2024 スリピロング
スリーピークス・ロング (One Pack) 42km D+2800m
5月中旬に試走に行ってかなり厳しいことがわかったスリピロング。不安を払拭するために塔ノ岳 3回、大山1回の山の練習をこなして臨んだ。
前泊は庄司さんのお家に泊まった。ショート出走のサエコさん、イサオさん、アヤさん、前夜祭には出られなかった。一宿一飯の恩義があり、草むしりをして、BBQをするので行く時間はなかったかな。一週間酒を抜いて、前夜もショート出走の友達を「延命の湯」まで送り迎えした。その帰りに明日の朝食を買い込んで別荘に戻る。酒を飲まないと調子はいい。前日は結果的に22時には床についた。
当日は5時に起床。当日受付のアヤさんのためもあり、7時には三分一湧水館に着く予定。マッサンは4時半に鳳凰三山に出かけていた。天気は朝方雨が降るが、昼前には晴れる予報。結果的には暑さをマネジメントする必要が出てきた。そこで凍ったOS1とBody Menteを入れて行くと決断。車に乗って庄司宅を離れて、会場へ。
この日もどこに行っても厚木のメンバーがボラ、ランナーとして迎えてくれた。
厚木のランナーは
ロング:ぺやんぐ、名取、けいすけ、しんご、みっち
ショート:アヤノ、まささん
厚木以外のランナー
ロング:Horiさん、伊達さん(鹿児島から)
ショート:サエコ、アヤ、イサオ
開会式が終わっていよいよスタート。涼しさはまだ残っている中でゆっくりと序盤の第1エイドまでは抑えていく作戦通りでいく。棒道は5km、その後防火帯を登って、林道を通り、エイドまでは8km、1°04’。以前JMRのみんなと走った場所なので、あっという間に来た感じだった。エイドではそれほど補給はしなかった。
上田ルイくんにここで抜かれる。ここからショートと一緒に登っていく。八ヶ岳横断歩道の道に似ている感じの登りが続く。後ろには伊達さんとみっちがいるがまだ調子はいい。下りが始まり快調に飛ばすことができた。この辺りから汗が止まらない。お腹がチャポチャポにならない程度にしよう。みかさんとシャウさんのコース誘導地点でショートとお別れ。横断歩道の始まり、登って下っての10kmが始まる。
前回の試走もそうだが、とにかくここがきついし、ポイントだった。あしラボや動画で学んだ脚を重心の真下に置く感じで登るを心がけた。試走ほどは苦しくない。しかし上り下りが続くこと、汗が大量に流れる中で徐々に遅くなっていく。林道の終わりあたりでスタッフの方が、天女までに貯金を作ろうと言われて、ついて行きたいが苦しかった。その時点でそのスタッフは後ろに22人いると言っていた。伊達さんに林道で抜かれ、みっちには最後の下りであっという間に抜かされた。天女にいつまでもつかないし、頭がボーッとしてきた。このあとあの急な登りを頂上まで行き、その後に走り抜けるイメージが全く沸かない。リタイヤが頭によぎる。天女に着いたかと思いきや、まだもう一度下って登るのか。そこで休んでいるランナーをみて、自分も座り込む。最後のBody Menteを開けて飲むで、ワッフルを食べる。そして最後の登りを登りながら、これはリタイアだなと考えた。
ようやく天女の誘導まで来た。そこにはアヤコが待っていて、「もうダメだよ」というと、「行くのよー」と言われる。でもこの時点で止めるき満々だった。第2エイド出発して三ツ頭に向かうランナーとすれ違う。弱音を吐くと、伊達さんや他のランナーに「休めば変わりますよ」と言われる。そしてようやくエイドに到着。時間は12:10くらいで、第1エイドから3時間かかった。ほぼ水分は何もないので、コーラをガブガブ飲む。テントの椅子に座り込んで、他のリタイアしそうなランナーと話をする。バスで帰れるのかなぁ。みっちが出発する。「わたしはここまでだから」と声をかけて見送る。やはり発汗をコントロールする難しさを感じた。
エイドに堀さんがやってきた。あれ?後ろにいたんだ。てっきり前を走っていると思っていた。「高松山がここで止めるの?」と言われた。その後から来た若い女性二人にも「頂上まで行って、第3関門アウトでいいじゃないですか?」と言われる。スタッフのおじさんも上は涼しいよと言われる。そうか、上は涼しいのか。堀さんが先に行き、女性もでかけるのを見ていたら、頂上までいかないともったいない、第3関門でやめればいいのかと思い始める。よし、行こう。12:30出発する。わたしの姿をみて、椅子に座っていた堀さんの友達(リーダー)も行くようだ。
第3関門は15:30だから2時間で登り、1時間で下る。まず無理だなぁ。しかし20分休んだので体はかなり回復している。リーダーと一緒にサクサク登り、堀さんにおいつき、しばらく3人で登っていく。森林限界にさしかかり、休まずに登る。堀さんとリーダーをおいて、まだまだ登るが、急登には間違いがない。脚は残っている。
前三ツ頭にRyuGさんがいた。「いいのぼりしていますね。」と褒めてくれる。「このままのペースでいけば間に合いますよ。」と言われて、その気になった。苦しいけれどそのペースをキープする。三ツ頭2547m到着は14:20、写真を1枚撮って下る。
下りは試走の時はヘロヘロではしれなかったが、今回は脚が残っている。転ばない程度でどんどん進む。女性を4,5人抜かした。声をかけてくれた女性(小泉 遥菜さん)もいる。いい感じで進めそうだ。ヘリポート跡にはミチタロウがボラをやっていた。声をかけられ、下りを激走すべしと言われて、益々スイッチが入った。だんだんと関門のことを考え出して、時計は時刻に変更する。女性ー男性ー私のトレインになるが、抜かせる力に自信がなかった。そのままいくと益々関門時間が気になりだした。分岐まではまだだろうか。何度も譲られるが遠慮してそのまま進む。15:10あと20分か。「一緒に関門間に合いましょう。」と声をかけたとたんに先頭の女性が転んでしまった。気になりながらも先に行かせてもらう。そこからは爆走した。ようやく分岐で、「あと1.8km」時間は11分くらいを残していた。そのまま駆け下り、最後の登りを登っていく、女性2人(小泉さん)と男性一人を抜かしてそのまま登る。上からは「関門まであと2分、いや1分」と声がかかる。ようやくスタッフが見えてなんとか関門セーフ。15:29だった。
第3エイドではまずは息を整える。そしてようやくスタートするとスイーパーが付いてくれた。ランボーの人らしい。息を整えながら最後の登りをのぼる。女性を一人抜かしたところで、スイーパーとはお別れ。そしてようやく下り。あとは下るだけだ。脚は全然大丈夫で飛ばすが、先にエイドを出ていった小泉さんにはまだ追いつかない。林道に出たところにはナオタロがいる。小泉さんを林道で抜かして、防火帯も激走した。シミシミとギョウさんがいる場所に到着。帰ってきた。棒道はゆっくり進む。ペロがいた。ミカさんもいた。いやぁ本当に帰ってこれたんだ。そして最後の駐車場への道に差し掛かる。もう大丈夫。学くんやバナナさんに迎えられて、ゴールのテープを切った。
8°52’39” 66/107, 4/7 (年代別)
途中でやめようとした自分が情けなかったが、結果的にゴールできたのは素直に嬉しい。短いレースでも諦めては行けないなと痛感した。しかし完走できたことは大きな自信となる。楽しかった。
最後まで諦めない強い気持ちを持て
熱中症っぽくなったらエイドでゆっくり休め
コース途中(エイドでなくて)でも休んでよい
涼しい場所があるからそこまで頑張る
これを胸に刻んで次回に挑戦したいと思う。