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ブロック無くてもグリップするか?

去年は夏頃から色々とバタついていた事もあってここ最近はnoteを全然書けずにいて、気付いたら2022年になっていました。少し落ち着いたのでまた記事を書いていこうと思います。

で、2021年はミニモトにスリックタイヤを履かせてHEDに出るという現象が流行った?年ですが、ぱっと見これで走れるのかよ?っていうのとは裏腹に普通に走っていてマジかよ!ってなりましたが(まあ、やっているライダーが皆上手いという話もありますが)実際に自分でもホントに走るのか興味が湧いたので試してみました。

とはいえ、18インチのスリックタイヤとかお遊びの為にわざわざ買うのも勿体無さ過ぎるので、廃棄予定のタイヤを頂いたのでブロックをカッターで削ってお手製スリック化タイヤに。一応、コンパウンドでのグリップを考えてガミータイヤであるSHINKOの546 CHEATERです。

去年の年末に、1年の締めくくりとして例年参加しているオフロードパークSHIRAIで開催されているBETA OFFROAD PARTYで走ってきました。結果から言えば、思っていた通りの結果という感じで、グリップする場所はするし、しない場所はしないです。思っていた以上に走れるけど、だからと言ってお勧めはしないですがw

具体的にどんな場所がグリップするかと言えば、ドライの締まった土は当然ながら、多少湿っていても下に石とか埋まっている場所(ヨコイとか)なら喰います。沢の本線とかはブロックがあるよりも喰っているんじゃないかと思う時があります。コンパウンドと接地面積のお陰で、ブロックがある甘夏より喰っているかも。もちろんしっかり加重しているのが前提で、荷重が抜けると一気に空転しますが。

なので、岩盤のヒューマンスライダーは凄くグリップして全然スライダーしなかったですね。たぶん、ブロックがあった方が接地面積が少ない分、滑り易いかもしれないです。

苦手な場所はと言えば、フカフカ路面やカチパンのツルツル路面ですね。メルツェデスみたいなヒルクライムだと全くダメです。土に刺さって、泥を掻き飛ばして進むような場所では、そもそもブロックが無いと話にならないですね。

とまあ、思っていたよりも走れるけど、走れる場所が限定されるのと、しっかりと加重してグリップさせる技術が無いと厳しいかな~というのが感想です。けど、ガミータイヤとかのタイヤの性能に頼り切って乗っている人は練習として試してみても面白いんじゃないかなと。山が無くなって捨てる予定のタイヤがあるならカッターで削るだけなんで(骨が折れますけどw)

グリップする為の要素として、

  • 接地面積(ブロック、サイドウォールとトレッドの固さ、空気圧)

  • コンパウンド

  • ブロックのサイズやハイト、パターン

    が挙げられるが、

接地面積が大きい方が摩擦力が上がるのでグリップするが、かと言ってブロック間隔が狭くなると泥が詰まって路面に刺さらず、掻きだす量も減るからグリップしない。サイドウォールとトレッドが柔らかければ撓み易く、接地面積が増えるが、ハイスピードで岩などにヒットした時にパンクしたり、ビード落ちし易くなるデメリットも。空気圧を減らすのも接地面積を増やせるが、減らすと同様のリスクがある。

コンパウンドが柔らかい程、固い路面でのグリップ力が高い。ブロックが撚れる事で一気に滑り出さず粘って喰うが、ハイスピードだったりブロックサイズやハイト、パターンによっては撚れ過ぎてグリップしない場合も。

ブロックのサイズが大きいと接地面積も大きく、撚れづらいので、グリップが良い路面や刺さり易い路面ならパワーを掛けて飛ばすには向くが、グリップの悪い繊細な路面では、路面を捉えづらい。ハイトが高い方がマディーとかフカフカの刺さる路面では泥を掻く量が多いのでグリップするが、岩盤とかで引っかからないような場所では撓みづらいとか、逆に撚れ過ぎて滑る場合がある。パターンが密なほど、接地面積が大きいので摩擦力は高く、撚れづらいが、引っ掻きづらく、泥の掻き出す量が少ない。

これらが色々組み合わさってそれぞれのタイヤには得意不得意な路面があるので詳しくは以前書いた記事も参考にして貰えると嬉しいです。



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