【CEO Interview】なぜ、ストックオプション特化型転職サービス「スタートアップスカウト」を立ち上げたのか?|CXO人材の採用支援を通じてスタートアップの成長を加速する
こんにちは!PR担当の冨田です。
ケップルは『Create New Industries 世界に新たな産業を』というミッションを掲げ、スタートアップエコシステムの発展に貢献するため、投資家・起業家を支援する多くのプロダクトやサービスを展開しています。そして、エコシステムにおけるさまざまな課題を解決すべく、ケップルの事業も多角化を続けています。
2024年2月には、スタートアップエコシステムへの優秀な人材の流入を促進し、その発展に貢献することを目指し、新たにストックオプション特化型転職サービス「スタートアップスカウト」をリリースしました。
ストックオプションは、会社が個人に対して特定の金額で自社の株式を購入する権利を与えることです。ストックオプションを付与された社員は、自社の株式が市場公開された後で、その株式を市場価格よりも安い行使価格で取得できれば、市場で売却することによってキャピタルゲイン(値上がり益)を得ることができます。
スタートアップ企業が優秀な人材を獲得するうえで大きな武器となり得るストックオプションですが、求職者からみると「どのスタートアップがストックオプションを発行しているか分からない」「ストックオプションの詳細を理解するのが難しい」といった課題があり、日本においてはその活用があまり進んでいないのが実情です。
スタートアップスカウトは、そのような課題を解決し、スタートアップへの人材流入を促進するため、公認会計士やアナリストなど経験豊富なプロフェッショナルが、独自のスタートアップデータベース情報を活用し、ハイクラス向けスタートアップ転職を支援するサービスです。求職者の方々にストックオプション付きの求人情報をわかりやすくご提供し転職をサポートしていくとともに、スタートアップにはハイクラス人材の採用支援を行っています。
今回は、ケップルがこのサービスをはじめた背景や、ケップルならではの提供価値、同事業の推進に向けて求める人材などについて、代表の神先に詳しく話を聞きました。ぜひご覧ください!
Q. スタートアップスカウトを開始した背景について教えてください。
ここ10年余りでスタートアップが増加し、ベンチャーキャピタルや事業会社からの投資額も増えています。しかし、国内においてはまだスタートアップへの人材の流動化が進んでおらず、人材不足であることが課題となっています。その理由の一つに、大手企業でマネジメントを担っているようなハイクラス人材にとって、インセンティブなど条件面での魅力がまだ弱いということが挙げられます。
スタートアップの平均年収が上場企業を上回ったというニュース(スタートアップ、平均年収700万円超え 上場企業上回る – 日本経済新聞)が少し前に出ていましたが、GoogleやApple、Microsoftなどで経営幹部として働く方々は数千万円というような年収で働いているのが当たり前の世界です。そのような優秀な人材が日本のスタートアップエコシステムに入ってこないと、世界と戦える企業は生まれてきません。
成長過程のスタートアップがそのクラスの報酬を現金で支払うのはまだ難しい中で、重要になってくるのがストックオプションです。一方で、上手にこの制度を使える日本のスタートアップはまだ少ないと感じています。
Q. なぜ、ストックオプションをうまく使えているスタートアップが少ないのでしょうか?
一つ目の理由としては、日本においてこれまで制度の使い勝手がよくなかったということがあります。ですが、税制改正により、税制適格ストックオプションの範囲が広がり、外部人材にも活用できるなど、いろいろと要件が緩和されてきました。上場前に行使できるようになったり、徐々に米国に近い制度になってきています。
二つ目の理由としては、求職者がストックオプションを付与を前提とした求人情報にアクセスできなかったということです。今後、税制面を中心にストックオプションが使いやすくなる流れが加速する中で、何が日本のスタートアップエコシステムに必要なのかというと、それはストックオプションが付与される求人情報に求職者が適切にアクセスできる仕組みです。
例えば、大手企業からスタートアップへの転職を検討する際、同水準の年収は出ないとしてもストックオプションが付与されるなら転職してもいいかなと思える方が、これまではストックプション付きの求人を探そうとしても見つけられない状況でした。
そこで私たちは、ストックオプションが付与される求人情報を透明性を持って提供していくサービスとして「スタートアップスカウト」の立ち上げに至りました。
Q. スタートアップスカウトを通じて、ケップルが提供できる価値とは?
スタートアップがストックオプションを踏まえ、ハイクラス人材を採用するにあたって、きちんと求職者に情報を開示することで、その条件が他社と比較、検討できる環境を作っていく必要があります。米国では付与比率が何パーセントであるとか、行使価格がいくらであるとか、当たり前に他社と比較されて、求職者はそれらの条件から選んで転職するわけですが、これまで日本においてはそのようなシーンがありませんでした。
それらストックオプションに関する情報を、ケップルが可視化できるというのが唯一無二の提供価値だと考えています。ケップルには独自のスタートアップデータベースがあり、経験豊富な公認会計士やアナリスト、人事のプロフェッショナルが在籍しています。
ストックオプション求人に特化した転職サービスは、単なるキャリア支援でなく、金融に関する知識やスタートアップを分析する力を持ったメンバーによる伴走支援が必要です。ケップルは社内専門家の知見を活かし、ストックオプション発行に関する事例や推計リターンのシミュレーションなどを提供します。この点でやはりケップルの強みが活きてきますし、私たちだからこそ提供できるサービスだと自負しています。
Q. リリースから約2ヶ月、スタートアップスカウトの進捗状況は?
ありがたいことに、リリースから多くの方々にご登録いただいています。具体的には大手企業でマネジメント経験をお持ちの方や、CTO、CHRO、COOといったスタートアップでCXOを経験されてきた方など、ハイクラス人材が続々と集まってきています。順次、キャリアカウンセリングを行いながら、個別企業におつなぎしている状況です。
引き続き、求職者の登録促進に注力しつつ、同時にスタートアップの求人情報もしっかりと数を増やしていき、双方にとって有益なプラットフォームとして成長させていきます。
Q. スタートアップスカウト担当者としての仕事を通じて、経験できるキャリアややりがいは?
スタートアップスカウトではスタートアップと求職者のマッチングをスムーズに行うため、リクルーティングアドバイザーとキャリアアドバイザーの両面をお任せしていくつもりです。成長可能性を秘めたスタートアップの経営者、これまでビジネスパーソンとして高い成果を残されてきたハイクラス人材の双方とコミュニケーションを取る中で、高い経営目線が養われていくはずです。同時にストックオプションに関する金融知識も身についていくので、HRビジネスにおけるエージェントとしては他では経験できない市場価値の高いキャリアを積むことができます。
スタートアップエコシステムへの人材の流入を促すことで、業界全体の成長へ貢献していくことにつながります。自身が転職に関わった人材のその後の活躍によってスタートアップの飛躍も目の当たりにできるなど、とてもやりがいのある仕事だと思います。
Q. どのようなマインドをお持ちの方が、このポジションにマッチすると思いますか?
まずは、ケップルの「Create New Industries 世界に新たな産業を」というミッションに共感してくださる方ですね。その上で、当事業はまだ0⇒1フェーズであるので、そこを楽しみながら、共に事業成長を成し遂げたいという熱い想いを持っていただける方にはぜひチャレンジいただきたいですね。
Q. 今後の展望について教えてください!
これからまさに、スタートアップエコシステムにはストックオプションの大波が来ると考えています。景気を良くして所得水準を上げていくために、政府の後押しも続く見込みなので、発行する企業、求職者にとってもより有用で魅力的なものになっていくはずです。
その動きを私たちのサービスでリードしていき、多くの求職者の方々がスタートアップにチャレンジしてくれる環境を構築していくことを目指します。このような大きな流れを作ることに携わりたいと思ってくださる方からのご応募、お待ちしています!
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