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どうしてこうも

8/26 18:10
majikoスタッフというアカウントから、あるツイートが投稿された。
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「zikka」会員様限定!
#majiko の新曲MVエキストラを募集します!
ぜひ、この機会にご応募下さい!
-zikkaのサイトリンク-

撮影日時:2024年9月17日(火)24:00〜朝迄
場所:渋谷区某所予定
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これがツイート内容である。
majikoというのはシンガーソングライターであり、
majikoスタッフとは、主にそのマネージャーが運営しているスタッフアカウントだ。
そしてzikkaとは、そのファンクラブの名称である。私はもちろんその会員。
majikoは、私が10年前からずっと見守り続けている人間である。いわゆる、推しだ。
ライブ、FC限定ライブ、ツアー公演。
開催された全てではないが、私は何度か行っている。

タイミングと言えばそれまで

私はこの時、心身共に疲弊していた。
自死が何度も頭を過ぎるほど、疲弊していた。
元々、疲れるとそれが頭に浮かびやすい人間なので、これに関してはあまり深く考えないでほしい。
6月にFCライブがあったが、それには都合がつかず参加は叶わなかった。
そしてあれから出た新曲はまだ1曲。
アルバムはまだ絶対に出ないだろうし、だとすればライブの開催もしばらくはないだろう。
彼女に会えるのは、もうずっと遠い未来のような気がしていた。
それでも、日常は止まることなく続いていく。
私の疲弊とは関係なく、嫌な客は来るし、店長は不機嫌さをあからさまに出す。

余談だが、私はちょっと大きな声で強めの言い方をされるとすぐに怯んでしまう、非常に弱い人間だ。
この前だって、店長に「来週出勤できない日ある?」と聞かれ、
「月曜日と、あと......木曜日も出れないです」
と答えたところ、あまりにもイラついた顔と声で、
「は?何?じゃあ来週、2日出れないってこと?」
と言われただけで、しりすぼみに、木曜日は頑張れば出れます......とモゴモゴ言ってしまった。
店長にも腹が立つが、己にはその倍腹が立つ。

「そうですよ、正解です。算数出来ないんですか?」


くらい、言い返してやりたかった。言い返してやればよ
かった。
キャストの在籍が足りないのは、私のせいじゃない。
それをたかがバイトの私に当たられたって困るのだ。
いつだって皺寄せは、末端の人間にいく。私はまだ、山崎佑のように死の数式を書いて飛ぶわけにはいかない。(映画「ラストマイル」より)
友達が私より心を疲弊させてそれを休ませてるなか、そこに私が追い打ちをかけるわけにはいかない。
だからこそ、連勤を避けるため木曜日も休みが欲しかったのだ。
人は疲れると、正常な判断が出来なくなるから。
それにこの前だって、本当は前から休みを取っていたのに、急に出勤を頼まれて出勤したのだ。
この前だって、「来週出勤できない日ある?」と聞かれた時、予定のない週だったので特にないと答えたら、「マジか助かる〜」と言われたのだ。
彼には恩義とかないのだろうか。恩義とまでいかずとも、貸し借りの概念とかないのだろうか。
ないらしい。期待するだけ無駄のようだ。やってられん。

このようにして、書いていないことも積もり積もって、
私の心は疲弊しきっていた。
そんななか目の前に現れたのが、先のツイートである。
しばらく機会はないと思っていたが、抽選で当たればmajikoさんに会える。そのファンであるまじっこたちにも、久々に会える。
公開初日に観に行けず、ほとんど売り切れてしまった映画のグッズも。
友達の誘いが撮影日の翌週なのも。
それらのお陰でお金にも予定にも困ることはない。

私が一番の心が浄化されることは、majikoさんに会うことだ。ライブとかが主である。
私はライブで彼女がステージに登場しただけで、ボロボロと泣いてしまう。
この日のために生き抜いてきたんだと、毎回本気で思うからだ。

どうしてこうも


もう飛んでしまいたい、飛んだらあいつらは少しでも己を省みるだろうか、それならば、
と思っていたところに、この吉報である。
私はまた崖の淵で後ろから手を掴まれてしまった。待ったをかけられてしまった。

もうダメかもしれない。
まだダメじゃない。
死んだら楽になるかもしれない。
その前にまだ会ってない。
嫌な人が、嫌いな人が。
そんな人のことより、私と会おうよ。

そんな会話はないのに、そんな会話をしたような気持ち。
私はいつもそうだ。
もうダメだと、こんな世界ならやってられないとなった時、いつも私を引き止めるのはmajikoさんなのだ。
それは新曲の発表や、FCの生配信、ライブ、FCイベント、アルバムのリリース......
いつも絶妙なタイミングで、彼女から吉報がある。
壊れた心の人間でも、それでもいいよと笑って歌ってくれるのがmajikoさんなのだ。
どうしてこうも、毎度毎度私を生かしてくれるのか。
どれも私個人のためじゃないことは、もちろん分かっている。
それでも、運命とかがあるのなら、こういう感じなのかもしれない。
そうであれば、この運命が当選まで続いてくれることを願う。

当落発表は、9/10 18:00だ。
当選者にのみメールが届くらしい。
あなたに会って、また感謝を伝えたい。どうか、会えますように。
もし会えないとしても、このご縁を思い出させてくれてありがとう。

話は変わってしまうのだが、例えば友人から
「自死を考えている」
と相談を受けた時。あなたならどう対応する?

私が一番誠実だと思う対応は、
「少し先の約束をすること」だ。
来週、飲みにでも行かない?
明日、ちょっとドライブでもどう?
直近で空いてる日教えて。その日に一緒に出かけよう。
そうやってその人の人生を引き伸ばすことで、生きてと言う代わりに一緒に生きる。
中々会えない友人なら、来年の話でもいい。

「生きて」と言うことも、
「死なないで」と言うことも、
「そんな悲しいこと言わないで」と言うことも。
私には、なんだか酷く乱暴な気がするのだ。
そこに悪意がないのは大前提で。

だから私もここで言う。
またすぐ更新するから、読みに来てよ。ここに帰ってきて。

では、最後まで読んでくれたあなたに、何か笑顔になれることがありますように。

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