ジャニオタとして今を生きる地獄 誰も幸せにならない今の地獄を書き残したい
これは厄介なオタクの、オチも山もない長文の殴り書きだということを事前に記したい。
偶然このnoteを見つけた人にも、理解した上で読んで欲しい。なぜなら時間は有限だからである。それでも読みたい人がいれば、この地獄のような日々を少しだけでも知ってもらえたらと思う。
突然、推しが世間からの攻撃対象となった。
私の推しはジャニーズ事務所に所属している。
語弊を生むかもしれないが敢えて言う。
ジャニーズ事務所に所属している「だけ」だ。
ジャニーズの性加害問題が少し前から問題だとして取り上げられた。そして問題をBBCが取り上げ、被害者とされる人たちが声をあげるようになった。
あらかじめ言っておくが、被害者とされる人たちを否定するつもりはない。
本当のことはわからないからである。
事務所は、この件について会見をした時に真っ先に謝罪をした。
「加害行為はあった」と認めたのだ。
絶望した。
なぜって加害者とされる人物はもうこの世にいないのだから。
亡くなって、否定も肯定もできない故人となった人の罪を、司法も通さずに第三者があったと勝手に認め、謝罪をした。
会見に同席した弁護士でさえ、「法を超えた救済を被害者に対して行う」と言った。
司法で裁くことができない罪に対してだ。
その日から、世間はジャニーズ事務所と、故人と、タレントを総叩きにし始めた。
スポンサーは離れ、テレビ局が起用を中止し、タレントが起用されたポスターの顔にはシールが貼られた。あの写真を見た時に、人はここまでの悪意を持てるものなのかと思った。
何も擁護したいわけではない。
本当に被害があったのならそれは許されないことだ。未成年の少年に性的搾取をし、代わりに金銭や仕事を与えるなど、大人のやることではない。卑怯だ。でもそれは「本当にあったなら」だと思っている。
もう一度いうが、被害者として手を挙げた人を否定しているわけではない。
ただ、司法を通さずして全てを決めることが正しいと私には思えないのだ。
当事者の会に関わっている人たちの過去のブログが残っている。(現在はスクショのみが出回っている)
ジャニーズという名前を聞くだけでフラッシュバックする人が、ジャニーさんのお別れ会に参加し、ジャニーさんの前で踊りを披露したのだという。また、彼はBBCの問いかけに対し、「自分は被害を受けていない」と返した。
何もかもがおかしいと、本気でそう思った。
ポスターにシールが貼られた二人は私の推しではない。しかし、あの光景は途轍もないショックと不快感を私に与えた。
あの二人の中に私の推しがいたら?と想像するだけで嗚咽を漏らして泣いた。
こんなことが許されるのか。
これが正しいのか。
SNSを開くたびに悲しいニュースが増え、不安を煽るような記事が出回る。記事のタイトルも誤解を生む切り抜き方で不安を煽動した。
個人的な話ではあるが、私は法曹に憧れ、刑法の勉強と、同時に今は司法書士の世界に触れている。私は法律が好きだ。加害者にも人権がある。否定する権利も認める権利もある。
個人の意見ではあるが、それは亡くなった人に対しても同じだと思っている。
とにかく悲しかった。もう否定も、認めることもできない故人に対しての暴言、誹謗中傷、揶揄が飛び交う現状に心がぐちゃぐちゃになった。私の愛した法治国家はそこには存在しない。
そしてそのヘイトは現タレントにごく自然に向いていった。
「デビューしているということは性行為を受け入れたのではないか」「このタレントも被害を受けながらにして黙っているのでは」敢えて丁寧な言葉で書いたが現実にはもっと下品で、配慮のない言葉がSNS上では飛び交っている。
私はこの状況に心を壊した。
元々鬱持ちだったのはあるが寛解に向かいそうなほど調子が良かった。
しかし、SNSを開くたびに繰り返される推しと、事務所と、故人への誹謗中傷に心がやられた。
正しさというものがわからない。
現タレントに罪はないのに、なぜか誹謗中傷が飛び交う。顔面にシールを貼られるなどという、おおよそ常識人であれば嫌悪感を覚えることを、平気でされる。
次は私の推しがこうなるのではないか。
そう思っては泣いた。
推しというのはただかっこいいとかそういうものではない。
推しのコンサートがあるから仕事を頑張ろう。
買ったCDが今日届くから今日も頑張ろう。
そういう風に私たちは生きていた。
自身がダメになってしまった時、笑顔をくれた。楽しい時間をくれた私にとって大切な人たち。アイドルであり「ただの人間」である人たち。傷つくことのできる、ただの人たち。
何かしたかった。
しかし、ジャニーズ事務所は推しへのプレゼントなどは受け取っていない。ファンレターのみ送ることができる。
私たちは無力だと痛感した。
そしてだんだんと、SNSでは離脱者が増えていった。体調不良、眠れない人、お酒を毎日飲み始めた人を見た。
私も同じだ。過食をして自傷行為に走った。
こんなに苦しいのなら消えたいとさえ思った。
SNSを開くたび、地獄はさらに息苦しい地獄となっていく。
これはただの殴り書きである。
ただ、今の地獄を忘れたくなくて記している、何にもならない文章の塊だ。
こんな時間に眠れず、もう何度目かの涙を流している私から問いたい。
タレントを誹謗中傷する行為が、法治国家として、先進国として、本当に正しいですか。
故人になってから勝手に犯罪を犯したと法曹でもない人たちが決めつけ、犯罪者と呼ぶことが正しいですか。
全部、違うんじゃないか。
私は今これを泣きながら綴っている。
SNSでは今も揶揄や誹謗中傷や不安を煽る言葉が飛び交っている。
この地獄のような状況が早く終わることを祈っている。
どうか終わりますように。
だって、関係する人たちが苦しむだけの地獄は終わるべきだから。
最後に。
ここに登場したタレントも、ファンも、もちろん被害者とされる人も、加害者とされる故人も、私の推しも、人間です。
人間に対する態度や言葉を間違えないで欲しい。少しの想像力を持ってほしい。
私にできることはこんな乱雑な殴り書きを残すことしかない。
あとはもはや祈るだけです。
誰も不必要に傷つかない、自ら命を絶ったり、自分を傷つけるように生きていかないよう、祈るほかない。
私も同じです。
書いていたら夜中の3時になりました。
私も死なないように頑張ります。
推しも地獄の中で生きていてくれているから。
これからも生き延びるために、今のこの地獄みたいな状況と、私の思いを残します。
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