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レース中の渋滞への対応

最近Twitterで盛り上がっていた渋滞(運営うんぬんの話ではありませんw)について自分なりの対応を書いてみようと思います。

レースにおいて渋滞区間をいかにパスするかというのは順位に大きく影響を及ぼすファクターです。なので、スタート時の列が早い方が有利だからエントリー時点から勝負が始まっていたりもしますよねw

とはいえ、全く渋滞に嵌まらずにレースが進むというのは稀なので、渋滞区間に出くわしたらどうするか?を挙げていきたいと思います。

まず渋滞区間の全体を見まわす事。

いきなり渋滞の列に並んではダメです。どこのラインが良いか?どこが割と流れているか?他には行けそうなラインは無いか?渋滞の列以外に助走が取れそうな空いたスポットは無いか?を良く見る事です。

渋滞の列には並ばない事。

ライン1本で安全面から1人づつのトライなら仕方ないですが、お行儀よく並んで待っていたら時間があっと言う間に過ぎます。レースなので行けるのであれば前に行きましょう。ですが、自分の実力以上に助走区間を詰めるのは失敗する確率を増やすだけです。トライする為には前に出る必要はありますが、助走区間も考えて惰性で前の人に付いていって詰めない事。

ラインが空いた瞬間を見逃すな!

前の人がトライしてヒルクライムを登りきった、では自分も…と思ったら横から他の人が…というのは良くあると思います。それは空いた瞬間を見逃しているという事です。自分なら前の人が出て登り始めた時に、この人は行ける!とかダメそうだな…というのを判断しています。前の人が中盤まで登って大丈夫そうなら行きます。もし、最後に前の人がつっかえてもラインを変えて登れるという技術も必要です。また、自分がスタートする時には周りのライダーにも目を配っていますし、「次は俺が行く!」というアピールも大事です。渋滞の列の中に入ったら常にいつでも行く気持ちを持ってください。

渋滞対策2

前走者との車間距離を空ける事。

リエゾン区間とかタイトなシングルトレールで前走者を追走しているとベタ付きで突くみたいなシーンありますよね。仲間内だと楽しいけど、知らない人にやられるとムカつくみたいなw けど、前走者が失敗した時に車間距離が空いていないと自分もつっかえるし、最悪追突する危険性もあります。

なので、基本的には車間を空ける、同一線上のラインを走らないといった対策が大事です。同一線上だと走行中に石や泥を掛けられますし、特にヤチや雨のマディーだとゴーグルやシート、グリップ&グローブも汚れて走りにも影響します。

近いと前のライダーばかり目で追いかける事になり、コースの先を見通す事が出来ません。余裕をもって少し離れる事で別のラインを見つけてパスしたり、前の人が失敗してもかわす事も出来ます。

これらは渋滞区間でも同様です。前との間隔が詰まりがちになりそうな時こそ余裕を作る。焦って詰めたり勢いだけでは上手くいきません。

渋滞対策1

全く動きそうに無い時は思い切って休む。

ラインも完全に詰まった。スタックや転倒した人が退くまで全く動かない。という時は休憩のチャンスと思って、思いっきり休みましょう。中途半端にエンジンも掛けっぱなしでバイクに跨ったままボーッと眺めているなら、エンジン切ってバイクから降りて、ヘルメットも脱いで木陰で休んだ方がいいです。疲れ切って渋滞に嵌まっている人なら数分休んだところでリザルトに大差ないですし。焦りと疲労は集中力を無くし失敗する大きな要因です。渋滞区間は難所という事、つまり集中して1発で越えたい場所です。休める時はしっかりと休んで、それからトライしてください。

HELP EACH OTHERは親切心ではなく戦略!

ハードエンデューロだとスタックした時などライダー同士が助け合う事ありますよね。時には観客の人が手助けしたりして、そういうレース中なのに助け合うみたいなシーンにグッときてハードエンデューロに興味を持ったという人も多いのでは?

けど、なんでもかんでも助け合うのがOKかというと違います。そこら辺の自分の考えは以前書いた記事を見てください。

ここでは渋滞区間でのHELP EACH OTHER(ライダー同士の助け合い)について書きます。

まず、何故助けるのか?助けて欲しいのか?という事です。

まあ、難所であれば助けて欲しい位ツラいのは当然です。それを自分のチカラで越えるからこそハードエンデューロであり、達成感があるのです。単に順位だけが目標で助けて欲しいという心持ちであるなら簡単なレースに出ればいいでしょう。

では、自ら他のライダーを助けよう!というのは何故か?と言えば、それは「自分の前で詰まっていて邪魔だから早く退いて欲しい…」もしくは「どうやっても相手も自分も1人では越えられないぞ…」という打算です。損得勘定なので、助ける代わりに助けろよ!って事です。なので、ライダーなのに誰彼構わず助けてばかりいては損するだけです。

具体的な助ける時としては、「1本しかない轍で横からも抜けられないし、前の人を助けた方が早いな…」とか、ヒルクライムの上部で「あともう1mなのに根っこで嵌まった!降りて再度やるのは惜しいし、自分1人で押すにはツライ…けど、隣に同じようなライダーが居るぞ…」っていう時だけです。

下から上まで引っ張り上げるとか歩く距離が長いと疲れる方が大きいし、その隙に他のライダーに横入りされます。また、自分は自力で行ける&助ける方が疲れると思ったらヘルプの申し出を断るのもまた戦略です。そこら辺をサッと判断してHELP EACH OTHER出来ると他のライダーよりもレースを優位に進められます。「どけよ!」とか罵声を飛ばす人は自分で状況を打開出来るようになるといいですね。

ただ、バイクと木に挟まれて身動きが取れないとか、谷に落ちて復帰が出来ないライダーを見かけたら、打算を抜きに助けるというはとても良い行為だと思います。特に危ない状況なら素早く動けるようになりたいですね。

長くなりましたが、以上が渋滞に対する自分の対応です。

渋滞区間を素早く抜けるにはやはり技術や経験が大きな部分を占めますので、コツというか考えは示す事が出来ても、実際に何度もレースに出て体験するしかないでしょう。渋滞は順位を下げるだけじゃなく、上手くすればジャンプアップ出来るポイントでもあります。普段の練習からベストラインだけじゃなく、あえて助走区間を減らしたり難しいアプローチにしたり、誰かが走ったライン以外のラインを自分で探すといった遊びが引き出しを増やしてくれます。

最後に宣伝を…

noteの記事による知識だけではなく、定期的に開催しているSLORIDE(twitterで随時告知していますhttps://twitter.com/SL230_Enduro)に参加して頂けると基礎の部分や、実際の走るシーンを想定した内容を練習する事が出来ます。またページ下の「サポートをする」ボタンを押して貰えると活動を続けていくモチベーションが上がりますw

今後も宜しくお願いします!

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