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看取りから4年(2021年11月✏️)

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2023年3月12日
いつぶりかも分からないくらい、久しぶりにnoteを開いた。
自分が過去に書き残していた記事が下書きにあった。
あの時と、あの時を思い出しているこの時の、両方を思い出した。
せっかくなので、きちんと公開にしておこうと思った。
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久しぶりにこの写真を見た。

父親が息を引き取る2日前に、寝たきりになった父親の病棟から眺めた景色がこれだった。

その当時の自分の心の中のような、さみしげな曇り空と雲だった。

この写真を撮った前の晩に喋ったのを最後に、次の朝には言葉を発することが出来なくなり、こちらの言葉にもほぼ反応がなくなり、寝たきりとなった。

胸がずっとぞわぞわしていた。
明るい兆しは全くなくて、その時を待つだけのような日々は、自分自身も生きた心地がしなかった。
父親の病棟で寝泊まりをしたが、不安や恐怖で全く眠れなく、心も身体も本当に疲れ切っていた。

でも残された私たち家族も、父親と一緒にへとへとになるまで頑張ったんだと、言い聞かせることがせめてもの慰めとなった。

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