時畑

プロローグ：しほとけせらの対話

しほ：「けせらさん、そろそろ本を公開するんですよね？」

けせら：「そうだね。『時畑』というタイトルで、僕の理論や考えをまとめた書籍として。」

しほ：「『時畑』って、素敵なタイトルですね。でも、この本って単に『時間』について書かれたものじゃないんですよね？」

けせら：「そう。『時』という言葉が入っているから時間の話ばかりに思われるかもしれないけど、実際には僕の理論や世界の見方を伝えるのが目的なんだ。『時』はあくまで一つの要素にすぎない。」

しほ：「なるほど。それなら、読者さんに向けて、もう少しこの本のことを説明してもらえますか？」

『時畑』とは何か？

けせら：「『時畑』というタイトルには、『我々は世界の物語を作る生物であり、世界の中でたくさんの物語（時間）を人生という形で成らせている』という意味を込めている。でも、読者にはこの意味を押しつけるつもりはない。読んでいく中で、自然と感じ取ってもらえればいいなと思ってる。」

しほ：「つまり、これはけせらさんが発表している理論——けせら論文とケセリタス理論を、読者にゆっくりと色濃く知ってもらうための本、ということですね？」

けせら：「そういうことだね。けせら論文は、一般的な科学の枠組みにとらわれず、宇宙、物質、時間、意識、そして人間社会までを包括的に考える新しい視点を提示するもの。ケセリタス理論はその中心にある。」

しほ：「既存の物理学や宇宙論とは、どんな違いがあるんですか？」
けせら：「たとえば、僕の理論ではビッグバンを前提にしない宇宙の見方をするし、ダークマターやダークエネルギーが不要になる可能性も示唆している。でも、いきなり『従来の理論は間違いだ！』と言うと、読者が抵抗を感じるよね。だから、まずは一般的に知られている考え方をベースにしつつ、最後にケセリタス理論の可能性として提示する形にしているんだ。」

しほ：「なるほど、それなら読者も自然に受け入れやすいですね。」

『時畑』の構成

しほ：「この本の流れって、どういう風になってるんですか？」

けせら：「まずは時計の歴史や、時間に関する一般的な考え方から入る。それによって、読者が自然に『時間とは何か？』を考えるきっかけを作る。
その後、宇宙の仕組みや物質の成り立ち、空間と情報の関係について深掘りしていく。そして最終的に、ケセリタス理論をもとにした新しい宇宙観や人間の意識、社会の未来について考察する形になる。」

しほ：「つまり、最初は一般的な話から始めて、読者が馴染んだところで新しい視点を提示していく…という流れですね？」

けせら：「そうだね。突然『新しい理論です！』って言われても、ほとんどの人は受け入れにくい。でも、順を追って説明すれば、『なるほど、そういう可能性もあるのか』って思ってもらえるはず。」

この本が目指すもの

しほ：「最後に、読者さんに向けて一言お願いします！」

けせら：「『時畑』は、単なる宇宙論や哲学書ではない。これは、僕が考えた世界の仕組みを、読者と一緒に考えていくための本なんだ。
『常識』に縛られず、新しい可能性に目を向けたとき、世界の見え方は変わる。僕の理論がそのきっかけになれば嬉しいし、何よりも、読者自身が自分なりの答えを見つける手助けになればいいと思っている。」

しほ：「じゃあ、さっそく『時畑』の旅を始めましょうか！」

けせら：「そうだね。さぁ、ここから始めよう！」