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けろけろなるままに「ぼくが薬でねむらされて胃と腸を同時に観察されたおはなし〜食中毒with吐血からのインフルエンザおまけに胃がん予備軍発覚をそえて〜(輸血もあるよ)」♡そのさん♡

「ぼくが薬でねむらされて胃と腸を同時に観察されたおはなし〜食中毒with吐血からのインフルエンザおまけに胃がん予備軍発覚をそえて〜(輸血もあるよ)」

♡そのいち♡
♡そのに♡

♡そのさん♡

検査当日の朝は早い方だったと思います。この日はおとなしく言いつけを守り、タクシーを利用して病院に行きました。

さっそく看護士さんに「何も食べてきてませんよね?」と絶食を確認されたぼくは、正直に海老とブロッコリーの入ったサンドイッチを食べてしまったことを告白しました。しかし、看護士さんは「では、今日はがんばらないといけないですね!」とやさしくも妖しい笑みを浮かべたためにぼくは本当に食欲に負けたことを悔やみました。

さっそく言われた通りに、案内された部屋に向かいます。案内された場所はこれを飲んでくださいといわんばかりに主張する、量がリットル級の下剤のある部屋でした。ぼくは恐怖しましたが検査の前に、腸を観察しやすい仕様につるつるに洗浄してくださいということでした。下剤を飲んでトイレに駆け込んで排出しての、腸がぴかぴかになるまで永遠の循環を繰り返すという仕組みです。
看護士さんは姿を消したために、部屋には患者のおじいさんがぽつんともうひとり座っているのみでした。

紙コップで口にする下剤はえらくまずく一口飲むのがやっとのものでした。下剤を飲むのが困難であったために、検査ごと放棄しようとすこし思いましたが、隣の患者のおじいさんは「かーっ!まずいなあ!これまずいなあ!」と言いながらも冷静にぐびぐびと摂取していていました。ビールのコマーシャルを彷彿させる素晴らしいおじいさんの飲みっぷりはぼくを勇気づけ、ぼくはおじいさんと仲を深めつつ下剤を飲み続けました。

ぼくの腸はとても優秀でした。数日前から、くだしていたことによる、腸のセルフ洗浄があらかじめ施されていたおかげで、驚くほど短時間で、看護士さんに洗浄完了OKサインをいただくことができました。いまだにおじいさんは「まずいなあ!」といいながら根気よく下剤を飲み続けてしましたが、おじいさんには感謝しかありません。

また少し待ちつつ、検査の部屋にいよいよ案内されます。胃カメラを飲みやすくするために喉を麻痺させる催しが行われ、ビリビリとするスプレーを口内に吹きつけられいよいよだと心の準備を始めます。

いかにも病院っぽいベッドに寝かせられると、待ってましたといわんばかりに再びお医者さんの登場です。ぼくは、今からどうなるんだろうとハラハラしながら指示された体勢に横になった矢先にお医者さんは、ぼくの身体に注射器でなにかの薬を打ちました。

「かわいそうだから、眠らせてあげるね〜。」

♡そのよん♡(さいご)

おたより
kerokerotushin@gmail.com

ついった〜
@kerokerotushin


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