ヒルトン長崎宿泊記。トレインビューの部屋とラウンジ。
2023年1月、開業したての西九州新幹線に乗るついでに新しい長崎駅西側にオープンしたヒルトン長崎に宿泊しました。
1.長崎駅前を再定義するホテル
長崎駅は西九州新幹線開業に合わせ2020年に大きく西側に移転しました。路面電車の走る国道202号沿いがそれまでの長崎駅前で、この長崎駅前電停付近にアパホテル、東横イン、ドーミーイン等のホテル群が集中していましたが…
新幹線も在来線も西側に移転し、現在は旧駅前広場整備のために歩いて10分ほどかかるように。路面電車長崎駅前電停は随分遠くなりました。
この新しい長崎駅のすぐ西に隣接する出島メッセに2021年オープンしたヒルトン長崎です。駅の目の前というアクセス良好な立地にして、異次元の快適性と眺望を売りにしたラグジュアリーホテルです。
乗り鉄の自分にとって宿泊先は駅から近いが第一、快適性重視のラグジュアリーホテルなんてオーバースペック…とも思いましたが、選んで正解、大満足でした。
さすが高級ホテル。空間が広く取られ入口のスタッフに挨拶するとフロントでチェックイン。ヒルトンの公式アプリ(英語のみ)では前日から間取り図を見ながらの部屋選択も出来るのですが、念のためトレインビューの部屋か確認すると「新幹線見えます」と教えて貰えたのでOK
2.トレインビューのエグゼクティブルーム
お部屋は上層階のエグゼクティブフロア、クイーンベッドです。宿泊レビューを見ると海が見渡せる南側や西側のキング、ツインのお部屋が人気のようですが、北側のトレインビューのお部屋をリクエストしました。
窓部分がやや東に張り出した台形の造りでウェブサイト等でも見ない造りでした。
ラグジュアリーホテルのハイフロアとあってもう贅沢すぎる広さです。1泊しかしないのが惜しいくらい。窓の外はまぁお楽しみ。
プレミアムWi-Fi
USB電源
冷蔵庫
エスプレッソマシン
電動温水便座
バスタブ
多機能液晶テレビ
もう贅沢の極み。Wi-Fiは日系ビジネスホテルは部屋ごとに割り振られますが、ヒルトンはゲストごとに充てられます。エグゼクティブフロアの宿泊客はプレミアム回線のため、レギュラーフロアの宿泊客よりも高速らしいです。それがレストランでもフロントでもどこでも高速。
また日本国内のヒルトンは全室USB電源完備。スマートフォンやタブレット端末だと、もうAC100Vのコンセント要らないですね…
ウェルカムギフトでカステラぷりんを頂きました。ザラメの香りがするチョコプリンでした。
3.エグゼクティブラウンジもトレインビュー
上層階エグゼクティブやスイートに宿泊すると専用ラウンジを利用できます。ホテルにもよりますがラウンジは最上階一番眺めの良い場所に立地していて、ヒルトン長崎も例外ではありません。
奥の間の青い扉の向こうにありました。
勿論スタッフが常駐しており部屋番号を告げると中に案内されます。
オランダやポルトガルの陶器のインテリアが素敵です。通常お席までエスコートされるのですが自分1人だったので存分に巡回させて貰えました。
ラウンジではお茶やジュースの他に夕方のカクテルタイムにはワインも飲めるようですが、それはまだ早かったのでオレンジジュース。新鮮な地元食材のおつまみやフルーツを頂けるのもラウンジならでは。
オレンジとグレープフルーツはこういう格式ある所じゃないと食べる機会ないですからね。
最近はホテルによっては(ハイクラスのホテルでさえ)混雑対策で時間制限を設けたり、子供の入場を制限したりしているそうですが、ここは混雑とは無縁でした。但し閉店は19時とやや早め。
4.スマートTVで混雑状況からルームサービスまで
さてお部屋の大画面スマートTV、最新のホテルらしくなかなか高機能です。
宿泊約款
館内案内
避難経路確認
インルームダイニングの注文(即時/時間予約)
混雑状況(レストラン、ラウンジ、プール、大浴場)
これまで冊子で用意していたものが電子化され大きな画面で見えるようになりました。またレストランや大浴場行ったら混んでたから引き返す…みたいな無駄も無くなります。
そうそう、大浴場もありますが外資ホテルらしく浴場/SPAという名前です。ルームキーで解錠しフロントでタオルとロッカー場所を案内されます。脱衣所ロッカーは任意設定のダイヤル式なのでキーもコインも不要。この脱衣所にもタオル、歯ブラシ、カミソリ、ミネラルウォーターが用意される等外資系高級ホテルらしい仕組みでした。
電話が苦手という人には朗報しかない画面オーダーが気になって夜食も注文してしまいました。マスタードの効いた分厚いサンドイッチと別添えピクルスは日本離れした味です。勿論料金は部屋付けでチェックアウト時に加算されます。
5.朝食もラウンジで頂けます
翌朝。長崎は九州の西の果てとあって日の出は東京より1時間くらい遅いです。
エグゼクティブフロアの場合朝食会場は階下のレストランかエグゼクティブラウンジか選ぶことができます。勿論広さと品数では階下のレストランなのですがラウンジ朝食というものを初体験してみました。
例の青い扉を開けると「〇〇様おはようございます」と既に常連のような扱い。として東西北3方向ビューなので徐々に朝日が明るくなります。
一般的な朝食会場よりかなりコンパクトですが品数は思った以上にありました。小籠包、豚まん、かまぼこ、ハトシ(揚げ蝦春巻き)…地元名物を気軽に頂けるのがホテル朝食の魅力です。
エコノミーホテルではマスのある大皿で給食の如く配給され山盛りチャレンジが始まりますが、ハイクラスホテルでは運びやすく写真映えする皿が用意されます。勿論食後はスタッフが下げに来ますし、おかわりも新しい皿で頂けます。
もちろんごはん、味噌汁、焼き魚というジャパニーズ朝ごはんも用意されています。
部屋に戻ると外はすっかり明るくなり、列車も続々到着する時間帯に。とにかく車窓も飽きない滞在でした。
6.まとめ
一時期ヒルトンは多用してた時期もあり今回は貯めたヒルトンオナーズポイントを利用しての予約でしたが、実価格ではレギュラーフロアで2万円前後、エグゼクティブフロアは3万円前後と長崎駅周辺のホテルの中でもかなり高額です。
ただ既に何度か訪れてある程度観光名所も巡ったしホテルの滞在時間は長めだったこと、何よりベイビューに比べると人気は今一歩のトレインビューのお部屋を用意していただけたり、値段に見合った体験は出来たかと思います。
ちなみにトレインビューのお部屋は僅かですが列車の音が聞こえます。これが東京都心であれば早朝から深夜までひっきりなしで耳障りかもしれませんが、長崎本線が毎時2往復、新幹線が毎時1往復くらいだと時を告げる鐘の如く実に風流です。
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