあると友人から教えてもらう

これで軽減すれば2コスの呪文を連打して簡単にスコーラーにつなげられる上、ジャストダイバー持ち

これはドリュミーズを失った青単スコーラーが復権するかもしれない



ただこんなカードを日本中のスコーラー好きが放っておくだろうか?
発売日の夕方になっても新しい青単スコーラーのリストはSNS上に上がって来なかった

とりあえず作ってみないとはじまらないと思い、
当時の青単スコーラーのドリュミーズをクロカミと入れ替えようとした瞬間気づいた。
このデッキ手札が全然増えない…

それもそのはず、ドリュミーズはバイプシュを捨てることで手札を増やしていたが、
それがないとゴンパドゥなど手札の増えない呪文を連打するだけなので全然手札が増えない

その上墓地が増えないのでカリヤドネに到達しない


超科学の神髄のビビッドローを合わせれば、クロカミの軽減と合わせて1マナ2ドローができるが、ゴンパドゥやケローラはビビッドローに対応していないためなかなか相性が悪い


なるほど。だから世の中の人は誰もクロカミスコーラーを使っていないのか
しかしこれで終わっては新デッキは生まれない



押し入れに蓄積されたストレージのカードをなんとなく見ながら考えていた



2コストで手札が増えるカードなんてあるわけ…



あった…



このカードを軸にするなら、ルーターとして蓄積を落とせるエマージェンシータイフーンが最適!

しかもエマタイはゴンパドゥと違ってビビッドローに対応している!!

さらに墓地が増えるのでカリヤドネにも簡単につながる!!!

その上トリガーがついているのでクロカミがいれば受け札となる!!!!


この全てがかみ合う瞬間があるからデッキ作りはやめられない。

こうして蓄積スコーラーが誕生した!

結局ビビッドローは抜けました…

理想的な動きは
2ターン目 エマタイでクロカミを引き込みつつ蓄積を墓地へ
3ターン目 クロカミ召喚
4ターン目 2マナの呪文4回とシンクロスパイラルorコンチェルトでスコーラー着地
追加ターンでウキドゥループして相手をライブラリアウト

蓄積された魔力とエマタイで大量に山札を引けるので、どうやって山札を掘り切るかなんてことを考える暇もなく簡単にループに入ることが可能な構築になった


デッキが完成したので早速ループルートを覚えることに
実は私は青単スコーラーを回したことがない

覚えやすかった初期盤面


対面に何度も回されたことがあるのでなんとなくは知っている程度
当時ハンデスギャラクシールドを自分が使って対面した時の記憶では、ピットデル/カリヤドネ/アイアムをハンデスするとループしないとかだったような…

逆に回したことないからこそ青魔導具抜きのスコーラーという考えに至ったのかもしれない



2. 採用カード解説および各カードの使い方


好詠音愛クロカミ
このデッキのメインカード。呪文軽減もさることながら、呪文詠唱時のプリン効果も強力。
現在の構築ではトリガー呪文が17枚入っているので、場にいると半分弱が受け札に化ける。
赤単に対して有効なだけでなく、アナジャオウガ対面の小型を全員止めて置けば次のターンジャオウガだけで負けることはなくなったり意外と便利。

蓄積された魔力
墓地の魔力の数だけドロー枚数が増える。青単スコーラーというデッキの性質上、スコーラー、マノミ、コンチェルト、次に使う呪文などをできるだけ手札に抱えながら回すことになるので、手札の枚数は多いほど回しやすい。そういう意味で1マナで2枚3枚とドローできる呪文は相性ぴったりだった。

エマージェンシータイフーン
通常の青単スコーラー同様、このデッキは I am、カリヤドネ、ピットデルを墓地に落とすとループしなくなるので、手札から捨てるカードは要注意。
小テクとして手札にツインパクトと非ツインパクトが両方ある場合、ツインパクトをマナに逃がした方がマーダンロウでハンデスされない。

淡いと濃い ケローラ/♪やせガエル 負けるなケローラ スパイラル

エマタイと異なり蓄積を墓地に落とせないが、3ターン目クロカミの安定性を上げたり、最後にスコーラーを持ってきたり、ループパーツボトム落ちをケアしたり万能なカード。
上面は3マナ防御札になるクリーチャーという意味でクロカミとも被るので出すことは基本的にない。

超宮兵 マノミ
出すことで手札が1枚増えるカード。後半になると蓄積された魔力は1枚で手札が3枚増えたりするので、マノミの手札キープ優先度は後半低くなることが多い。

次元の嵐 スコーラー
説明不要の最強カード。このデッキ特有の動きはなく今更説明することはない。

I am
通常の青単スコーラーと同じくループパーツ兼ワールドブレイカー
これを出すとクロカミまで手札に戻り、呪文軽減ができなくなるので注意。

神出鬼没 ピットデル
このデッキエマタイのおかげでかなり墓地が増えるので、ピット出るも合わせれば早期にカリヤドネが着地する。4ターンループを失敗した後にクロカミを処理されてピンチという時にピットデルヤドネからスコーラーにつながることもあるのでピットデルをマナに置くタイミングは慎重に。

魔導管理室 カリヤドネ/ハーミット・サークル
基本ループパーツ兼受け札
クロカミがなくても、4ターン目までにエマタイ4回+ピットデルorコンチェルトで5ターン目に墓地が9枚以上となりヤドネが着地できる。
その場合クロカミなしでスコーラーにつなげられるのでクロカミが引けない時はこのプランもあり。

氷牙フランツI世/魔弾オープン・ブレイン

クロカミを引かないと始まらないので、クロカミと同じ呪文軽減の5枚目として採用。
ただジャストダイバーがないので、除去豊富な対面でクロカミがなかったとしても出さない方がいい場合もある。
ヤドネの軽減につながるのでツインパクトを推奨。

セイレーンコンチェルト
4ターン目スコーラーのために必須であり、ループパーツであり、ループパーツをマナから回収できる最強カード。
このデッキで一番マナに置いてはいけないカード。

シンクロスパイラル
4ターン目スコーラーへつなげる0コスト呪文。現環境キャディやミクセルが増えているため、このカードでメタを処理しながらスコーラーにつなげることもある。クロカミ軽減2マナで使えるので手打ちすることも稀にある。

蓄積された魔力の渦

受け札兼蓄積のドロー枚数を増やせるカード。
実は自分のクリーチャーもバウンスできるので、マノミを全バウンスして再利用ということもできる。

堕呪ウキドゥ
フィニッシュループに使用でき、1コストでも使用可能。
呪文カウントを稼ぐために打つときは基本自分のシールドを見て蓄積やドレーンを墓地に落としにいった方が良い。

奇術師ディール/本日のラッキーナンバー
3ターン目はクロカミが優先されるため使うタイミングが限られる。
主にヤドネなどのループパーツが盾落ちした際に、追加ターンにラッキーナンバーを唱えてビートする用。
クロカミの処理札がなさそうな相手であれば4ターン目のループをあきらめた時に、軽減して使用し次のターンの動きを止めるという使い方もアリ。

デビルドレーン
現在の構築では黒マナがこのカードしかないため手打ちすることができない。
基本的にはすぐに墓地に落とし、ループパーツが盾落ちした際にヤドネから唱える。



3. 他の採用候補

ストリーミングシェイパー
基本的に3ターン目はクロカミ、4ターン目以降は2マナの呪文しか打たないのでメインの動きには関係ないが、動きが遅い相手には先3シェイパーという動きでも強いため候補

新世界王の破壊
このデッキ黒がドレーンしか入っていないため、ドレーンの手打ちができずヤドネが盾落ちしたらループできない。
手打ちの黒マナとしてキングセルが適任。黒単色のカードは青の1マナ連打を阻害するし、青黒多色は1ターン目しか埋めるチャンスがないため。

失われし禁術、ジェスターレンサー
ヤドネ盾落ちの時に青マナだけでドレーンを打てるカード。

堕呪バレッドゥ
9枚目以降のエマージェンシータイフーンとしての候補。
初手でマナに置けば青魔導具と誤認してくれるのを狙って積極的に採用するのもあり。

水面護り ハコフ/蓄積された魔力の縛り

魔術枠をこちらにすれば赤単に少し強くなる。
上面のブロッカーもカクメイジンに対して有効というのもメリット。
ただしアポロへの受け札とならないため不採用。そもそも魔力の渦でアポロをバウンスしてもランデスされるので、こっちを採用した方がいいかもしれない

パーロック/蓄積された魔力の渦


魔力の渦がツインパクトでもいいか聞かれることがよくあるが、正直どっちでもいい。
現環境ではマーダンロウでハンデスされるかどうか。
このカードは手札よりも墓地に落ちた方がいいが、ハンデスされずに残ったこのカードをマナに置くことで呪文連鎖がはじめられる可能性もあり一長一短。
ただ非ツインパクトは、ドローできる方の魔力の渦とイラストが似ているため、ツインパクトを使った方が視認性が高いという地味なメリットが存在する。

電脳呪文「ブレイン」

スコーラー着地のための5枚目の呪文の候補。
ただこいつを唱えられるということはマノミが3体並んでいる可能性が高いので、それだけ引いていれば手札を増やすよりキャディなどのメタ除去用のシンクロスパイラルを優先したくなり不採用。


詠み人-シラズ-Machine / 招水呪文「マジックル」
3ターン目にクロカミを出せる確率をあげるために採用する候補になる。
ただし呪文でもマジックでもないカードが8枚採用されており、5%程度の確率で回収できずマノミスコーラーがボトム送りという最悪の状況になるので不採用。
2ターン目以降に使っても他のカードの劣化になりがちというのも不採用の理由。

凶鬼90号 ゾレーゴ/「大当たり!もう一本!!」
軽減して1コストで打ててマノミで4ドローしてくれるカード。
貴重な黒マナにもなるが、タップインが許容できるのが1ターン目だけのため色のメリットは受けづらく不採用に。

4. その他デッキを回してみた感想

・蓄積される魔力というカードは1枚も墓地に蓄積がない時は基本打たないが、墓地に1枚でもあれば自身が墓地に落ちつつ手札が増えるのでエマタイより優先となる。

・遅い相手は無理にクロカミを3ターン目出さなくてもいい。4ターン目に出して呪文を打てば1面止めた状態になるし、ジャストダイバーが消えるターンを引き延ばすこともできる。(先行なら4ターン目に出すことで、カツキングやオリフィナをよけられる)

・スコーラーデッキはシャッフを出されると詰むことが多いがクロカミの効果で攻撃を止めて対抗できる

・ヤドネが盾落ちした時はループできないが、ラッキーナンバーを採用してからはエクストラターンに殴って勝てることが多かったのでループ勝ちに固執しすぎない方が良い。


楽しいデッキなのでぜひ使ってみて下さい!



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