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【KEPPLE CEO アフリカ訪問記①】活力みなぎるカオスの国・初のナイジェリア渡航

こんにちは!ケップルの神先です。

この4月に1週間、ナイジェリアに行ってきました。実はナイジェリアは今回初の訪問です。アフリカ最大の人口を誇り、今最も勢いのある国のひとつ、ナイジェリアの現地の様子や渡航の背景などを3回に分けてご紹介していきたいと思います。1回目となる今回は、まず私が見てきたナイジェリアの街の様子についてご説明していきます。

ナイジェリア訪問の目的

今回ナイジェリアを訪れた目的は、私が代表を務めるアフリカのベンチャーキャピタル「Kepple Africa Ventures」(以下、KAV)がナイジェリアのプライベートエクイティ企業「Verod Capital Management 」(以下、Verod)と共に設立した新たなファンド「Verod-Kepple Africa Ventures」(以下、VKAV)の会議や投資先スタートアップ企業とのミーティングを実施するためです。

独立行政法人国際協力機構(JICA)や三井住友信託銀行など日本を代表する組織や企業から出資を受け、この3月に60億円の資金調達を発表しました。すでにアフリカのスタートアップ企業8社への投資を完了しており、引き続き、ファンドレイズと投資活動を進めています。

ナイジェリア、ケニアにはKAVの日本人メンバーがいて、地域に根差したVC活動を行っており、日々オンラインで打ち合わせを行っています。しかし、やはり自分自身で現地に赴き、対面で会議や視察を行うことで、Verodメンバーや投資先企業とのリレーションを深め、VKAVのさらなる活動の加速につなげていきたいと考え、今回の訪問に至りました。

空港到着と同時に感じた熱気

土曜日に日本を出発して、パリで9時間ほどトランジットして、合計30時間程かけてナイジェリアのラゴス国際空港に到着しました。到着は現地時間の22時くらいでした。

(左)トランジット中のパリで草間彌生さん!(右)穏やかなセーヌ川

ナイジェリアは赤道に近く、雨季・乾季はあるものの、一年を通じて高温多湿の国です。飛行機が降り立った瞬間から、外の熱気を感じました。飛行機を降りたらもう汗だくです。この激しい気候が血気盛んなナイジェリアの国民性の所以だと思います。

そして、到着した空港内はまさにカオスでした。列もすごく並んでいますし、エアコンも効いていない。エネルギー供給の問題もあり全体的に少し薄暗い。インフラが整っていないのです。通常であれば、VIPやビジネスクラスの利用者はスムーズに通過できるなどといったシステムがあると思うのですが、そのような制度もないため、空港スタッフにコネがあるエージェントがいたり、賄賂が横行していたり、日本では考えられないような環境でした。

一歩空港を出たら外は真っ暗で、ゴロゴロした石が転がってるような、砂利の駐車場が広がっていました。そんな中、たくさんの人々が大声でしゃべったり電話していたり。私は、現地ステークホルダーが手配してくれたエージェントのおかげで、比較的スムーズに空港を出ることができたのですが、とにかくカオスでした(笑)順調に車に乗り込み、ラゴス市内のホテルへ向かったのが初日でした。

急速な経済発展とインフラ問題に直面するラゴス

2日目はVerodのオフィスを訪れたり、投資先企業を訪問することになるのですが、今回はまず、ナイジェリアの街の雰囲気などについてご説明していきたいと思います。

 ホテルの部屋からの眺望

これがホテルの部屋からの風景です。ナイジェリアの経済の中心地であるラゴスの都市部ですが、まだまだ未整備な部分も多いです。急速な人口増加により、インフラ面での課題を抱えており、交通渋滞、電力供給の不安定さ、住宅不足などの問題を引き起こしています。それにもかかわらず、ラゴスはその活気で知られており、アフリカの「メガシティ」の一つとしてその地位を確立しています。

 (左)ラゴスの街並み (右)脇に流れるドブ川

これが幹線道路沿いなんですが、道路の脇はすごい汚いドブになっていました(苦笑)

地元のスーパーマーケット「Buymore」

こちらは地元のスーパーマーケットです。いくつか訪れた中では一番モノも客も多かったですが、営業中にフリーザーの修理をしていたり、雑然としていました。

ラゴス市内のアートカフェ(右上の写真は、KAVパートナーの山脇氏)

一方で、道中立ち寄ったアートカフェは、ビジネス目的で来ている欧米人の利用も多いようで、洗練された雰囲気でした。展示されているアート作品は、人物の顔をモチーフにした力強いイメージのものが多く、とても印象的でした。私自身、最近アートへの興味が高まっているので、良い刺激をもらえました。

ラゴス版の銀座コリドー街エリア

そして、KAVパートナーの品田氏(写真左)曰く、こちらがナイジェリア・ラゴス版の銀座コリドー街だそうです(笑)高級デパートもありました。

大きなポテンシャルを秘めた国・ナイジェリア

滞在中、ビジネスミーティングや訪問の合間に街の雰囲気を見させてもらいました。帰国後、治安についてよく聞かれるのですが、私自身は危険を感じたりすることはなかったです。現地の方に聞くと、命を奪われるような事件などは少ないようです。しかし、スリや賄賂は一定数あるのだと思います。

今回の滞在を通して、常夏のような気候から生み出されるエネルギッシュなナイジェリアの人々のパワーを目の当たりにしました。街の様子はまだまだインフラが整っていない面も多く、課題も多そうですが、今後のさらなる発展のポテンシャルを大いに感じました。

アフリカ訪問記②では、今回訪れた投資先のスタートアップ企業についてご紹介してまいります!

▼アフリカ訪問記②はこちら

▼アフリカ訪問記③はこちら


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