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今日の一枚「Heartstrings」serph

おはようございます。
今日の一枚は東京在住の電子音楽家のソロプロジェクトserph(サーフ)の3枚目のアルバム「Heartstrings」です。

このお方
ジャケはイラストレーター河野愛さんによるかわいいイラスト

曲目(太字はおすすめ曲)
1. luck
2. shine
3. missing
4. leaf
5. film
6. heartstrings
7. cityscape
8. forN
9. NILE
10. stardust
11. chamber
12. twilighte
13. Fanfare
  
捨て曲なし文句なしの名盤です。

serphの音楽はいわゆるインスト音楽(=歌なし)です。
ジャンルはエレクトロニカになると思います。
電子音と生楽器が入り混じってジャズ、テクノ、ヒップホップといろんなジャンルがごちゃ混ぜになっているのにどの曲も洗練されていて違和感を感じさせません。

serphとの出会いは高校2年の冬頃。
YouTubeで流れてきた動画がきっかけでした。

当時僕はi am robot and proud(エレクトロニカを代表するカナダの音楽家)にハマっていて他にもいいアーティストいないかなーと探していました。
ですがエレクトロニカというジャンル自体まだ歴史が浅く、調べても情報があまり見つかりませんでした。

そんな中Youtubeのアルゴリズムの波に乗ってある動画が流れてきました。

雷に打たれたような衝撃でした。
当時好きだったインターネットゲーム「ゆめにっき」の世界観によく似ていたからです。

主人公の少女が異世界の迷路をさまようだけのゲーム

すぐに近くのTSUTAYAのCDコーナーへ探しに行きましたが見つからない。ジャンル自体マイナーなのかコーナーすらない。
やむなく自宅から遠いタワーレコードイオン新潟南店へ行ってようやくGETしました。

serphの音楽を聴いての僕の感想はノスタルジックで幻想的、かわいくてカッコよくてすこし切ない、そんな感じです。
子供の頃の、とりわけ物心がつくかつかないかくらいの曖昧な記憶が蘇ってきます。

親に連れられて行った遊園地のワクワクを思い出しませんか?

前作ventから
旅行の道中、後部座席の車窓から眺める田んぼの風景を思い出しませんか?


serphとの出会いは、インスト音楽に対する僕の偏見(聴き込むものじゃなく、あくまでBGMとして聴き流す音楽という考え)を180度ひっくり返しました。
次々に変わる展開、おもちゃ箱をひっくり返したようなたくさんの音のパレードに祝福されているような気さえしてきます。

こちらも前作ventより「Azul」
個人的に大好きな曲
もしコンピューターがジャズを奏でたらというコンセプトで作られた曲です。
前衛的ともとれるかなり攻めた曲ですがコラージュ的な手法を使って絶妙なバランス感覚で、"人間の固定概念にとらわれないコンピューターから見たジャズ"を上手く表現している名曲だと思います。


前作ventも大名盤なのでどちらにしようか迷いましたがserphとの出会いのアルバムということでこちらを選びました。


いかがだったでしょうか。
serphが気に入った方は、DE DE MOUSE、i am robot and proud、レイハラカミ、Lullatoneあたりも調べてみると幸せになれるかもしれません。
普段あまりインスト音楽を聴かないという方はぜひ一度、エレクトロニカという電子音の海に身を投げて、音に溺れる快感を味わってみて下さい。

閲覧いただきありがとうございました。


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