ピボットテーブルで複数回答の集計をする方法

よく聞かれるので。
ExcelでのGoogleスプレッドシートでも考え方は同じです。
ちなみに、Formで集めた複数回答のデータをピボットテーブルで集計できるように整理する方法はこちら(いきなり集計はできないのです)


Excelのピボットテーブルを使う場合

図01 Excelのピボットテーブルは「挿入」にあります

基本、データが図01のように選択肢ごとに1,0になっていることが前提です。そうなっていない場合は、くどいようですがこちらとかを見てデータを図01のようにしてください。
で、ピボットテーブルをクリックしていただきます。ピボットテーブルをクリックするときは、シートのデータを範囲指定する必要はありません。ただ、分析したいデータの中にアクティブセルがある必要があります。まあ、データ範囲の一番左上をクリックしておけばいいでしょう。

図02 ピボットテーブルウイザード

そうすると、図02のようなウイザードが出てきます。データ範囲内にアクティブセルがあれば「表または範囲の選択」の「テークル/範囲(T)」にデータ範囲が指定されていて「OK」ボタンがクリックできるようになっています。これで問題ないのでクリックして進みます。

図03 ピボットテーブル

ピボットテーブルの編集画面になるので、右側の「ピボットテーブルのフィールド」(フィールドリスト)で、データを指定します。これは複数選択でないデータの時と変わりません。

図04 データをチェックして選択

該当する複数回答の内容のチェックボックスをチェックします。そうすると、フィールドリストの「値」にデータが入っていって、図04のように集計されます。デフォルトでは1行に集計されるので、横に長くなります。

図05 「Σ値」を「列」から「行」にドラッグすると縦方向に集計

「Σ値」を「列」から「行」にドラッグすると縦方向に集計されます。集計内容は変わらないので、好みで選んでください。

Googleスプレッドシートの場合

図06 Googleスプレッドシートのピボットテーブル

Googleスプレッドシートのピボットテーブルは「挿入」メニュー内にあります。Excelと同様で、シートのデータを範囲指定せず、分析したいデータの中にアクティブセルを置いておきます。

図07 ピボットテーブル作成メニュー

そうすると、図07のメニューが出てきます。データ範囲内にアクティブセルがあれば「データ範囲」にデータ範囲が指定されていて「作成」ボタンがクリックできるようになっています。これで問題ないのでクリックして進みます。

図08 ピボットテーブル

ピボットテーブルの編集画面になるので、右側の「ピボットテーブルエディタ」で、データを指定します。これは複数選択でないデータの時と変わりません。

図09 「値」の「追加」でデータを選択

該当する複数回答の内容を「値」の「追加」ボタンを使って選択します。そうすると、図09のように集計されます。デフォルトでは1行に集計されるので、横に長くなります。

図10 「値」の「表示」で行列の変更

表を縦方向にしたい場合は、図10のように「値」の「表示」をデフォルトの「列」から「行」に変更します。

図11 「列」から「行」にすると縦方向に集計

集計内容は変わらないので、好みで選んでください。

まとめ

ExcelでもGoogleスプレッドシートでも、ピボットテーブルの作成の考え方はほぼ変わりません。複数回答の場合は、「行」「列」にデータを指定せず、「値」にすべて入れることになります。Excelでは方向指定が独立していないので、「行」「列」フィールド使って集計方向を指定しますが、値自体を指定する訳ではありません。

この記事おしまい

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