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KLX230Rコース初乗り

KLX230Rを買ってからようやくコースで初乗りです!1回目の試走は河原で午前中にちょろっと乗っただけなので正直どれ位走るのか?分からなかったですが、今回は白井なので本格的に性能を試す事が出来る!!と張り切っていたのですが、直前にギックリ腰と風邪を引いてしまい…けどこの機会を逃すと翌月のダルマニアクスにぶっつけ本番となるので何とか無理を押して行ってきましたw

バイクの方はというと、社外ECUのFULL STAND NEXTの新品を付けたところ家では掛かるのが確認出来たので、軽いセッティングはしたのですが家では乗って試す事が出来ないので念のため純正ECUも持っていきました(結局純正ECUの出番は無く済んだ)

受付を済ませてエンジンを掛けようとするとやはり掛かりが悪く、セッティングしたECO/STREETモードも未セッティングのRACEモードもセル回しながら少し開けていかないと掛からない…STOCKモードなら一発始動。なので、午前中はSTOCKモードで走っていました。

特性的にはSTOCKというだけあってノーマルECUと似た感じの吹け上がり。ただ、若干アイドリングの安定感が雑、レブリミッターが無くなっているのか上の回り方は良い。ただ、白井のガレ沢だとやはり下のトルク感が希薄で、クラッチを多用しないと止まってしまう。その割にレスポンスが良いので少し開け過ぎちゃうと前に出て置いてかれるので、アクセルだけでトコトコ走るには向かない。

特にサスペンションだけど、移動路を走っている分には動きに不満は無いけど、ガレ沢みたいなゆっくり走る所だと弾かれる感じが強く、荷重が掛かっていない状況下だと接地感が少なくて不安。

フロントは社外のプリロード調整が付いてたのでほぼ全閉めだったのを3目盛り緩めた事でがぜん動きは良くなったけど、リアは最弱から2つ目だと跳ねちゃってキツイ。体調が万全でない事もあってそう感じるのかもしれないけど、こりゃ戻ってから最弱まで緩めて、ECUのセッティングも変えないと結構乗りづらいなと…。

お昼を食べた後、まずリアサスのプリロード最弱に。ECUをセッティングする為に、STOCKモード(弄れない)からECO/STREETモードに変更。掛かりが悪いので、下の回転数のインジェクターを濃いめに振る。下の粘りが無く、ビュンビュン回るのを抑える為、下の回転数の点火タイミングを遅らせる。アクセル微開度から素早く開けた時に付いてこない感じがあったので、更にインジェクターの中間域を少し濃いめにしてみた。

これでエンジンのパス止まりが無くなり、クラッチを多用しないでもアクセルだけでトコトコ進む事も出来るようになった。セロー程デロデロではないけど、最初のFXみたいなビュンビュン回る感じでは無くなった。意図的にイゴで使う下の部分をダルにしたけど、上の部分は変えてないのでキチンとレスポンス良く回ってヒルクライムでも付いてくるので良い塩梅になった。

走ってみてちょっと変えたいな~って時にスマホですぐに変更できるのはホントに楽だし、変化も分かり易くて楽しい!弄れる場所が多過ぎて良く分からないけど、インジェクターと点火タイミングだけでも十分かも。

で、ヒルクライムやイゴをやっていると気づいたがなんだか捲れやすい。SLと同じ感じで乗っているとフロントが浮いてしまって開けられずに失敗する。一緒に走っていた仲間のBETA RR2Tと乗り比べした時にも同じ意見だったので、SLとの比較でというより、単純に捲れやすいのだと思う。

後日、SL230とKLX230Rの寸法を測ってみたのだけど、ホイールベースはどちらも大差はないが、リアアクスルからスイングアームピボットまでの距離、リアアクスルからステップまでの距離を測ったところかなりの違いがあった。

SL230のリアアクスル~スイングアームピボットは約50cm

SL230のリアアクスル~ステップ前歯は約49cm

KLX230Rのリアアクスル~スイングアームピボットは約54cm

KLX230Rのリアアクスル~ステップ前歯は約58cm

ステップで約10cmも前なのでSL230とは大違い!

リアアクスル~ステップ前歯で約58cmだとほぼフルサイズのレーサーとかと同じ。だけどホイールベースはフルサイズよりも10cm以上短い訳で、ヒルクライムで捲れ易いと。

あと、シッティングで急なサカで発進しようとすると顕著。シート高が高いからだよね…なので、ステップに立ちこんでから発進する必要があるけど、ステップが前にあるからSLよりも断然難しい。

ともかく、少しでも浮かないようなセッティングにしないとなぁ~とりあえずフロントの突き出しを0から10mm出してみた。

その他解決方法としては、ステップをバックステップにする、ハンドルを低い物に変える(現在ZETAのSX3 MX-542で高さが42mmなので、同じZETAのSX3 Super-Lowの高さ29mmか、ISAのSUPER LOWの高さ30mmとか)、リアサスを社外品にしてサグを増やす…とあるけど、ひとまずは乗り方で何とか合わせていく必要もあるかな。

あと、関係無いけど空車時の最低地上高も測ってみた。

SL230は約28cm(ノーマルは255mm)

KLX230Rは約27cm(ノーマルは300mm)

SL230はYSSのサスペンションで1cmプラス、トラタイヤ(ノーマルは薄っぺらいトレールタイヤなので)でだいぶ上がっている。一方、KLX230Rの方はローダウンリンケージが約25mmダウンらしい。

SL230の方が高いけど、実際に跨るとSL230の方が沈み込むし、SL230の方がステップのプレートやアンダーガードが張り出してて轍に引っ掛かるんだけど、それが無くて走り易かった。

まあ、コースで走ってみるとやはりレーサーでは無くて終始トレールっぽさを感じる。不満点もあるけど、良い部分も一杯ある。外車レーサーみたいな感動するような走りは無いけど、乗り手次第でやれるぞ!っていうのはSL230以上のポテンシャルは明らかに秘めていると思いました。

で、ハードエンデューロやるなら新型のKLX230R Sが良いと思います。
・新型はシート高が下がっている(更にシート自体も厚くなっているので削る余地が増えた)
・RではなくR Sの方が足付きが良いし、ジャンプ飛ばないならストローク要らない
・リアサスのプリロードが無段階調整になった
・低中速が強化されている
これだけで従来よりもかなり乗り易くなっていると思われます。

まだまだKLX230Rをコースで見る事が少ないですが、昨今のレーサーが金額も性能も高くなっている中でこれだけ敷居が低くて楽しめるバイクは無いと思います。どうしても、レースで勝ちたい!見た目がカッコいい方が良い!っていうのも分かりますが、一度乗ってみて欲しい思いますね~。まあ、試乗会とかもあまり無いし、周りに乗っている人も少ないから、自分も乗らずに買ってしまったのですが…

若くて、タッパもあって、腕もやる気もお金もあるぞ!っていう人はガチレーサー買った方が良いかもしれないけど、一つでも当てはまらない人にはもしかしたらしっくり来るかもしれないですよ?

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