EVOJ2024「投銭祭 / 死嘩護杯」総括①
EVOJapan2024サイドイベント「投銭祭(マネーアイドルエクスチェンジャー)」と「死嘩護杯(ブレイカーズリベンジ)」の2タイトルを行うに至った経緯を記しておきたいと思う。いざ書いてみると長いし時間もかかるんで何回かに分けて公開する。今回は申し込みから大会準備まで。
申込~当選
申込と当初の予定
前回のEVOJサイドではアーケード(MVS)でブレイカーズリベンジ・コンシューマー(NEOGEO CD)でブレイカーズ(隠しモード)エクストラモードの合同タイトルを企画した(進行上のミスでブレリベ大会が長引いた為、やむなくエクストラ大会は中止となったが)。
今回はEVOJ初の参加費をとる有料イベント、それを聞いて思い立ったのが、
「お金……お金の大会がやりてえ…っ!!」
「初の有料EVOJapan」にあやかったタイトルとして、お金がテーマのアクションパズル「マネーアイドルエクスチェンジャー」が開催タイトル候補に浮かび上がった。エクスチェンジャーは思い入れのあるタイトルのひとつで、昔は秋葉原のトラタワ(エアタワ)で「裏塔劇」をはじめ何度もイベントに参加したものよ…(老人会)
しかし、やっぱり自分の本命はブレリベである事は変わらず、中止になってしまったエクストラモードのリベンジ(ややこしい)もしたい。でも1日に3タイトルは明らかにキャパシティオーバー……熟慮の末エクストラモードは今回諦めて、MVSのソフト入れ替えで済むブレリベ&エクスチェンジャーの2タイトルで申請する事にした。機材の持ち込みも減るし、この時はいいアイデアだと思ってた。思ってたんだ……
当選、しかし…?
当選の告知があちこちで聞こえてくる中、自分の所には音沙汰無し。エクスチェンジャーの許諾が取れなかったのか?はたまた、毛色の違う2タイトル同時開催は裏目だったのか?色々悪い考えが頭をよぎり悶々としてた中、何となくDiscordの去年使ってたEVOJサイドのサーバーを覗いてみたら、運営と各イベント個別でやり取りする自分用のチャンネルに変化が?…あ、今年のタイトルに変わってる!?
何だい予想外の角度からネタバレくるじゃんねぇ、とりあえず一安心して当選メールが来るのを待つ……来ないじゃんねぇ?再び心の悶々がモンモンモンとしてきた頃に運営からDiscordで連絡がきた。その際、版権元の許諾の件は全く文面に出てこなかったので、当落メールが届かなかったのでメールの内容を教えて欲しい旨を伝えたところ、エクスチェンジャーの許諾がまだ取れてない事をこの段階で初めて知ることとなった。アーケード(MVS)ではなくコンシューマー(アケアカNEOGEO)なら確認が取れると言われたが、こっちはアーケード筐体を使い回す前提で企画を立てたので、機種もジャンルも違う2タイトルを同じ場所で行うのは明らかに無理がある。交渉の末、開催日を分けて2日間にわたるサイドイベント運営を行うことになった。費用は2倍、荷物は3倍だ(コンシューマーはゲーム機など持参するものが格段に増える)。
その後、企画の半分が許諾待ちで開催見込みのまま準備を進めることとなる。この時は入場チケットの購入締切が迫っていて(後に延長される)、こんなんどう宣伝すればええねんと若干気持ちが萎びていた。
準備
ハードウェア編
前回EVOJサイドで準備していたものがスーツケースに収まったままだったので、動作確認をして詰めなおすだけだった(思考放棄したとも言える)。
共通機材
配信用ノートパソコン
OBSが使えれば何だっていい。重量2kg弱あるのでもっと小さく軽くてUSB Type-C充電のが欲しい。キャプチャユニット(j5create JVA06)
前回EVOJサイドではアーケード・コンシューマー混合企画だったので、これ単体で両方キャプチャ・HDMI切替器込みという考えで購入。それぞれを別の映像ソースとして使えたら神オブ神だったんだが、そこまで都合はよくないか。今は単体キャプチャとしての運用しかしてないが、ドライバ不要で癖のない使い勝手なので継続使用してる。電源タップ
新しく買い足すならUSB端子付きのを。配信機材やスマホの電源供給にUSB電源はなんぼあってもいいですからね。
アーケード用機材
MVSマザー&ソフト(筐体の台数分)
マザーは2台用意してたんだけど1台故障。連絡して運営側で用意してもらったけど、もしかしてそもそもマザーは運営側が用意するものだった…?でもゲーセンでバチバチに酷使してるものだし当日もZ80エラーが1回出たし、今後も配信台用にひとつは自前のを用意した方がいいかも?アップスキャンコンバーター (ODV-GBS-C)
前回EVOJサイド出展にあたり、アーケード筐体からのVGA出力は向こうでやってくれるとは聞いていたんだけど、初めての出展だから現地で行き当たりばったりで映像が映るか不安で不安で、自己完結したいと思い切って買った当時話題だった機材2種。あの時は現地アーケードスタッフにも、へ~~これが…と物珍しく見られた。良い買い物。
コンシューマー用機材
Nintendo Switch2台
他の機材がパンパンに入ったスーツケースにPS4を入れる余裕はなかった(そもそもPS4を持ってない)。
複数持って行ったのは野試合台を用意するため…だったんだけど、後で詳しく書くけど、そんなの用意してられないほど切羽詰まっていたのでお蔵入り。Switch用ドック、コントローラー、変換器、USBハブなど
これも後述するけど、反省点として代替品を使うなら安物はやめとけという話。特にUSBハブ。電源供給不足でコントローラーを認識しなかった為、大会開始がだいぶ遅れてしまった。各々持ち込みのコントローラーを使ってもらう予定だったけど、もうこれ以上トラブルを起こすと大会を開けないため、持ち込みの中で使いやすそうなもの2台をお借りして固定で使うことに。イヤホンジャック分配器&PC用スピーカー
現地で音が小さかったらやだなーと思い、プレイヤー用にヘッドホン(貸出)を使ってもらうために購入。実際はみんなヘッドホン使用しない&スピーカーからの音も小さいと散々な結果に。だから現地で行き当たりばったりの調整は嫌なんだ!
あと、現地であまり大きい音を出すのは迷惑かなという考えだったんだけど、会場の周りからの音量が大きいから、むしろこっちから大音量を出す工夫をしないとゲーム音も実況や呼び出しの声もかき消されてしまうんだなという学びがあった。
ソフトウェア編
基本的には去年のものをベースに細かい変更だけで済んだ。
ルール策定
大きく変えたのは予選ブロック制とLCQ(Last Chance Qualifier)の導入。予選を分けることで選手の拘束時間をある程度限定して、どうしても予選に間に合わなかった人たちとかを救済するための最終予選的な意味合いのLCQと、どっちも大会の掛け持ちであっちこっち動き回るだろう参加者たちを支援する目的で設定した。エントリーサイト・トーナメント表
自分主催の大会は事前登録はGoogleフォーム、その後の登録選手の管理・トーナメントの組み合わせ抽選・スコアボード表示・試合結果のリアルタイム反映・その他もろもろを全部Googleスプレッドシートで済ませている。既存のトーナメントサイトを使用してないのはウチだけでは?
なんだってそんな面倒な事をと思われるかもしれないが、一度システムを組み上げてしまうと非常に気楽なもので、管理はPCでもスマホでもOK、自分が試合に出てる時もスコアボードの更新可能(スマホをタップして数値をいじるだけ)、とにかく「自分がワンオペで大会運営する」ためのノウハウを詰め込んだ一子相伝秘伝のたれである。
OBSの設定・配信レイアウト
画面的な変更は右側の柱のテキストやロゴの入れ替えだけ。
1年ぶりの配信なので、テストしてみると配信開始までの手続きが変わってたりして怖い。
その他の準備
会場から家までは終電近くで帰れる距離ではあるが、やっぱり数日間の長丁場であるから体調面を考えると近くに宿をとりたい。んで探してみると、ま~~~~どこもかしこも連休&インバウンド狙いでお値段の高いこと!今後は実際に泊まるかは置いといてキャンセル料かからない所を事前に押さえておきたいところ。
土壇場で会場から激近で限定1名のプランが見つかってラッキー!と思って予約したら女性限定でキャンセル料だけ取られた話はするなワシは今メチャクチャ機嫌が悪いんや
次回の記事は当日編。1・2日目に分けて。