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けろけろなるままに「ぼくが薬でねむらされて胃と腸を同時に観察されたおはなし〜食中毒with吐血からのインフルエンザおまけに胃がん予備軍発覚をそえて〜(輸血もあるよ)」♡そのいち♡
「ぼくが薬で眠らされて胃と腸を同時に観察されたおはなし〜食中毒with吐血からのインフルエンザおまけに胃がん予備軍発覚をそえて〜(輸血もあるよ)」
♡そのいち♡
ときのはじまりは、花粉を感じる、すこしあたたかく、太陽がだんだんと顔をだしはじめる季節でした。3年くらい前だったと記憶しています。春があまりにも休みが長かったので、ぼくはドラクエモンスターズとポケットモンスターとモンスターファームをやりこんでやりこんで、懐古ゲームに手を出して、モンスターをひたすらに育成して愛でる毎日を送っていました。
春の休みが終盤にさしかかったころ、おともだち6人で某やきとりチェーン居酒屋に行くことになりました。そのうちのひとりは、やきとりを串からはずすのが得意な名人でした。やきとりはずし名人により、円滑にやきとりをたべることができ本当に幸せな時間を過ごしました。その日はただただ、良い感情のみを感じるだけ感じて、おともだちとお別れをしました。
その3日後くらいだったように思います。腹部がギリギリチクチクと痛みはじめました。次第に痛みとともに、くだしはじめます。それから、体温が上昇して39度以上になりました。
これはあからさまに体調が良くないと判断できたぼくは、病院に自転車で向かいました。今では自転車で向かう力があったことにぼくは驚くばかりです。
近くの小児科と内科がある病院にたどりついたぼくは、子どもたちや大人たちと受診を待ちました。内科と小児科が併科しているために、子どもたちの注射を全力で拒否する声や、インフルエンザ発覚に向けての検査を本気で嫌悪する叫びをたくさん耳にしました。ぼくもなんとなく、熱がこんなにもでたんだから、インフルエンザと診断されるんだろうなあとだるい身体をいすに腰かけながら、構えていました。
診察室は多様なスターウォーズのグッズが並べてある、いかにもなお医者さんの趣味嗜好の世界が広がっていたことを覚えています。現段階ではインフルエンザの疑惑が濃厚であったために、インフルエンザであることを確定するに向けて医者も行動をうつします。あいまいですがいわゆる、鼻に細い白い棒的なものを押し込む検査です。
しかし、結果上はインフルエンザではありませんでした。インフルエンザにかかりたてのほやほやの場合は、症状がでていてもあの細い白い棒からはインフルエンザだと判断ができないそうなのです。ぼくは、インフルエンザの確信がもてない患者であったために再びよろよろと自転車で自宅にもどりました。
次の日は日曜日でした。病院がどこもあいていないこの日は、この日ばかりはさすがにタクシーを利用して臨時の病院に向かいました。そこでの病院のお医者さんにも、「インフルエンザと確定された患者ではないあなたには、それに対応した治療はできない」との旨を伝えられました。それでも体温は39度を保っていたために、ぼくはふらふらになりながらタクシーにお金を払って自宅まで運んでもらいました。
次の日になっても、腹部の痛みと体温は辛さとして主張してきます。むしろ、腹部の痛みはだんだんと大きくでしゃばりはじめました。ぼくは、なぜなのか、それでもインフルエンザを疑ってなりませんでした。
もう一度、病院に行こうと考えたぼくは、何を思ったのか、またもや自転車で向かいます。近場のスターウォーズグッズに溢れた病院での検査の結果は、再びインフルエンザ陰性となりました。困惑するぼくに、お医者さんは胃腸炎かなにかでしょうと投げかけ、"やさしい効果のビフィズス菌系の腸の薬"といわんばかりの薬を出してくれました。
症状があらわれて、4日経ちました。"やさしい効果のビフィズス菌系の腸の薬"は効果をなすことはありませんでした。くだしが永遠と続いた結果、ついに、ついに、ぼくの身体からでるものがおかしくなりました。きれいな話ではないですが、ぼくの内臓の機能は死に、尿として排泄されるべき水分が便として排出されるのです。もはや、5分に一回はトイレに駆け込むといった状況でした。トイレに住んだ方が良い選択なのではないかと思わせる状態のぼくからは、最終的には、水分補給のためのさっき飲んだばかりのポカリスエットと血液や血の塊が排出されるようになりました。
腹部の痛みはひどくきついものがありました。のちに判明するのですが腸壁が剥がれていたのだから当たり前です。一日中ばたばたと布団の中で痛みに耐えながら痛い、痛いと言いながら、涙がでてくる時間はなかなかの辛さをひどく極めていました。
こうなってしまうと、どうすればよいかわからなくなります。痛みで判断できなくなったぼくは、しがみつく思いで、またもや例のスターウォーズが大好きなお医者さんいるの病院に電話をかけました。しかし、受付のお姉さんは、戸惑いながら、考えながら、「うちのような小さな病院にあなたの病気は対処できません。」とぼくに告げました。お医者さんでなくても判断できるくらい、ぼくの症状はひどかったのだと思います。
「紹介状を書くので、至急、明日大きな病院に行ってください。」
おたより
kerokerotushin@gmail.com
ついった〜
@kerokerotushin