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『うさぎ一家の防災グッズえらび』おすすめポイントと実践のヒント
はじめに
「うさぎ一家のぼうさいグッズえらび」は、主に小学校低学年〜を対象に「プリントだけでできる防災教育」をコンセプトとして作成・公開されている学校・地域向けの防災教材です。詳細は作者(筆者)ブログでも紹介しています。
おすすめポイント
・プリントアウトするだけで使える!
・自分や家族に必要なものを考えるきっかけになる!
・家庭環境などに関わらず考えられる!
・イベントなど短時間でもできる!
教材の購入・ダウンロードなど
【形式】PDF
【購入方法】無料ダウンロード
(1) 本稿
(2) 先生のための教育事典「EDUPEDIA」
【使用方法】プリントアウトして使用(A4両面/カラー推奨)
【制限事項】商用利用不可、その他自由
【問い合わせ】作者 仕事依頼note から
【教材イメージ】
実践のヒント(使い方のコツ、工夫)
1. 対象や時間に応じた使い方を考える
「うさぎ一家〜」は、プリントアウトして配るだけですぐに使える教材ですが、まずどんな人に、どれくらいの時間で使うのかを考えてみます。例えば
・小学校低学年、30分くらいで
・学童や放課後児童クラブ、15分くらいで
・地域の防災イベントブース、5分くらいで
など、いろいろな使い方ができます。本記事では、小学校の授業、30分くらいで行う事例をベースにご紹介します。
2. 家庭で備えているものについて聞いてみる
冒頭で、学習者(以下、児童)に「家庭でどんなものを備えているか」について問いかけをすると、いろいろな回答が出てきます。まず、自分のこと、家庭のことを思い浮かべてもらうことが大切です。
ただ、家庭環境などは様々ですので、あくまでさらっと声かけするくらいで留めておきます。
<ポイント>
『児童に分からない(分かりにくい)イラストがあれば、説明する』
ツールナイフなど、児童には分かりにくいグッズのイラストもありますので、必要に応じて指導者(教員等)側で説明を加えてください。
3. 想定を説明し、グッズを10個選んでもらう
「今日は、自分のことではなく、うさぎ一家のお手伝いをしてください」と説明します。簡単なシナリオはワークシートに記載してありますので、そこを読んでもらったり、読み上げたりして確認しておきます。
ルールはシンプルで、家族の話を聞いて、必要だと思うものを10個選んで、イラストにマルをつけるだけです。
この時点では個人ワークとして取り組むよう伝えますが、時間が短い場合や人数が多い場合は、最初から班の中で話し合う形に変えることもできます。
<ポイント>
『空欄には好きなものを入れられます、イラストにないのは…水!』
左下の空欄には、イラストにないものを1つだけ、新しく追加することができます。ゲーム、おもちゃなど"自分にとって大切な何か"を描いてよいと伝えてください。1点、イラストには普通はあるものがあえて描かれていません。それは飲料水です。ただ、水は重たいので、自分ではなく両親、家族に持ってもらう、など色々な考え方ができます。児童が指導者や班のメンバーと意見を出し合う"呼び水"としていただければと思います。
4. 班の中でお互いに理由を含めて発表する
自分(または班)でつけた10個の防災グッズについて、班のなかでお互いに発表するよう伝えます。最初から班で話し合っていた場合は、他の班の人と話し合ったり、発表してもらってもよいですね。
5. 自分や家族の「くらし」に応じた備えの大切さを伝える
最後に、イザというときの備蓄品等は「いつも使っている"これ"や"あれ"がなかったら自分や家族が本当に困るだろう」という、自分や家族の日々のくらしを振り返って備えることが必要であることを伝えてください。
まとめ
「うさぎ一家~」はシンプルで、どんな場面でも扱いやすい教材です。小学校等での防災教育実践や、学校・地域・家庭でのイベント等で子供向けになにかやってみたい、という方の参考になれば幸いです。