#読書感想文 No.33

#読書感想文 」に「寄稿している人あるある」なのかもしれませんが、noteを徘徊していると、自分と同じ本を紹介している投稿に出会います。

私の場合は、感想文であって感想文の体を成していないので(笑)、他の方の感想文は楽しく読ませてもらいます。皆さんはどうですか?

ただ、「これから書こうかな」と思った本の紹介に遭遇すると「被るってどうなん?」と、躊躇してしまうことがあります。人と同じってことに対して、抵抗感?なんでしょうか?。よく分からない感情が過ります。

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今回紹介する本の内容については、毎度のことですが他の方に丸投げするとして(m(__)m)、ここでは、著者たちと、この本の主役であり著者たちのビジネス(以外でも)コーチであった「ビル・キャンベル(以下、ビル氏と呼称します)」との関係性にフォーカスしたいと思います。

個人的に、内容については「実践しづらい」と感じました。それは、ビル氏の人となりがあってのスキルであって、一部分を参考にしても成果が半減してしまうような内容だからです。バランスがあってのモノ。

著者の方々はグーグラー(Googleで働く人)で、ビル氏をはじめ、本書に登場する人物は、シリコンバレーの経営層ばかりなので、日本でビル氏のような裁量権が与えられた人間は少ないし、与えられないと感じたのですが、実際にIT系に勤めている方にはどう映ったのでしょうか?

私は零細製造業勤務なので、知識としては有意義な内容でしたが、実務では使えないと感じました。

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読んでいて一番感じたコトは、著者たちのビル氏に対する崇拝に近いリスペクトです。その部分においては、普段の日常生活の人付き合いに、大いに活用できるモノがあったと思います。

ビル氏が、著者たちだけでなく、多くの人に慕われ、愛されたのは、ビル氏自身が、周りの人々に、それ以上の慈しみと愛情を抱いていたからだと思います。

通常、人は仕事とプライベートを別けるのが一般的だと思います。社会に出ると「私情を持ち込まない」のが社会のルールだと暗に察し、仕事は自分を司る一面に過ぎないと考えがちです。

ですが、ビル氏はそうではなかったようです。日本にも「滅私奉公」といった言葉がありますが、ビル氏にとっての「」は企業ではなく、周りの人たちであったと言えるでしょう。

…ちょっと例えが悪かったかもしれません。ビル氏は決して「滅私」ではなく、「自らの意志」で、周囲のために奔走する人間であったのだと思います。

私たちも、身近な人に対しては似たような気持ちは持つでしょう。しかし、そこには当然、「個人の器の差」があります。「許容量」と言い換えてもいいですが、極端な話「何人のためにどれだけ奔走できるか?」です。

この部分が、私が「実践しづらい」と思う部分です。正直、私はビル氏のような人間にはなれないし、そうでなければ、例え一部分をマネても、本書の本質には届きません

そういった意味では、「ビジネス実務におけるハウツー本」というより、「ビル氏のような偉大な人間であれという啓発本」だと思いました。

人間関係をよりよくしたいと考えている方や悩んでいる方には、なにか響くものがあると思いますし、人の絆を考えさせてくれる良書なので、もしよろしければ、手に取って読んでみてはいかがでしょうか?

ということで、今回の投稿は以上です。

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