日本郵船 2025年3月期 半期決算分析

日本郵船の決算分析を通じて世の中のお金の流れを把握し、投資に活かしたいと思います。

EDINETリンク
https://disclosure2dl.edinet-fsa.go.jp/searchdocument/pdf/S100UNSS.pdf?sv=2020-08-04&st=2024-11-09T19%3A35%3A13Z&se=2034-11-08T15%3A00%3A00Z&sr=b&sp=rl&sig=xKPkl3bhazs1ZxI8pqGhq%2F%2BoyrkQnqTZ59x8%2FdJcpO8%3D


経営指標等の推移


売上規模は半期で1兆3千億ほど、利益は3千億弱。
売上・利益ともに大きく増加しています。
まずは売上の増加要因を確認します。

セグメント別概況

大きく売上を伸ばしているのは物流事業とドライバルク事業。
経常利益がマイナスなのは気になるものの、ここは需要がどうなっているかを確認するためいったんスルーします。
それぞれ何をやっているのかを確認します。

物流事業

航空貨物取扱事業と海上貨物取扱事業とロジスティクス事業の三つで構成されている。
開示情報をみるとアジア発の航空貨物とアジア域内の海上貨物の取り扱いが増加しているようです。一方でロジスティクス事業は欧州と東アジアの荷動きに減速がみられたとのこと。

決算説明資料では米国内の消費が旺盛である一方サプライチェーン混乱が見こされており出荷前倒しとなっているようで、予定していたものが先に発生している部分が一定程度ありそうです。
欧州向けではインフレ緩和で個人消費が持ち直しつつあるとのこと。
また、天候不順やストライキでサプライチェーンが混乱しそうとのこと。
→欧米向けの輸出関連企業は売上を伸ばす可能性?アメリカについては政治も動くので注視が必要か。

決算説明資料
https://www.nyk.com/ir/library/result/2024/__icsFiles/afieldfile/2024/11/06/241106_ppt_jp.pdf

欧州インフレ率について
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/HVH5DIPQ4RKM7BIXOO525UGBEY-2024-10-01/

ドライバルク事業

ドライバルク事業部門は、世界の経済活動に必要不可欠な鉄鉱石、石炭、木材チップなどのバルク貨物※の安全輸送に長年取り組んできました。
貨物の特性に応じた輸送技術の導入や船隊の整備を推進し、そのノウハウとグローバルな営業ネットワークは、世界中のお客さまから高い評価を得ています。
現在、日本はもとより、中国・アジアや欧州の鉄鋼会社、電力会社、製紙会社と長期にわたる輸送契約を結ぶなど、積極的な海外展開を進めています。

https://www.nyk.com/service/dry/

ブラジル出し鉄鉱石の出荷が多いとのこと。鉄を使うあらゆる製造業・建設業の需要がありそう。
また、ブラジルの大豆と中国・インドの夏場に向けた石炭在庫の運搬需要が高まったとのこと。

日本郵船の決算を見ると鉄の需要が高まっていること、欧州の個人消費が高まりそうという感じでしょうか。
欧州への輸出で大きいのは自動車のようです(多分大体そうですが)
https://www.customs.go.jp/toukei/shinbun/trade-st/2024/2024_415.pdf


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