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ふりかえりカンファレンス2023を視聴しました

今年もやってきました、ふりかえりカンファレンスの季節。

https://retrospective.connpass.com/event/266892/

昨年からどっぷり嵌ったふりかえり、ちょうどその時に昨年のカンファレンスがあり、初めてのイベント参加におっかなびっくりだったわけですが、その頃からもう一年経つんですねー。
楽しみにしていたものの、ちょうど会社イベントと被ってしまい残念ながらリアルタイムでの参加は出来ず。連休中に全セッションを視聴したので気になったところを残しておこうと思います。

キーノート:やっとむさん「ふりかえり変幻自在」

ふりかえりの分類の流れの展開が見事で、とても興味深かったです。
ふりかえりは、出来事から学びを得るために様々な問いの形を使って視点を変える事が手法選びのポイントだという認識でした。私のふりかえりの認識は森さんの「ふりかえりガイドブック」で染まっていて、ふりかえりの流れやふりかえりの型といった、目的ベースでの分類で考えていたので、手法自体の観点での分類は目から鱗でした。

あと、「味見」という言葉で、試した事をきちんと検証する必要性を表現していたところがとても分かりやすかったです。やりっぱなしになり、試したことだけで満足しない様にしようと思いました。

小田中さん「こうしてふりかえりは終わってしまった〜ふりかえりが停滞するメカニズムと息を吹き返すためのいくつかの方法〜」

https://speakerdeck.com/navitimejapan/a-demise-of-a-retrospective

事例の一幕がとても面白くて分かりやすかったです。
自チームを鑑みると、「課題はあらかた片付いた」の手前、
・まずふりかえりを続ける事でコミュニケーションは取れている
・情報共有、課題の洗い出しは出来ているがアクションがなかなか出ない
辺りの状態で、そもそもまだ先に進めていないなぁという印象です。まさに成功体験が足りない状態ですね。
プラトーまではまだ先は長いわけですが、セッション中にあったふりかえりのゴールの再定義・むきなおりをしつつ、今後も引き続き突き進んでいこうと思いました。

古家さん「DevOpsに投資するリソースの無いスタートアップがふりかえりを改革して自己組織化されたチームへ近づいている話」

https://speakerdeck.com/masarufuruya/devopsnitou-zi-sururisosunowu-isutatoatuhukahurikaeriwogai-ge-sitezi-ji-zu-zhi-hua-saretatimuhejin-tuiteruhua

「反復的かつ漸進的に理想に向けて変化していける事」というふりかえりの定義は、ギュッと濃縮されててとても素晴らしいですね!
ここ最近、自チームのふりかえりやそもそもの開発プロセスにおいて、メトリクス管理ができていない事を問題していて、それらをどう集めてどう可視化してどうチームに浸透させていくかの戦略を立てて、環境を整え、実際に周知していくためにどうにか時間を捻出しようと、まさにセッション内で言うスーパーマンになろうとしていました。現状できてませんが・・・
チームの文化を作るのが先か、文化を醸成していくための枠組みを作るのが先かは鶏と卵のような問題ですが、全部を一人で抱え込んでしまってはダメだなぁと再認識しました。

内海さん「チームの状態を「即興性」の視点からふりかえってみよう~素早く学習できるチームになるために~」

https://speakerdeck.com/utsumit/perspective-of-improvisation

今回、一番考えるきっかけを貰えたセッションでした。
そもそも「即興性」の定義というものを考えた事がなく、おぼろげながらに高校時代に演劇部でやっていた練習の中で即興劇をイメージしていました。(「出会いのエチュード」という、二人でそれぞれ考えた設定で出会い何かしら会話をする、というものでした)
この時は、まさにセッション内で即興の誤解として触れられていた、受けを狙うとかいい感じに盛り上げるとか、そんな方向になっていたような気がしますw

直感に従い思った事を言える「自発性」、相手を思いやり、話を聞くに留まらずインスパイアを与える「利他性」、コントロールできない不安定さに飛び込み、それを楽しみ受け入れる「挑戦性」、それらの要素が発揮されていると、即興性が高まる、というお話。
心理的安全性が高いと恐れがなくリスクがとれるようになり、結果学びや成長につながるというものと、ほぼ同じ構造との事でした。
「即興性は成功を約束しないが、成長を約束する」
とてもいい言葉・・・!

・どうしてチームビルディングが有効なのか
・チームが「いい状態」というのはどういうものなのか
・チームがいい状態になると何が起こるのか
という事の、違う文脈での定義はとても面白かったです。
チームで向かって行きたい先について、解像度が上がった気がしています。
チームにどの要素があるかの分類や、またそれぞれの要素を伸ばすための取り組みなども紹介されてるので、チーム全体でこれらを考えてみて、改めて自分達の今と理想を共有してみようと思いました。

だいくしーさん「すきな歌を手がかりに新しいふりかえりをつくろう!」

https://speakerdeck.com/daiksy/get-wild-179615e6-5f56-4d6d-9978-7f8dd2bf6360

もうシンプルに面白過ぎました。GetWildは世代がドンピシャですし。
やっとむさんの箇所でも触れたとおり、ふりかえりは問いの設定次第で何をどう見えるかが変わるので、それを知っている歌詞から考えるというのはとても分かりやすいしとっつきやすそうに思えました。
導入もしやすいので、是非やってみようと思えました。

まとめ

上にあげたセッション以外でも、どれも何かしら気付きを得られるセッションばかりで、今回もとても有意義なカンファレンスでした。
昨年はまだ知識として受け止めるだけの状況でしたが、今回のカンファレンスは、チームにふりかえりを取り入れて今まで1年続けてきた事を踏まえて、これからさらに良くしていくために何をどう試そうか、本当にたくさんのアイデアと検証の指針を貰えました。
リアルタイムでは無かったのは残念ではあるけど、録画があると気になるところは何度も見直して掘り下げていけるのはとてもありがたいです。
カンファレンスの企画・開催、録画公開、本当にありがとうございます。
楽しかったー!




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