FESTA2018出展(GUGEN2018「電池のいらないラジオ」)
私が主催する「女子だらけの電子工作」のイベント用に作ったゲルマニウムラジオを、日本最大級オリジナルHardwareコンテスト「GUGEN2018」に応募してみたら、1次審査を通過しFESTA2018のGUGEN2018枠で出展することになったので、12月2日東京に行ってきました!
朝イチの飛行機で福岡空港から羽田に向かい、会場の「アクセンチュア・イノベーション・ハブ東京」へ。
10時までに準備を完了させなければならないのに、自分の出展場所がすぐには発見できないぐらい会場全体が広くて焦りました。
GUGEN枠の出展会場のDルーム↓
出展者の方々が多くて、始まると審査員の方々やスポンサーの方々も加わって、もう熱気が凄い!!
「電池のいらないラジオ」の展示用にこんなの作っていただいてました!ありがとうございます。
目には見えませんが、普通に私たちが暮らしている空間にはいろんな電波が飛んでいます。その電波をいわゆるエナメル線で作った「AMラジオの周波数にあわせたアンテナ」でキャッチして、ゲルマニウムダイオードを使ってラジオの音声成分を取り出してイヤホンで聞くのが、この「電池のいらないラジオ」です。
ゲルマニウムで検波するので、こういうラジオのことを「ゲルマニウムラジオ」といいます。実はゲルマニウムだけでなく、他の鉱石でもできるんですよ。
アンテナに使った銅線を「いわゆるエナメル線」と言ったのは、実はエナメルではなくポリウレタンで銅線をコーティングしたUEW(ポリウレタンエナメルワイヤー)を使っているからです。
私が作ったゲルマニウムラジオは古いゲルマニウムラジオの技術にデジタルファブリケーションの技術をミックスさせたモノです。AdobeのIllustratorでカットデータを作成し、レーザーカッターでアクリルをカットし、ヘアアイロンでアクリルを熱して曲げて土台を作成します。
そしてアンテナの巻き方は、スパイダー巻きとコイル巻きをミックスさせたモノです。まるで編み物をしているかのように、アンテナを巻いて行くので外れにくく、カラーで見た目も可愛いい(測ってないけどQ値も高くなってないかな??女子だらけ巻きとか名前がついたらいいなあ(笑))
(缶バッチとぼっち出展助手のウサギのぬいぐるみが着ているモバイルバッテリーが入れられる洋服は、前々日に私が作った手作り品です。最近流行っているM5Stackに女子だらけの電子工作のロゴを表示させています。助手のウサギがラジオ本体より目立っていました。)
FESTA2018の会場では、ハードウェア好きの人ばかりなので、元ラジオ少年の方々が、とても懐かしいし新しい技術とミックスしていて良いねと言ってくださって、また一般観覧の方の学生さんが、電波が飛んでいることとか、それを利用してバッテリーを使わずに聞こえるなんて知りませんでした!と驚いてくれたり、他の出展者の方々やスタッフの皆さまやスポンサーの方々にもよくしていただいてホント嬉しかったです。今までネットで拝見していた作品を直に見られたことも良い刺激になりました。
ゲルマニウムラジオや鉱石ラジオのような古い技術は失われていくものかもしれません。ですが電波やラジオの仕組みを理解するのにはとても良いものです。「可愛い」を加えたことで、これから広く様々な方々に愛されて教育用途として残っていければいいなあ。
(作品の紹介はこちら GUGEN2018「女子だらけの電子工作」)