小山田圭吾(コーネリアス)騒動
解散の少し前に好きになった
もう27年くらい前になるのだろうか。生まれて初めて自分のお金で買ったCDが、Flipper's Guitarの「colour me pop」というアルバムだった。けっこう夢中で聞いて、その後すぐに解散のニュースを聞いたように思う。
なんかそういうめぐり合わせが多くて、尾崎豊が良いな、と思った翌週あたりに尾崎豊が夭逝したりした。
で、Flipper's Guitarは2人のソロになった。
当然というか、追いかけた。
ただ、小沢健二は「天気読み」というシングルを出して、これがピンと来なくて残念な気分になった。もう一人の小山田圭吾(コーネリアス)も個人的に引っかかったのは「(YOU CAN'T ALWAYS GET) WHAT YOU WANT」という曲くらいで、アルバムを買うこともなかった。後は「69/96」というアルバムのタイトルがカッコいいんだかカッコつけて滑ってんだか分かんないな、と思った記憶がある。
その後、小山田圭吾(コーネリアス)が音楽雑誌で学生時代のいじめについて得意気に語っているゲス野郎だみたいな話がネット越しに流れてきて、ふぅん、と思ったのを覚えている。なんかの番組で聞いた曲が気になってフリッパーズのファンになっただけなので、メンバーの人間性に触れる機会がそもそもなかったので、人物像が自分の中で形成されていた訳ではなかった。
現在進行系の犯罪者の音楽なら唾棄したくなるのも分かるし、メチャクチャなファンなら過去のことでも思うところがあるかもしれないが、少なくともソロの小山田圭吾(コーネリアス)に関しては音楽ファンですらなかったので、そんな温度感だった。
今回、オリンピック・パラリンピックの音楽に小山田圭吾(コーネリアス)が携わっている件について、その過去の「学生時代のいじめを得意気にしていた」過去をほじくり返されて、非難が集まった。
オリンピック組織の人間が小山田圭吾(コーネリアス)について、「そんな過去があるとは知らなかった」というならリサーチ不足の怠慢だと思うし、そこを分かった上で起用するなら簡単に切り捨てるべきではないと思った。
結局、丸川大臣は「認識していない」とトボけ、小山田圭吾(コーネリアス)が謝罪し、でも辞退はせず、という態度を表明した。
個人的には妥当なところに落ち着いた、と思っている。
P.S. Wikipediaの記述について
気になったので、Wikipediaの記述を調べてみた。いじめの件については、今まで載っていなかったようだ。2021年7月15日 (木) 07:33の版から登場している。