銀行を辞めるか悩んでる人へ
5年勤務した元銀行員です。
(窓口1年・預かり営業2年・住宅ローン営業2年)経験しました!
今この投稿を見てるあなたは恐らく
「銀行員 転職」「銀行員 辛い」「銀行員 やめない方がいい」「銀行員 ブラック」etc…
調べて調べて行きついた1つかと思います。私もむちゃくちゃ調べました。
そんなあなたに質問です。
「しっくりくる回答はありましたか?」
当時悩んでた私は「NO」です。
全てのサイトが言ってること、すごく共感できますが、
「辞める判断をするまでに至らない」
私はそうでした。
そんな私が銀行を辞めるに至った過程を覗いてみてください。
あくまで「当時こんな心境でした」というのを書きます。
1つ、読みながら考えてほしいことがあります。
「あなたは今の仕事を「なぜ」続けていますか?」
素人の文章ですが、当時のありのままを書きました。
辞めたい理由
私は5年間ずっと辞めたいと思ってました。
理由は7つ、悩める社会人でした(笑)
①社会人になってからの目標がない
とりあえず、大学卒業したら正社員として働くことが当たり前だと思ってました。その為、親に勧められたのもあって受けたら受かった。からの、これから「この企業でどうしたいか」の目標は無く、ただひたすら毎日出社してました。
②モチベーション・やる気なし
目標は半期ごとにあり、達成することが営業マンのやりがいかと思いますが、全くそんなこと思いませんでした。目標大っ嫌い。
「あなたのやりがいは何ですか?」に対しても全く答えられません。
お客様からの感謝の言葉等ありますが、
「当たり前にやらなきゃいけないからやっただけ」
と、かなり卑屈でした(笑)
③勉強する気が無い
銀行員はとにかく資格勉強!
銀行業務を理解せずに入社した私は、とにかく金融の勉強がきつかったです。これではいけないと思ったものの、それでも持ち直せません。
最初はなんとか合格して、だんだん分かってきたものの、2級レベルは受からなくなりました。
焦るけど、休日・業後の勉強が辛くてやる気も落ちていきました。
④昇給に対して拘りがない
③にも通じるところはありますが、昇級試験の勉強に全くやる気が出ませんでした。
周りは一所懸命にやってるし、受かると年収に100万の差が出てくるとか…。でも、やる気が出ません。どうしても。
そもそも給料をもらえてることのありがたみすら感じてませんでした。どれだけ苦しまずに給料もらえるか、そんなことばかり考えてました。
⑤成績が悪いから人間関係もイマイチ
支店の人とは最後まで親しくなれませんでした。
成績を出せてない自分への罪悪感、居辛さ。
腫れ物に触るような周りからの目線。
転勤し、年数も経って成績が中の下になってから少しやりやすくなりました。
それでも周りと熱量に差はありました。その違和感に置いていかれることもしばしば。
上司が私の後輩に
「こんな先輩になるなよ」なんて目の前で言ってた事もありました。
中堅なのに、熱量なくて外に出るのが怖くて中の下の成績なんてそりゃ上司も言いたくなります。
⑥休日でも旅行でも仕事のこと考えてる
ずっと仕事のこと考えてました。
「休みが終わったらまた仕事が始まる。どうしよう、行きたくない。このまま家に帰りたくないし、寝たくない。」
気分転換できない休日ほどきつい日ってないですよね。
県外だろうがリゾートだろうが海外だろうが、そんな気持ちと一緒に旅行してました(笑)
⑦直談判しても流される
支店長、代理に言ったんです。
「私は営業に向いてません。営業を外して欲しいです。」
でも返ってきた言葉は
「大丈夫、あんたならできるよ。」
「そんな事言わんと頑張って。」
結構真剣に相談したんですが、真剣に取り合ってはもらえませんでした。
営業の人員不足、人員配置の理由からそんな簡単にはいかない現実に逃げ場がないと絶望しました。
銀行員としてダメダメだ
周りと比べて劣ってる私は、
「このままではダメだ成績出すために頑張らないと。商品知識入れなきゃ、営業について学ばなきゃ。頑張らなきゃ。」
と、一念発起したことは何度も何度もあります。
何度も落ち込んでは、
「これではいけない」
と机に向かったり、気分を入れ替えたり、先輩に相談したりしました。
でも、また負の感情で溢れかえって押し潰されていました。
あなたに質問です
あなたはなぜ今の仕事を「なぜ」続けているの?
お金?社会的地位?なんとなく?一度考えてみてください。
私は、
「なんとなく・辞めるのは勿体ないと親に言われるから・社会人みんなきついから・仲良い同期がいるから」でした。
当時はそれ以上のことは考えなかったし、「銀行員」という信頼を持ってもらえるパワーワードに依存して5年も続けました。
私が辞めようと思ったきっかけ
5年目の12月でした。
期末まで3か月、支店目標達成まで距離がある。でも、努力すれば到達できるかもしれない…。そんな時の営業会議です。
支店長:
「みんなで頑張れば達成できる!きついかもしれないけど頑張ろう!!みんなならできる!!」
周り:
「キッツいけど頑張るか!」
「しんどいなぁ!でもまあこういうときに力を発揮してやるのがカッコいいよな!」
「まぁやったりますか!」
カラ元気かもしれませんが(笑)
でも、そんなことを口にしてました。
私:
「え…。やる気なんか全くでない。そんな数字出来るわけない。やりたくない。こわい。
こんなにも周りとの空気感が違うの?これはまずい。こんな時でもやる気を出せず、やりがいも見出せない。このまま永遠にこんな魂の抜けた社会人として生きていくのか!?
もう無理だ。部署にも迷惑かけるし、何より自分の人生後悔する。こんな苦しくて、歯食いしばって、鏡を見てため息をつく毎日。もう辞めよう。」
と、退職に踏み切ることができました。
ここまで5年間悩み続けましたが、心が決まってから退職届を出すまでに時間はかかりませんでした。
退職を悩んでるあなたへ。
さて、ここで思い出して下さい。冒頭に書いてある
いろんなサイト見てきたけど「辞める判断をするまでに至らない」
・沢山のサイトに書いてあること、全部理解できるし納得できる。
・今の私の状況と同じだな…。
・銀行員は将来性もないんだ…。
でも、これらを根拠に辞めることはできません。
なぜってそれは
自分自身でしか判断・行動できないから
・親に勿体ないと言われる。
・将来AIによって銀行職業はなくなる。
・人間関係がきつい。
・資格勉強ばかりで休日返上。
・銀行はブラック企業。
分かってます。
ネットに書いてある事、全部体感してたけど辞めれませんでした。
なぜって、最終判断は自分にしか判断できないから。
沢山のサイトを見て自分を勇気づけることは必要だと思います。
「同じ心境の人がいるんだ、みんなきついけど頑張ってるんだ。」
でも!これ以降はもうそんなサイトを見るの辞めましょう。
ずっと同じです、サイトを見続けても変わりません。
私がそうでした。
何読んでも、誰に相談しても、何を聞いても銀行にずっといました。
じゃあなにしたらいいのさ?
途中問いかけした、
「あなたは今の仕事を「なぜ」続けているの?」
言語化して書き出してください。
これが、
「今の企業でないとできない事がある」
という理由なら全力で応援します。
が、そうでないなら次は
今後の自分の人生について書き出してください。
「この仕事を今のまま続けたら。
1年後・3年後・5年後・その先・・・
私はどんな気持ち?
どんな感情で仕事してる?人生楽しんでる?」
・私の仕事を続けていた理由は
「銀行は社会的信用があるから。給料が保証されてるから。辞めたら親が悲しむから。」
・今後の自分の人生については
「多分半年後も今の部署で同じ営業を、やる気もなく目標も達成できず、転勤先でも同じように働いて、勉強にやる気も出せず、昇格もできず。
いつか惨めな気持ちになっていくんだ。給料はもらえるだろうけど、休日も浮かない顔してイラついて大切な人にも悪い影響与えてるだろうな。自分の人生ってなんだろう。生きてる意味ってなんだろう。」
これが見えた瞬間、私は強い心で退職を決意できました。
次の職は決まってませんでしたが、それよりも辞めることのが最優先だと感じました。
「辞めるリスクより辞めないリスク」
を強く感じました。
最後に
こうして、私の銀行員生活は幕を閉じました。
後悔してますか?
ーいいえ、していません。
誰の意見でもなく私が自分で決めた答えですから。
ここで、誰かの意見に従っていたら後悔していたかもしれません。
でも、悩みに悩んで最終的には自分で決めました。悔いはありません、むしろ清々しかったです。
辛い日々でしたが、
お金について専門機関で学んだ事・営業で苦労した経験は私の宝物です。
苦しかった5年を今では感謝しています。
最後まで読んでいただいてありがとうございした。
悩むことは自分と向き合っていること。
だから素敵なことなんです。
だから今
「仕事を辞めたいけど辞める勇気がない」
「自信がない」
「後悔しそう」
と考えているなら、
「今」や「周りの目」ではなく
「将来の自分」にフォーカスを当ててみてください。
きっと、ありたい姿があなたの背中を押してくれるはずです。
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