低いステアの越え方
丸太越えの次は「ステアケース」です。ただ、タイトルで書いてある通り、今回は高さが3~40cm位の低いステアケースです。
中上級者クラスで出てくるような腰の高さ以上あるようなステアケースではなく、林道のちょっとした岩の段差や根っこの手前で掘られてしまって出来た段差といった、走っていて良く出くわす高さのステアケースを想定した内容で話を進めていきたいと思います。
3~40cm程度の高さのステアケースの場合、前回の丸太越えで行った内容とほぼ同じです。「ステアとの距離」「フロントを当てる」「伸びあがりと抜重」「当たった瞬間にアクセルを閉じる」など。
ほぼ同じだけど何が丸太越えとステアケースで違うのかというと、高低差がある事です。高低差がある事でライダーとリアタイヤがちゃんと乗り越えないと引っ掛かって失敗するという事です。
丸太で失敗してリアが引っ掛かっても、押したり引っ張ったりすれば越えられますが、高低差がある場合はむやみに押しても越えられず、逆に路面を掘ってしまう結果に…。
引っ掛かって止まった時にアクセル全開は厳禁。一旦バックしてステアケースとリアタイヤの間隔を空けて、勢い良くリアタイヤをぶつけると同時に身体を前に進める。ぶつけるだけでライダーがステアケースより後ろだと登れません。足をステアケースに乗せておいて、ぶつかった時に足で伸び上がるといったテクニックもあります。それでもダメなら再度下からスピードを付けて挑戦するのも手です。
また、根っこや丸太が2連続で続いているようなステアケースでは、1つ目を越える事だけに目がいってしまうと2つ目で引っかかってしまいます。1つ目はフロントを上げる切っ掛けとして考え、フロントを落とさないで2つ目に行く意識が大事です。
まだ、下りでステアケース状の場所を下りるとステアケースの角の部分でバイクのお腹やリンクをぶつける事があります。その場合は、フロントアップして下りる事でぶつけたり減速したりせずにクリアーする事が出来ます。その際は下りる先が安全かどうかも判断して行う必要があります。