【横浜DeNA】上茶谷大河の将来像は?
右の本格派ではなかったのか。2018年ドラフト1位の上茶谷大河は、今シーズン苦戦している。0勝3敗で防御率9.43、2軍落ちも味わった。大卒のドラフト1位で3年目として、期待されている数字ではない。
■1番の特徴
バッターの内外角に強いストレートを投げられる事だったはず。
ストレートに注意を引き付け、カットボールやスライダーを打者に引っ掛けさせ、アウトを稼いでいく。
1年目は7勝だが、25試合登板、134回の投球回でシーズンを通して試合を作った。打線と噛み合えば、もっと勝星を稼げる内容だった。
■だけど今季は
ストレートで押せる右のローテーション投手が、7月8日の広島戦、序盤、低めに直球を置きに行っていた。
同じコースからカットボール、スライダー、チェンジアップで曲げれば、空振りを取れる計算だったのだろう。
途中からスタイルを変更し、高めに直球を投げることもあった。
最初コントロールで抑えようとした投手が、試合途中から球のキレでアウトを稼いでいくのは厳しい。
5回3失点で降板となった。
4月もストライクゾーンの四隅に投げようという意識が強すぎるように見えた。
■本来の能力は…
ある程度の制球力は元々持っている事は、ルーキー時に証明している。
コントロールミスや死球を、恐れる必要はない。
ストレートのキレを、相手打者にイメージを植え付けられる力がある。
読まれていても、ストレートの威力で打者のバットを押し込めばいい。
低めの出し入れで抑える投球は、10年後の30代中盤にできればいい。
身長182cm、体重83kgの体格でスタミナも十分。
1年間ローテーションを守る事もできる。
24歳なら今後成長する伸び代もあるはず。
■今季の残り試合に向けて
オールスター休みにオリンピック休みと調整期間はある。
その後に、上茶谷大河がストレートで押す投球で、右の本格派の完成像へ近づいている姿を見せてほしい。
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