ElHorizonte80インプレ
今回は私がイトウ釣りとアメマス釣りで愛用しているElHorizonte80について書こうと思います。
最後までどうぞ宜しくお願い致します。
ElHorizonte80を購入したきっかけ
私がElHorizonte80を購入したきっかけは2つありました。
1つ目は重量のあるルアーを投げられるロッドが必要だったことです。以前使用していたロッドはテンリュウの旧SWAT78ML-BCでした。このロッドはルアーウェイトMAX35gで、かなりしなやかだったのもありビッグベイトやビッグミノーなどを投げるのは難しかったのです。
2つ目はSWATで2度大物を逃してしまったことです。2017年に掛けた目測110オーバーは、フッキングが上手く決まらなかったためか足元でバラシ。2018年に根掛かりが動き出して、ロッドが伸されて姿を見ることも何もできずにバラシ。
この経験がとても悔しくて、並みのロッドでは本当にデカいイトウを安心して獲れないと思うようになり、たくさんのメーカーを調べ始めました。そうして目に留まったのがTULALAでした。
当時、周囲ではTULALAを使用している人があまりいませんでした。唯一Kさんという知り合いがElHorizonte78を持っていたので触らせてもらうと、かなり良い調子でした。
Kさんが「このロッドはメーターのイトウも難なく釣り上げられる。今年111cmを釣り上げたときも余裕のファイトだった。」とおっしゃっていたので、大きなイトウを狙うなら最適と確信しました。
しかし、ElHorizonte78は仕舞寸法が長くなってしまうのが難点でした。将来飛行機に乗ってイトウ以外のターゲットを狙いに行くことを考えると、もっと仕舞寸法が短くなるものが良いと考えました。
それからしばらくして、ネット上で素敵な笑顔の男性が大きなイトウを抱えている写真を発見しました。その方のブログを見てみると「ElHorizonte80」という語句が目に入ってきました。スペック、仕舞寸法、長さなど、私が求めているものを大きく満たしていました。その方のお名前は足立貴志さんと言い、私の実父と同じ漢字、同じ読みの名前だったので何か縁を感じ即決。その時点ではまだ開発中だったので、ランカーズで予約して秋まで待ち、貯めていたお金で購入しました。
ElHorizonte80の特徴
私が感じている特徴を4つ挙げていきます。
1つ目はスパイラルガイドを採用している点です。
足立さんによると、スパイラルガイドにすることでロッドアクション時やラインメンディング時に糸絡みを軽減できるらしいです。
2つ目は、変格3ピースであることです。
仕舞寸法130cmということで、飛行機を利用した旅には打ってつけです。
3つ目は、グリップに仕込まれたクラッシュコルクです。クラッシュコルクを入れることでロッドウェイト265gと数字上は重くなりますが、実際に持ってみると先重りが軽減されています。
また、一般的なコルクではなくこれを使うことでグリップに重心がくるので、ビッグベイトを安定してキャストできるように感じています。ロッドに軽さを求める方にとっては欠点になってしまうかもしれませんが、これが快適なビッグベイトフィッシングを展開できるワンポイントだと考えています。
4つ目は、5.5mmの小口径ガイドがセットされていることです。
持ち重りせず一日中振り続けられるロッドにするためのガイドセッティングだということです。
しかし、厳冬期の釣りではかえってデメリットになってしまうように感じています。画像のように、寒さが厳しいときには1投でガイドが凍結します。
北の大地での釣りなので仕方ないですね。冬以外はすこぶる快適です!
ElHorizonte80でのキャスティング&ルアー操作
このロッドのコンセプトは「PE3号で4ozまでのルアーを使って20kgまでの魚を狙う」ビッグベイトロッドです。
まずキャスティングについては、2ozクラスのビッグベイトが一番気持ちよくキャストできます。比較的狭い場所でショートキャストするときも、広い場所でフルキャストするときもこの点は変わりませんでした。2ozクラスのビッグベイトを軸に開発されたのを実感できました。
コツをつかめば10cm以下のミノーから投げることができます。軽量ルアーにもある程度対応できるので、ベイトサイズが小さいときなどに役立ちます。
ルアーウェイト120gまでとありますが、4ozクラスのビッグベイトを使用する際にはかなりズッシリときて重く感じます。4ozクラスにも何とか対応できるといった印象で、快適ではありませんでした。
ルアー操作については、張りのあるティップと8フィートというレングスのおかげで、流れの中でルアーの位置をコントロールしたり流れを横切らせたりするのが行いやすいです。小場所では短いロッドの方が扱いやすいですが、ルアーをナチュラルに流したりラインメンディングしたりするときは長さが利点となるので状況やルアーによっては小場所でも80を使うことがあります。
ElHorizonte80の使用例
アメマス
リール:カルカッタコンクエスト201
ライン:PE3号+ナイロン35lb~50lb1ヒロ~2ヒロ ナイロン20lb(冬季)
ルアー:渓相瀾竜 7g 本流本湖瀾竜 12g 18g 22g トレモロスプーン11g バッハスペシャル18g SBSスプーン29g ライオットブレード 9g 14g バイブレーション70mm Dコンタクト85 デンス90D モンスタープロデューサー90 M100SR-SP 等
イトウ
リール:カルカッタコンクエスト201
ライン:PE3号+ナイロン50lb2ヒロ ナイロン20lb(冬季)
ルアー:ダヴィンチ190 240 トビキチサブマリン ブラウニー 180 140 モンスタープロデューサー 145 90 チライ150 ロナウニー150 ポインターSP T.D.ミノーダーティスト デビルフラッター77S M100SR-SP シュガーミノー90F ヴィジョン95 バイブレーション70mm ライオットブレード 9g 14g トレモロスプーン11g 本流本湖瀾竜 18g 22g SBSスプーン29g 等
私はイトウ、アメマス両方ともリールはカルカッタコンクエスト201を使用しています。太いナイロンラインやPEラインの糸巻量を十分に確保できるからです。足立さんはバンタムMGLなどのシマノ34mm径スプールのベイトリールを基準に開発されたようです。
ラインに関しては、以前私はナイロン派でしたが今はPE派(冬季以外)です。PEラインは長く使えますし、根掛かりの回収率が上がるので、環境に優しく経済的です。そしてPEラインはリーダーを入れやすく、魚の歯に当たる部分を太くできるのが良い点です。
厳冬期はナイロン20lbを使用していました。20lbでもメーターオーバーのイトウは獲れましたが、正直オススメできる強度ではありません。本当にデカいイトウが掛かったとき後悔しないために、今後ナイロンを使うときは30lb以上を使用するつもりです。
ElHorizonte80でのファイト
魚を掛けたときはバットからベリーにかけての粘るような曲がりで、首振りや突進を吸収してくれます。「柔よく剛を制す」というキャッチコピー通りです。
80オーバーのイトウもメーターオーバーのイトウも余裕のファイトでした。それよりデカい魚のために開発されているので当たり前ですね。
その他にも78cmを頭に良型のアメマスを数尾キャッチしています。
イトウもアメマスも、ファイト時間をなるべく短くすることを心掛けています。長くファイトすると魚への負担が大きくなってしまいますし、無駄に長引かせる必要が全くないからです。
そのためには強いタックルを使用することが大前提となります。私は魚とのファイトにスリルを求めておらず、確実にキャッチすることのみを考えています。ギリギリ切れるか切れないか、折れるか折れないかというタックルで臨むのは、イトウに失礼だと考えています。
このロッドでは108cmのイトウは3分程度、78cmのアメマスは1分程度で勝負がつきました。美しく曲がりながらも魚をコントロールできるパワーをもつElHorizonte80は非常に使い易いです。
ElHorizonte80が繋いだ縁
2019年にはElHorizonte80を開発した足立さんとお会いする機会がありました。たくさんのアドバイスをいただき、後に生かすことができました。
間違いなくこのロッドが繋いでくれた縁だと思います。
あの素敵な笑顔で一緒に写真を撮ってくださいました。
足立さん、その節は本当にありがとうございました。またお会いできるときを楽しみにしております!
まとめ
ElHorizonte80はルアー操作に優れた張りのあるティップと、ファイトに適した弓のようにしなるベリーからバットという2つの要素を持ち合わせています。そのため、流れのある所や多少距離がある所でもビッグベイトを思うままに操り、デカい魚を掛けた際にしっかりと曲がって主導権を握ることができます。
このロッドは、軽さを求めたり感度を求める方にはあまり向かないかもしれません。特徴でも述べたように決して軽い竿ではありませんし、感度は必要十分ありますが感度が特に優れているわけではないからです。
しかし、2ozクラスのビッグベイトをメインに釣りを組み立てる方には自信を持ってオススメできます。是非一度手に取ってみてください!
私はまだ完全にこのロッドを使いこなせていないように感じているので、これからもこのロッドとフィールドに行き続けて経験を積んでいきます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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