センス・オブ・ワンダー
年末年始にかけて読んだ本の一つがレイチェル・カーソンの「センス・オブ・ワンダー」でした。以下、その言葉の意味についての解説です。
このセンス・オブ・ワンダーって言葉自体は、この本を読む前に実は知っていて、僕の好きなアーティストの歌詞とかに出てきたようなとか思い、思い当たる節としてはRHYMESTERの歌詞の一部だったようなとかでググってみたものの全然出てこなくって、じゃあ一体この言葉をどこで見聞きしたんだろうかといまだ謎に包まれています。
因みに、Spotifyで調べたら曲名として色々なアーティストが制作してました。その中ではharuka nakamuraの楽曲というか収録されているアルバムがもろに好みだったので埋め込んでおきます。お好きな方はどうぞ。
話が脱線してしまいましたが、この本を読んだ後の感想としては、小説というよりも、とても長い詩を読み終えたような感覚になりました。
豊かな自然の中で甥っ子と過ごす大切な時間というひとつの時間軸があり、そこに連なるようにもっと奥行きのある自然の神秘について語られていて、それが合わさることで読んだ人の心にある種の「癒やし」的な感覚を与えているんだろうなぁというのが率直な感想です。
でもって、読了以降にずっと考え続けているのがタイトルにもなっている「センス・オブ・ワンダー」。自分自身にとってのセンス・オブ・ワンダーって何だろうなぁとか、そういった気付きは今まで自分にあっただろうかと思い起こすと実は結構あったりするもんなんですよね。
最近は娘が生まれて全然行っていませんが、ソロキャンプした時の早朝に海辺に出て眺めた朝陽は沢山見てきましたが、とある早朝に見た朝陽はいつもの朝陽と違ってなんだかとても感動したのを覚えています。物凄く綺麗だったし、眩かったし(太陽だから当たり前)、なんかスピ系的に云うと波動みたいな波紋みたいな(ジョジョ的でもあり)、そんな不思議な感覚に全身が包まれたんですよね、あれは本当に相当なセンス・オブ・ワンダーだったなぁと、これまでの自分の自然体験の中でもトップクラスに入る感覚でした。
それ以外だと、西表島のジャングルの中や、石垣島の夕焼け空でも感じたことがあったような気がします。
あとは、台風が近づいているときの夕焼け空なんかも物凄く神秘的な色合いを醸し出しているので自分にとってのセンス・オブ・ワンダーはあるし、それを抜きにしても台風が訪れる数日前の夕焼け空が好きな地元民は結構多い気がします。余談ですが、台風が近づいてくると海辺だけじゃなく、市街地でも強烈な潮風の香りが漂ってきて、それも台風到来が間近に迫っているという南国特有のセンス・オブ・ワンダーかもしれません。「潮の香りがするからいよいよ台風がくるねー、台風対策した?」とかね、何気ないコミュニケーションの中でよく交わされる会話でもあります。(そう考えると、自然豊かな島に暮らしている事自体がとても贅沢な事かも)
後は、僕の中では数年前に仕事で訪れたバリ島ウブドの集落でみかけた田園風景でしょうか。ウブドといえば棚田が有名ですが、僕が感じたセンス・オブ・ワンダーはその棚田ではなく、広大な畑の遥か彼方、キンタマーニ高原に連なる山々から這い出てきたかのようなこれまたなんとも云えない素晴らしい朝陽でした。ウブド、また訪れたい素敵な場所です。(あのコロナがなければグリーンスクールとの交流事業やクラブメッドバリ含めて再訪していたのになぁと未だに残念でなりません。)
そんなセンス・オブ・ワンダー、大自然以外でも感じることがあるんだなぁと思ったのがつい先日の出来事でした。石垣島のジャズバーすけあくろでおこなわれたイベント「Light on Jazz」がまさにそれでした。
元U.F.Oの松浦俊夫さんがDJとしてゲスト出演のイベントで、僕はDJと自身のバンドQT/NAQで出演したのですが、当日の会場セッティング中に松浦さんがライブフロアではなくバーカウンターでDJをすると言い、何故だろうと御本人のDJが始まるまでは謎が解けずにいたのです。
通常のDJイベントとかだとDJブースがフロアにあり、そこに身体を向けて各々踊ったりした楽しむというのが常なので、フロアと別の場所でDJをして、音楽自体はフロアでガンガンに鳴っている、でもお客さんとしては踊りづらいしノリづらいのではないかというごく当たり前のイメージが湧いていたのです。
でもって、その謎は松浦さんのDJが始まるアナウンスを御本人がマイクで話し始めて納得し始めたんです。
それが何かというと、単純なダンス・ミュージックとしてだけではなく純粋に音楽を楽しんでほしい、昨今のクラブシーンへの形骸化に違和感を感じている、ご自身のラジオ番組ではそんな違和感を拭い取るように世界中の素晴らしい音楽を余す所なく紹介しており、その世界観を石垣島の皆さんにも体感してほしい、自分の次は地元バンドの演奏(我々QT/NAQ!!)もあるので、徐々にテンションを上げていく選曲をしていくのでその流れも楽しんでほしい、というような事を仰っていました。
そういったラジオ番組のオープニングトーク的な形で始まった松浦さんのDJは、本当にオープニングに相応しい静かでゆったりしつつも、ジャズバンドの生演奏が目の前で奏でられているかのような立体的な音像がスピーカーから飛び出てきているような感覚に包まれ、また周りを見渡すとじっくりと耳を澄ましている方、友達とお話している方、などそれぞれが楽しく過ごしているその風景もいつもとは全然違っていて、異様にさえ感じるその空間、空気感が個人的にはこれまた最高に良かったんですよね。一人で終始ニヤニヤして満喫していました。
僕もDJする時は勿論楽しそうに踊ってくれるお客さんが目の前にいた方が自分自身もよりテンション上がるし、冥利に尽きる想いで一杯になりますが、人に聴かせたい、紹介したい音楽全てがテンション高いわけではなく、まったりした曲もあれば、全然踊れないけどため息が出るほどに美しいと感じる曲など、僕自身も長年ラジオDJもしてきているので松浦さんのDJの意図や狙い、願いすらも勝手に伝わってきた、理解出来たと思っているんですが、果たしてどうなんでしょうね(笑)
でも、慌ただしい世の中で自分の存在をちっぽけに感じる自然の中で得られるセンス・オブ・ワンダーは勿論のこと、音楽イベントという文字だけ見ても賑やかな印象のその真っ只中で、お客さん全員で1曲1曲をひたすらじっくり聴き込むという、音楽は爆音で流れているにも関わらず、物理的には撫順しますがそこには間違いなく静寂(silence,quiet,stillness)がありました。
僕自身、これまでに数え切れないほどのDJもしてきたし、音楽フェスも沢山やってきたし、遊びにも行ったりしましたが、それも含めて、松浦さんが今回やってくれたことは自分自身の中ではとても大きく、とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。本当にセンス・オブ・ワンダーな一夜と相成りました。
松浦さん、本当に貴重な体験をありがとうございました!
そんな松浦さんのラジオ番組「TOKYO NOON」はinter fmで絶賛放送中です。radikoでも聴けるし、YouTubeでも聴けるようになっていたのでジャズ好き、音楽好きは是非チェックしてみて下さい。
最後になりましたが、久々のnote更新。実は、今年2025年の目標というかやりたい事としてnote更新をできる限り毎日やるという自分自身のアウトプット力を上げていきたいのとライティング力もあげていきたいという狙いもあり、とりあえず復活しました。(以下、画像参照)
過去記事は以前やっていたPodcast番組の振り返りみたいなものばかりでしたが、ちょっと今年はあれこれ自身のセルフブランディングも兼ねて書いていければと思います。
因みに上記リストは、昨年3月に15年間勤めた石垣市役所を退所後、4月からジョインしたGOB株式会社の新年合宿@鎌倉でのZINEづくりワークショップの際の1ページになります。
「ダイエット(-10kg)」が言わずもがな自分にとっては一番ハードルが高く、実際に現時点で取り組んでいるのが「起業プランの取り組み」「早起きの習慣化(4時起き)」、そして今日から始めた「noteでの日々のメモ」といったところでしょうか。やらないこと5の「夜ふかし」はギリOK、後はギリギリ不明といった感じw
ではでは、また明日!(といって、自分にプレッシャーを…)