EOS R6 MarkⅡのデジタルテレコンが飛び道具過ぎた。
キヤノンのフルサイズミラーレスカメラEOS R6 MarkⅡ及びEOS R8にはデジタルテレコンという拡大機能が付いています。今回はこのお話。
1.画質は目に見えて落ちる
デジタルテレコンは焦点距離2倍/4倍の2モードがあり、光学式のテレコンバーターと同じような感覚で手軽に望遠撮影ができます。
一般的にカメラとレンズの間にテレコンバーターを挟むと焦点距離は伸びるものの画質は劣化すると言われていますが、デジタルテレコンの場合電子ビューファインダー越しにはっきりと解像度が落ちてるのがわかります。
また撮影機能にも制限がかかります。
記録形式はJPEGのみ
AFは中央1点のみ
せっかく高度な被写体認識AFを備えている最新機種でも、これが使えないのはかなりもったいない印象が強いです。
したがって、デジタルテレコンは常用すべき機能とは言えません。
2.とは言え急な出番には役立つ
とは言え望遠レンズは大きく重たいのでいつでも持ち歩く訳ではありません。値段も高価なので気軽に買い足すのも難しいです。
自分は旅行で時たま列車や飛行機撮影でRF100-400mmあたりも持ち出しますが、毎回ではありません。
そんな中で先日東海道新幹線に乗って京都の1つ手前の米原で撮影してみました。自由席だったし1本後のこだま号まで通過列車を撮影してみた訳です。
レンズはRF24-105mmF4Lの1本のみ。
フォーカスは普段使わないマニュアルですが、合焦の可否は測距点が白枠→緑色枠に変わるので確認できます。
線路に置きピンしてシャッターは電子シャッター40コマ/秒が使えるので最速連写です。
新大阪方向からの上り列車は直線を4倍拡大で実質420mm相当。スマホに転送してソーシャルメディアに載せるには十分ではないでしょうか。
反対に東京方向はカーブしているため、もっと望遠はどうしても欲しくなります。
とは言え105mm→420mm相当まで伸ばせるのはその場しのぎとしては助かります。
【参考】
ちなみに400mmで同じくN700Sを熱海駅で撮影したものも比較用に。色の濃淡や密度は明らかにデジタルテレコンを使わない方が豊かですね。
結論奥の手としては有効かな。