ありがとう。2020年12月の私を支えた、心の栄養素
こんなご時世なのに幸いな事なのか、昨年に引き続き閑散期が訪れず、ただただ働いた2020年。何気無く友達や恋人と会って過ごす事が、何気無く出来なかった2020年。
程よく諦める・忘れる事を覚えた社会人3年目。だからこそ、考える事を逃げてはいけない。自己防衛と他者攻撃は紙一重と痛感した社会人3年目。だからこそ、しっかり丁寧に言葉で伝えるしかない。ともあれ、四半世紀生きたらしい。
今月は、滑り込みで2020年ベスト映画に出会えたヨ。
■2020年12月 心の栄養素たち
・ブリグズビーベアー(映画)
ポップでかわゆい体裁から手にとった所、なかなかの刃物が忍んでいたこちら。
下界を遮断された状態で誘拐されていた25歳の主人公が、解放後、誘拐犯であるニセ父が自作した教育アニメ「ブリグズビーベア」の映画作品を自主制作する事に奮闘するというお話。
人の価値観や夢は、良くも悪くも環境が大きく左右してしまうという訳だが、自分の中から100%オリジナルが生まれる事は無くて、如何に(狭くても広くても浅くても深くても良い)ヒトコトモノに触れるかが、”らしさ“でしかないと、不覚にもぼんやり考えながら観てしまった作品。
〈読後に見ると楽しい、スルメコンテンツ〉
・アトロク(ラジオ):https://www.tbsradio.jp/278855
・架空OL日記(映画)
元々やっていたドラマとスタンス変わらずに映画化。バカリズムが、こういうOL居るよね〜っていう風景を、本人がOLとして馴染んで繰り広げられる日常系。
ドラマ同様、ついつい手に取ってニヤニヤ観てしまう本作品。YouTubeでモーニングルーティンとか、インスタ観ちゃう感覚。私も含め皆んな何やかんや他人気になるし、共有したいよね〜。
しれっとドラマや映画という場で、お笑いをしているバカリズムが恐るべし。
・ブックスマート(映画)
何かと話題となっていたのでヤット!
勉強一筋で念願の進路を掴んだ親友二人が、学校でパリピボジの人たちの進路が自分達よりもスマートだった事が発覚して、卒業前夜に遊び倒す話。
ザ☆アメリカティーンズ青春映画な感じはするが、いちいちシャレオツ爆イケな音楽とテンポの速さが爽快感。ほろ酔い上機嫌なテンションになれる。
ただ暴れるだけでなく、二人の世界観も可愛らしく、色んな意味で二人の世界が拡張していくのもほっこり。
まだ初心だからこそ、世間体とか理性のブレーキとか狂ってる頃に出会う親友って、かけがえのない青春だよなと、高校時代のノスタルジーを味わえた、ある意味神々しい映画。
〈読後に見ると楽しい、スルメコンテンツ〉
・町山智浩 たまむすび(ラジオ)
・アトロク(ラジオ): https://www.tbsradio.jp/514558
・ソウルフルワールド(アニメ)
滑り込みの2020年ベスト映画。
2020年という括り抜きに、ずっと心に残る作品。
ジャズピアニストを夢見る主人公が、夢のチャンスを掴んだところで、死へ追い込まれる。天国へ行きたくない余りに主人公が逃げ出した世界は、人間が生まれる前の魂の世界。そこで人間になる事をずっと拒む、拗らせ系魂の22番と出会い、生きることは何か?という問いに向き合う話。
果てしなく広すぎる世界観。どうなるのかと思いきや、抽象概念をここまで可愛らしく具現化してる事に拍手。説教じみてなく、優しく包み込むストーリーにも拍手。
何か夢を持たなければならないと、背負ってしまう大人にずっしり響く作品。to doの夢を求めがちだけど、beingに寄り添う事も大事。
完全に大人向けな気がするけど、キャラクターが可愛らしいので、子供が観たらどういう感想なのか気になる!
〈読後に見ると楽しい、スルメコンテンツ〉
・町山智浩 たまむすび(ラジオ)
・ピクサーの舞台裏(ディズニープラス): https://disneyplus.disney.co.jp/view/#!/series/detailed/ピクサーの舞台裏/819618