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EOS R6 MarkⅡに乗り換えた話。結局入門機もサブ機も要らなかったんや…
もともとEOSデジタル一眼ユーザーだったけどやっぱりEOS Rシリーズがいい。でも高い。
そんなこんなでEOS 6D+9000D+M6というセンサーサイズもマウントも統一感があるようでない3台持ちからEOS R10に乗り換えたのは2023年9月のこと。この時はR10の出来栄えも非常に良く、もうフルサイズやLレンズに未練は無いと思っていたのですが…
結局RF24-105㎜F4Lも追加し、それならば広角側が勿体無い気もしてフルサイズのEOS RPの中古にも手を出して再びAPS-Cとフルサイズの二刀流になったのは今年の春。
それにも飽き足らず遂にR6 MarkⅡにも手を出してしまいました。
お値段36万円!
正直YouTubeで配信やっているとは言え、遊び道具として出すには躊躇しかないレベルです。
それでも厳密に言えば「手が届かないと思っていたが手を出せるのは今しかない」という気持ちの方が強かったです。
1.EOS R6 MarkⅡで解決したい問題
今までのR10+RPの二刀流でも解決しない問題があったのです
バッテリーが持たない(両機とも1日持たない)
RPでは30分以上の動画撮影ができない
R10では1.6倍クロップなので24mm相当の画角が標準ズームに無い
2台持ち歩くほど荷物に余裕はない
このR10とRPではバッテリーも共通化されているのがメリットと言えばメリットですが、1回の充電で撮影できる枚数が非常に少ないのは大きなハンデでした。
写真撮影での日帰り旅行でも空港や新幹線でコンセントを探し充電での息継ぎが不可欠。YouTubeでは20分30分の動画を作る頃にはバッテリーの目盛りは消えています。予備バッテリー携帯は不可避と言えます。
元々LP-E17バッテリーはEOS Kissデジタル用の小型化ありきのものなので高速シャッターやFHD~4K動画撮影、AI動体追尾AFといった進化する性能に追いつけているとは言い難く、このバッテリーを採用するR10やRP、そして最新フルサイズ機R8でも各所のユーザーレビューではバッテリー寿命が泣き所のようです。
APS-CのR10では標準のキットレンズが18-45mmと広角側がフルサイズの28.8mm相当と狭くなっています。先代のEOS Mシリーズでは15-45mmだったし、ソニーやニコンのAPS-C機だと16-50mmは確保されているので(しかもこの2社のAPS-Cサイズは1.5倍換算なので実質24mm相当)今のキヤノンのAPS-C機は広角に弱いと言わざるを得ません。動画では広角は重要なので。
それで改めてEOS R6 MarkⅡを見るとこの問題が解決しそうな気がしたわけです。
性能に合わせバッテリーも長寿命化してる(LP-E6→LP-E6N→LP-E6NH)
R6 MarkⅡも30分以上の動画撮影が可能
標準ズームレンズの大半が24mmスタートで広角も余裕
フルサイズミラーレス機ではAPS-C相当のクロップ撮影も可能
フルサイズミラーレス機ではAPS-C規格のRF-Sレンズも使用可能
文字通りの完全な上位互換。
光学式一眼レフ機とは異なりミラーレスではフルサイズ機でもAPS-Cサイズに1.6倍クロップして撮影することができるので(有効画素数は40%になるけど)望遠が足りない時の奥の手としても有効、APS-C規格のRF-Sレンズも転用できます。
2.EOS R6 MarkⅡは今しか買えない理由
や、そうは言ってもお値段がかなり強気。
今まで新品中古含め10万円台の予算で一眼レフ/ミラーレスを買ってきた自分としては魅力も分かるが支払額のヤバさも分かります。
しかしそれでもR6 MarkⅡを買えるチャンスはかなり限られていることも知ってしまいます。
近年のカメラ市場は需要に供給が追い付いていない
高価格化もトレンド(価格改定もモデルチェンジも含め)
ライバルのニコンZ6Ⅲは40万円超えで発表
キヤノンでもR5 MarkⅡやR6 MarkⅢの噂も…
今やカメラはコモディティから贅沢品へと変わり、決められた額でいつでも買えるとは限らなくなりました。
実際R10を買った翌月には品薄で1か月程度の入荷待ちがアナウンスされ、RF24-105㎜F4Lレンズも発売当初13万円程度だったものが18万円まで値上げされてしまいました。
次欲しいと思ったときには在庫が無かったり値上げされている可能性はそこそこある訳です。ましてやモデルチェンジとなった暁には価格据え置きなんぞ幻想だと言っていいでしょう。そんな時に追い風も吹いてきました。
キヤノンがキャッシュバックキャンペーンを拡大してきた
特にR10のリセールも良さそう
キヤノン公式のキャッシュバックは毎年行われていますがキャッシュバックが増額されR6 MarkⅡの場合2023年冬の3万円から2024年夏には4万円に増えています。しかも入荷待ちになるほど生産が追い付かないモデルはキャンペーン対象商品から除外されるため「次は無い」可能性もあります。
そして今新たにミラーレス機の需要があるのは他モデルでも同じ訳で、R10やRPも現行型ゆえに中古市場を見渡せばリセールバリューが良さそうなのです。
買うのも売るのもチャンスは今。
3.EOS R6 MarkⅡ買ってよかったこと
![](https://assets.st-note.com/img/1720253044627-TuCRoZ2n39.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1721295893541-Tj2sTZSK3U.jpg?width=1200)
上記の課題が全て解決した
サイズの割に軽い(6Dや90Dより軽い)
ゆえに大きなレンズでも寧ろ安定感は上がった
ファインダーも美しくさらにワクワク感がある
ボディ内手振れ補正もあるのでお散歩動画も撮れる
一般にエントリーモデルに比べハイエンドモデルは電力消費や重量面では不利な傾向にある訳ですが、バッテリー容量は大幅強化されグリップも厚みが増した分望遠レンズや大口径レンズなら小柄なR10よりも安定感は向上しています。お値段以外にデメリットが今のところ見当たりません。
4.理想の1台は無理して買うべき1台かも
デジタル一眼レフ時代の経験もあるとは言え、わずか1年で上位機種へのステップアップしたのは少々もったいない経験をしたと思いました。36万円のハイエンド機がもったいないのではなく、その魅力に惹かれながらも12万円のエントリー機で「取り敢えず妥協」してしまったことの方がもったいないと今になって思いました。
カメラもレンズも上位機種は一度手にしたら離れられない魔力があります。ミラーレスになって描写性能が飛躍的に上がったとは言え結局フルサイズ機もLレンズも出戻りしてしまう魔力がありました。
APS-C機の場合、キヤノンもニコンもソニーもフルサイズ機と交換レンズや操作系に互換性があるのでAPS-C機だからと言って極端に軽くなる訳ではないし、レンズマウントが一緒なら…とフルサイズ機への移行も比較的容易になります。マイクロフォーサーズ機ほど小ささのアドバンテージが無いのも確か。
そもそも今は写真/動画需要の多くはスマートフォンが喰っていることから、カメラ自体がもう「初心者が手軽に手を出せない」領域にはいっていますから、APS-C機も入門機という位置付けではなくなったと考えて良さそうです。(実際R10どころかR50でも動体追尾や連写性能は少し前のEOS RやEOS R6初代を凌ぐレベル)
最近姉妹機のEOS R5にも後継機EOS R5 MarkⅡが発表されましたが、高画素は求めていないことから個人的には影響はありません。
結論はいい買い物になったなと思うところです。