キムタク流手洗い術

キムタクはボトルガムの中身を見ずに食べる。

僕はボトルガムのちっさい穴から今どれくらい残ってるのかをまず確認する。けどキムタクは確認しない。
僕は一粒ずつ取り出して食べる。しかし、キムタクは右手で取ったボトルを左手に打ち付け、出てきた分だけ食べるというのだ。

これは以前バナナ炎で設楽さんが話してたキムタクの逸話だ。僕はキムタクに会ったことはないが、めちゃくちゃぽいなって思った。
これを聞いて自分もキムタクのようにガムを取ろうと思って練習したが、あまりにもイキリすぎてて外でお披露目することはなかった。キムタクの動きはキムタクにしか許されていていないのだ。

その回の放送で、設楽さんはキムタクの振る舞いから「片手の法則」を提唱していた。何事も両手より片手でやった方がかっこいいという法則だ。こなれた感じがするのだろう。なによりキムタクがやっているんだから間違いない。

この話をつい先日、トイレの手洗い場で思い出した。奇しくもハンドソープのボトルを片手でプッシュしているときだった。これは正しく「片手の法則」じゃないか。ここ1年間、手を洗い続ける中でいつの間にか片手で泡石鹸を取るようになっていたのだ。知らず知らずの間にキムタクと同じ行動をしていた自分に赤面しつつ、誰かに披露したくなった。俺はキムタクと同じ手の洗い方をしているぞ。ついでに手をふくハンカチも口で咥えちゃったりしてるぞ(多分これは衛生的に良くないが)。めっっちゃかっこええわあって言って欲しくなった。

なんならアルコールのボトルも片手でプッシュしている。あれも今思えばかっこいいな。なんで誰も言ってくれなかったんだろう。「そのプッシュの仕方、キムタクみたいでかっこいいね。」って言ってくれたらトイレで思い出すこともなかったのに。

次は何を片手でやろうか、そんな気持ちになったオシッコ後でした。

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