【夢と感覚】
子供の頃親と同じ部屋で布団を敷いて寝ていた。
ある夜夢を見た。
岩山ばかりの場所を何かから逃げているのだが
左は崖と谷、右は岩山という細い一本道を突っ切るしかない所に出た。
だがその時向こうから火の玉が飛んできた。
当然逃げることが出来ず火の玉は私のみぞおちに
どすっっっ!!と突っ込んできて痛みで目が覚めたが
見ると横で寝てた父親のかかと落としが
私のみぞおちに決まっていたのだった。
さて
ここで不思議に思うのが
脳が見せる夢の映像と
現実の痛み
脳は父親のかかと落としを予知していたのか?
そんなワケはない、と思う。
かかと落としが決まってみぞおちの痛みを感じてから
脳が痛い思いをする画像を作り話に繋げた
と思う方が納得いく。
だがそれでも
なぜ現実に痛い思いをしたからといって
夢でも痛い画像をみせなくてはいけないのか?
脳はどうやってみぞおちに決まるまでの話と
うまく繋げたのか?
かかと落としが入らなければ火の玉はやってこなかったのか?
そしてこれは実際にかかと落としが決まっていて
現実に痛みもある場合。
現実において外からの危害がない時は??
時々小動物が左手に噛みついて離さない、
小動物の小さく尖った歯がずっと手を噛む痛みがある夢を見る。
痛いので振り離そうとするが全然離れず目を覚ますが
当然手には何もない。
手に前から痛みや傷があるわけでもない。
腱鞘炎気味の右手ならまだ納得いくが左手である。
そして起きてすぐは感覚を覚えているがすぐなくなるし
後遺症のようなものも何もない。
脳が夢をみせることによってそういう痛みを感じる信号を発信させるのか。
それとも
左手の神経が寝ている時だけそんな痛みを発症することがあるのか。
昨日は夢の中でみぞおちをぐりぐりされて痛かった。
痛かったのもあるがそれより気持ち悪かった。
夢では映画を見ているのだがいつの間にか映画の中で役を演じていた。
演技なのだが倒れて無防備になった私のみぞおちを
動物が攻撃してくる。
それが演技だから命の危険などはないのはわかっているが
それにしてもわりと本気で
内臓を喰いあさるようにえぐるようにぐりぐりしてくるので
これはさすがに辛い、と思い体を起こして逃げようとしているところで
目が覚めた。
一人で寝ているので今回は誰もかかと落としなどはしていない。
危害を加えてくるものは何もない。
とすれば 何かの原因でみぞおちが内面から一時的に酷く痛みを感じていたのか。
さきほどの小動物が手をかじる場合、これまでに経験がないわけではない。
子猫や子犬がじゃれて手をかりかりすることは過去にはあった。
その感覚の記憶が呼び起こされたという説はナシではないだろう。
だが今回。
これまでの人生でみぞおちにそんな自発的な傷みを感じたことはない。
はじめての感覚だった。
これは何だったのだろう。
もし直接体に何も危害を与えず
脳に何らかの刺激や信号を与えることだけで
体に痛みの感覚を発生させられるとしたら
ちょっと恐ろしい。